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最終更新日:2022年1月7日

頬骨・目の下を押すと痛い場合に考えられる原因|受診するのは何科?

こちらの記事の監修医師
医療法人瀬尾記念会理事長 瀬尾クリニック
瀬尾 達

(画像=stock adobe.com)

頬骨が痛い場合、鼻や歯に痛みの原因があるケースも多いです。また、原因によっては頭痛などのほかの症状を伴うこともあるので注意が必要です。頬骨や目の下辺りを押すと痛いというときに考えられる原因をまとめました。頬骨に痛みがある場合は、何科を受診すれば良いのかについてもあわせて説明します。

頬骨の痛みは鼻や歯が原因の場合も多い

頬骨が痛い場合、鼻や歯に原因があることもあります。必ずしも頬骨自体に原因があるとは限りません。そのため、頬骨の周辺に痛みを感じたら、原因を特定することが重要です。

軽度な痛みの場合は、軽く冷やすことで痛みが軽減されるケースもありますが、「痛みが強い」「時間が経っても痛みが引かない」「頬骨の痛み以外の症状もある」といったときは、病院へ行くようにしましょう。

まばたきや口を開けるだけで痛むこともある

原因にもよりますが、頬骨の痛みはまばたきをしたり、口を開けたりするだけでも生じることがあります。例えば目の周辺で炎症が起こっている場合、まばたきするだけでも痛みを感じます。また、顎関節症などで顎を動かすための筋肉に炎症があると、口を動かした際に痛みが出ます。

頭痛などの症状を伴うケースもある

原因によっては、頬骨の痛みだけでなく頭痛など別の症状を伴うケースもあります。前述のとおり、このようなケースでは注意が必要です。頬骨の痛みで考えられる原因については後述しますが、つらい症状がある場合は医療機関を受診してください。

頬骨・目の下辺りの痛みで考えられる原因

「頬骨が痛い」「目の下辺りを押すと痛みを感じる」という場合、さまざまな原因が考えられます。何が原因で痛みが生じているかによって治療方法も変わってきます。以下では原因ごとの症状についても説明するので、病気や怪我による痛みの可能性が高いときは早めに専門医の診察を受けましょう。

鼻かぜ(急性鼻炎)

急性鼻炎とは、一般的に「鼻かぜ」と呼ばれる病気です。鼻にウイルスや細菌が侵入することで炎症が起きます。主な症状は、鼻の腫れ、鼻水、鼻づまりなどです。

鼻かぜの場合、炎症によって鼻の内側の粘膜が腫れます。その腫れによって頬の辺りにある副鼻腔へと繋がる道が塞がれ、「頬骨が痛い」と感じることもあります。

副鼻腔炎

副鼻腔炎は蓄膿症(ちくのうしょう)とも呼ばれる病気です。副鼻腔は鼻の周りにある空洞のことで、「前頭洞(ぜんとうどう)」「篩骨洞(しこつどう)」「上顎洞(じょうがくどう)」「蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)」の4つから成っています。

これらの副鼻腔に細菌やウイルス感染が起き、粘膜に炎症が起きた状態が副鼻腔炎です。副鼻腔炎の主な症状は、鼻水、鼻づまり、発熱、鼻周辺の痛みなどです。炎症している箇所によって痛む箇所も異なりますが、頬の痛みは上顎洞、目の周辺の痛みは篩骨洞に膿が溜まっていると考えられます。

また、これらの症状が続くことで慢性化するケースもあるので注意してください。慢性副鼻腔炎の場合、嗅覚障害も起きやすくなります。

虫歯

虫歯が上顎の奥歯にできた場合、頬骨の辺りにも痛みを感じることがあります。また、虫歯を放置すると、前述の副鼻腔炎になるリスクも高くなります。虫歯は歯を失うだけでなく、別の病気にかかる危険性もあるので、早めに治療するようにしてください。

虫歯の主な症状は、歯の痛み、歯がしみるなどです。ただし、虫歯の初期は自覚症状がほとんどありません。そのため、定期的に検診を受けることも重要です。

三叉神経痛

三叉神経は顔の感覚を司る神経です。三叉神経痛では軽く触れただけでも頬などに痛みを感じ、それ以外の症状はありません。また三叉神経痛は、左右の片方だけに痛みを生じるのも特徴です。

三叉神経には第1枝〜3枝まであり、それぞれ異なる範囲の感覚を司っています。頬骨の周辺に痛みを感じるときは、上顎(第2枝)から下顎(第3枝)にかけての神経が血管によって圧迫されていると考えられます。

上顎洞炎

上顎洞炎は、前述の副鼻腔炎の一種です。副鼻腔の中でも上顎洞に炎症が起きると、頬骨の辺りが痛みやすくなります。また上顎洞炎のうち、歯に原因があって炎症を起こしたものは「歯性上顎洞炎」と呼ばれます。

上顎の奥歯は上顎洞と近く、虫歯や歯周病の原因菌が上顎洞に侵入するケースもあるので注意しましょう。基本的に通常の上顎洞炎は両側に炎症が起きますが、歯性上顎洞炎の場合は原因となる歯がある方にだけ炎症が起きます。繰り返しになりますが、虫歯は症状が悪化する前に適切な治療を受けるようにしてください。

骨折

頬骨は出っ張っていることもあり、転倒するなどした際にぶつけやすい箇所です。そのため、転倒、打撲による骨折で頬骨に痛みが出ていることも考えられます。

頬骨を骨折している場合、初期段階から痛みと腫れを確認できます。また、「目の周辺が腫れる」「ものが見えづらくなる」などの症状を伴うケースもあり、神経を損傷した場合はしびれも感じるので注意してください。

頬骨の骨折は重症度によって治療方法、回復までの期間などが変わってきます。重度のケースでは後遺症が残る危険性もあるため、すぐに医療機関で検査を受けましょう。

帯状疱疹後疼痛

帯状疱疹後疼痛(帯状疱疹後神経痛)は、帯状疱疹による皮膚の症状がおさまっても続く痛みのことです。帯状疱疹は水ぼうそうと同じウイルスによって起こる皮膚の病気ですが、そのウイルスは神経節に潜伏し続けます。免疫力が低下するなどしてウイルスが活動を再開することもあり、顔に症状が出た場合は頬骨辺りに神経痛を生じることもあります。

上顎洞がん

前述の慢性副鼻腔炎から上顎洞がんに繋がるケースもあります。また、上顎洞にできた腫瘍が進行すると鼻以外(目や歯など)にも症状が出ます。

上顎洞がんは副鼻腔炎と同じような症状に加えて、鼻以外に症状が出ることもあるので、疑わしいケースは早めに病院へ行くようにしてください。症状を悪化させないためにも早期治療が非常に重要です。

頬骨の痛みは何科を受診すれば良い?

頬骨が痛い場合、何科を受診すれば良いのかは、原因ごとに異なります。例えば、副鼻腔炎などは耳鼻咽喉科、虫歯は歯科、骨折は整形外科、三叉神経痛は脳神経外科です。

また症状のある場所によって眼科、歯科、耳鼻咽喉科などを受診するケースも多いです。もし何科を受診すれば良いか判断できないなら、最初は耳鼻咽喉科で相談しましょう。その上で、医師の指示に従い、必要に応じて別の科を受診してください。

頬骨に激痛がある・症状を繰り返すというときは早めに医療機関へ

頬骨が痛い場合、頬や骨だけでなく、鼻や歯、目、神経に異常があるケースもあります。「頬骨に強い痛みがある」「安静にしていても痛みが引かない」「頬の痛み以外の症状もある」というときは、早めに医療機関を受診して、原因に応じた適切な治療を受けるようにしてください。

早期受診は症状の悪化を防ぐためにも重要です。頬骨や目の下辺りの痛みは、原因によって何科を受診すべきかが異なります。原因が分からず、何科を受診すれば良いのか判断できないときは、まずは耳鼻咽喉科で診てもらいましょう。

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こちらの記事の監修医師

医療法人瀬尾記念会理事長 瀬尾クリニック

瀬尾 達

〇診療科目:耳鼻咽喉科

【学歴】
大阪星光学院高校 卒業
兵庫医科大学医学部 卒業
京都大学医学部大学院 修了

【職歴および資格】
日本耳鼻咽喉科学会 専門医 
厚生労働省指定臨床研修医療機関 指導医
京都大学 医学部 講師
兵庫医科大学 講師
大阪歯科大学 講師
京都大学医学部大学院 専門職学位
兵庫県立大学 講師
兵庫県立総合衛生学院 講師
身体障害者福祉法 指定医
日本耳鼻咽喉科学会認定 難聴担当医
兵庫県 指定難病医療機関
兵庫県立尼崎総合医療センター 研修管理委員

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