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首の腫れは病気?腫れ・発熱・押すと痛いなど症状と原因を解説【イシャチョク】

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最終更新日:2022年11月17日

首の腫れは病気?腫れ・発熱・押すと痛いなど症状と原因を解説

こちらの記事の監修医師
すずきこどもクリニック
鈴木 幹啓

(画像=stock adobe.com)

首に違和感を覚えてみてみると、首が腫れていたということはありませんか。虫に刺されたりぶつかったりした覚えがないのに首が腫れているのは、もしかすると病気の症状かもしれません。首の腫れは、大人にも子供にも現れます。そこで、首の腫れが現れたときに考えられる病気について、詳しく解説します。

首の腫れの原因(1)リンパ節の腫れ

首の腫れの原因として最も多いのが、リンパ節の腫れによるものです。

押すと痛い「リンパ節炎」

首の腫れた部分を押すと痛みを感じる場合は、リンパ節炎かもしれません。リンパ節とは、全身に巡っているリンパ管をつなぐ器官で、全身に400個から700個あります。大きさは2〜3ミリ程度で豆のような形をしており、リンパに乗って流れてくる不要物を濾過するフィルターのような役割をしています。

リンパ節炎は、そのリンパ節に炎症を起こした状態です。耳の下から首の側面にはリンパ節があり、ウイルスや細菌感染によって炎症を起こすと首が腫れ、急性期には痛みを伴います。

若い女性に多い「亜急性壊死性リンパ節炎」

亜急性壊死性リンパ節炎は、別名で菊池病とも呼ばれており、男女比では女性が多く、特に10代から30代の若い女性に多く発症します。症状はリンパ節の腫れ、発疹、発熱、などがあり、熱が1週間も下がらないということもあります。

熱や喉の痛みが出る「伝染性単核球症」

伝染性単核球症は、EBウイルスというヘルペスウイルスの一種による感染症のことです。空気感染はせず、口から口へ感染するケースが多いため、キス病と呼ばれることもあります。発熱、扁桃炎による喉の痛み、首のリンパ節の腫れが特徴で、発疹やまぶたの腫れがみられることもあります。

発熱や倦怠感を伴う「悪性リンパ腫」

悪性リンパ腫は、血液のがんといわれ、白血球のうちリンパ球ががん化する病気です。
がん化したリンパは持続的に増大し、首やわきの下などリンパ節の多いところに、しこりや腫れが現れます。病気が進行すると、このしこりや腫れは全身に広がっていくつもでき、発熱や倦怠感などの全身症状がみられるようになります。

硬いしこりができる「転移性リンパ節」

頭頸部にできる喉頭がん、口腔がん、甲状腺がんなどが、首のリンパ節に転移して起こるのが、転移性リンパ節です。硬いしこりができ、はじめは痛みがありませんが、徐々に数が増え、大きくなってくると痛みを伴うようになります。

首の腫れの原因(2)甲状腺の腫れ

甲状腺は、のどぼとけの下にある、蝶のような形をした小さな臓器です。そこで分泌される甲状腺ホルモンは、発育や心臓の機能調整など、生命を維持するため重要な働きをするもので、甲状腺に異常があると、甲状腺のあたりが腫れるなどの症状が現れます。
甲状腺ホルモンが多過ぎたり少なすぎたりする状態だと、疲労感、息切れ、動悸、発汗など、さまざまな体の不調が現れます。

首の腫れの原因(3)唾液腺の腫れ

唾液腺が腫れるのは、細菌やウイルスの炎症によるもの、アレルギー性のもの、自己免疫性のものなどがあります。炎症性のもので代表的なのがおたふくかぜで、ムンプスウイルスによって耳の下から首にかけて大きく腫れ、発熱を伴います。
耳下腺、顎下腺に腫瘍ができることもあり、硬いしこりが生じます。良性の場合はたいてい腫れるだけですが、悪性の場合は、進行すると顔面麻痺を起こす可能性があるので、注意が必要です。

首の腫れの原因(4)頸部嚢胞

頸部嚢胞(けいぶのうほう)とは、首の皮膚の下に嚢胞が発生した状態です。先天性と後天性があり、後天性のものでは悪性疾患が隠れている場合があります。
頸部嚢胞の症状は、首の腫れやしこりが生じるのが代表的ですが、感染によって炎症が起きると、痛みを伴ったり嚢胞が大きくなったりします。

子供の首の腫れで多い原因

首の腫れは、大人だけでなく、子供にも起こります。子供の首が腫れる原因について解説します。

もっとも多いのはリンパ節の腫れ

子供の首の腫れで最も多い原因は、ウイルスや細菌に感染することで起こるリンパ節の腫れです。具体的には、風邪、インフルエンザ、おたふく風邪(流行性耳下腺炎)などで、炎症を起こしているときは発熱や倦怠感など、全身症状を伴うことも多いです。

腫れ(しこり)が動くのは良性腫瘍の可能性も

首のしこりが動く場合は、良性腫瘍かもしれません。脂肪が固まってできた脂肪腫では、円形や楕円形など、さまざまな形があります。大きさは数センチ程度で、柔らかい場合もあれば硬い場合もあります。

子供の首にできた動くしこりは、粉瘤(アテローム)の可能性もあります。これは、毛穴の奥にできた袋の中に、角質や皮脂が皮膚の下に溜まってできたもので、しこりの中央部は開口しており、黒ずみがあります。脂肪腫や粉瘤は、すぐに治療するというより、経過観察することのほうが多いです。

子供の要注意な首の腫れとは

子供は免疫力が弱いため、細菌やウイルスに感染しやすく、炎症によって子供の首が腫れることはよくあります。炎症がおさまると自然と腫れが引くので、ほとんどの場合で心配ありませんが、中には、注意したほうがいいケースもあります。

首のしこりが硬くて動かなかったり、しこりが徐々に大きくなったりする場合は、悪性腫瘍かもしれません。子供の首が腫れる悪性の疾患としては、白血病、悪性リンパ腫、小児がんなどの可能性が考えられます。

白血病の場合は、首、脇の下、足の付け根など、体中のリンパ節に痛みのないしこりができ、大きくなっていきます。悪性リンパ腫の場合も同じように痛みのないしこりができ、症状が進むと、発熱や体の痛みなど、全身症状が現れるようになります。

小児がんでも、大小のしこりができ、これらのしこりは痛くありません。発熱や頭痛が続き、元気がないように見えるでしょう。子どもの病気の進行は早いので、早めに治療を開始することが大切です。

首の腫れでの受診について

首が腫れたとき、どの程度であれば受診を検討したらいいのでしょうか。首の腫れで受診をする目安について解説します。

首の腫れで早期受診したほうがよいケース

しこりがあって首が腫れているようなら、まずは、しこりが動くか動かないかを確認しましょう。動くしこりは良性の可能性が高いですが、動かないしこりは悪性の場合があります。
首の腫れがどんどん大きくなってきたり、大小さまざまなしこりが増えたりするようなら、早めに受診してください。

首の腫れでの病院受診は何科?

首の腫れで病院を受診する場合は、耳鼻咽喉科です。発熱や頭痛、倦怠感などの全身症状がある場合は、内科、子供の場合は小児科でも大丈夫です。いずれの場合も検査をしますが、その結果次第で他の科を紹介されることがあります。

まとめ

首の腫れは、ウイルスや細菌感染などによる場合が最も多く、炎症が治まれば腫れも自然と引くものです。しかし、首の腫れがいつまでも治まらないとか、数が増えたり大きくなったりしてきたなど、いつもと違う様子が続けば、速やかに受診しましょう。

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こちらの記事の監修医師

すずきこどもクリニック

鈴木 幹啓

〇病院名 :すずきこどもクリニック
〇医師  :鈴木幹啓
〇アクセス:和歌山県新宮市下田2丁目3−2
〇診療科 :小児科
〇経歴:株式会社オンラインドクター.com代表取締役CEO
1975年三重県伊勢市生まれ
1995年自治医科大学入学(県からの奨学金制度)
2001年自治医科大学卒業

日本小児科学会認定小児科専門医
国家資格ケアマネジャー

三重県立総合医療センター、国立病院機構三重中央医療センター、国立病院機構三重病院、伊勢赤十字病院、紀南病院
平成22年5月、新宮市に「すずきこどもクリニック」を開院
【製薬会社社外講師・CM出演等】
グラクソスミスクライン社、JCRファーマ社、杏林製薬、明治製菓ファーマ、鳥居薬品

【メディア出演・TV監修】
日本テレビ、読売テレビ、東京MX、テレビ朝日(医療監修)「くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館」

【著書】
日本一忙しい小児科医が教える病気にならない子育て術(双葉社)
開業医を救うオンライン診療(幻冬舎)

2020 年 10 月株式会社オンラインドクター.com を設立。

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