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最終更新日:2021年9月18日

耳の後ろのしこりを押すと痛い!病院は何科?受診の目安や原因も解説

こちらの記事の監修医師
医療法人瀬尾記念会理事長 瀬尾クリニック
瀬尾 達

「耳の後ろにしこりができている」「しこりを押すと痛いけど、放っておいても大丈夫?」と心配になっているあなたへ。この記事では、耳の後ろにしこりができる主な原因や受診の目安、何科に行けば良いのかなど詳しく解説します。

また耳の後ろのしこりがマスクの紐に触れて痛いときの対処法もお伝えするので、ぜひ併せて参考にしてください。

耳の後ろに押すと痛いしこりができる主な原因

押すと痛いしこりが耳の後ろにできる原因としては、主に次の4つが考えられます。

  • リンパ節炎
  • 乳様突起炎
  • 粉瘤(ふんりゅう)
  • 脂肪腫

では、これらの原因について1つずつ詳しく見ていきましょう。

原因1:ウイルスや細菌感染によるリンパ節炎

耳の後ろが腫れたり、押すと痛いしこりができたりするのは、ウイルスや細菌感染による「リンパ節炎」が原因となっている場合が多いと言えます。特に風邪をひいたときにウイルスがリンパ節に入り込むことで起こりやすい症状です。

抗生物質の投与により数日で治るケースがほとんどなので、過度に心配する必要はありません。まれに抗生物質が効かず化膿性リンパ腫に発展してしまうこともあるため、なるべく早めに受診するのがおすすめです。

原因2:耳の後ろの骨に細菌が侵入して起こる乳様突起炎

耳の後ろにある「乳様突起」という円錐状の骨に細菌が侵入することが原因で、骨の中に膿が溜まり、耳の後ろに痛みを伴うしこりのようなものができるケースもあります。

この症状を「乳様突起炎」と言い、主に急性中耳炎を治療せず放置した場合や治療が不十分だった場合に起こりやすくなります。

乳様突起炎が悪化すると顔面神経麻痺や難聴、敗血症、髄膜炎、脳膿瘍などが生じ、命にかかわるケースもあるため、しっかりと治療を受けることが大切です。

原因3:老廃物が蓄積することで生じる粉瘤

耳の後ろのしこりは垢や皮脂などの老廃物が皮膚の下に蓄積してできた「粉瘤」と呼ばれる良性の腫瘍の場合があります。粉瘤ができる原因はハッキリとは解明されていませんが、過労やストレス、睡眠不足、食生活の乱れなど、生活習慣に関係しているのではないかと言われています。

通常は触っても痛くないケースがほとんどですが、細菌感染を起こすとさらに大きく腫れて強い痛みや赤みを伴う場合もあります。また粉瘤は放っておいても自然には完治しないため、取り除く場合は病院での手術が必要です。

原因4:皮下の脂肪細胞が増殖して生じる脂肪腫

耳の後ろのしこりの正体は、いわゆる脂肪の塊である「脂肪腫」の場合もあります。粉瘤と同じく良性の腫瘍で触っても痛みを感じることはなく、内臓などに転移して命が危険にさらされる心配もありません。

ただしそのまま放置していると徐々にサイズが大きくなっていき、場所によっては圧迫されて痛みを感じるケースもあります。また、サイズが大きくなってから手術すると傷跡が目立ってしまうというデメリットもあるため、できれば早めに治療するのがベストです。

頭痛や耳の後ろの骨の出っ張りに痛みを伴う場合

耳の後ろの出っ張りに痛みを感じるだけでなく、激しい頭痛を伴うときは「大後頭神経痛」の場合があります。大後頭神経痛とは、耳の後ろの出っ張った骨のあたりや首の後ろを通っている神経が痛む病気のことです。首の骨が変形しはじめる40代以降に発症する人が多いといわれています。

大後頭神経痛の原因はハッキリとはわかっていませんが、主に姿勢の悪さやストレス、天候などが関係しているのではないかと言われています。

触ると痛い耳の後ろのしこりはどんなときにできやすい?

耳の後ろにしこりができやすいのは、主に次のような場面です。

  • 風邪をひいて抵抗力が下がっているとき
  • 睡眠不足や疲労、ストレスが溜まっているとき
  • ピアスホールを開けて間もないとき

では、それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。

風邪をひいて抵抗力が下がっているとき

耳の後ろに押すと痛いしこりができるケースのほとんどは、リンパ腺の腫れが原因となっています。リンパ腺が腫れる原因の中で特に多いのが風邪のウイルスによるものです。

風邪をひいて抵抗力が下がっているときにはウイルス性のリンパ節炎を起こしやすいため、予防するためにはなるべく風邪をひかないようにすることが大切です。普段から手洗いうがいなどを徹底して行いましょう。

睡眠不足や疲労、ストレスが溜まっているとき

耳の後ろのしこりの原因となるリンパ節炎は、睡眠不足や過度な疲労、偏った食生活、ストレスなどにより免疫力が低下しているときにも生じやすくなります。だからこそ、耳の後ろにしこりができるのを予防するためには、心身ともに健康的な生活習慣を送れるよう心がけることが大切です。

ピアスホールを開けて間もないとき

ピアスホールを開けて間もないときは、ピアスを穴に対してまっすぐ挿入しないと内部の皮膚を傷つけてしまう可能性があります。ピアスで傷ついた部分に細菌が感染すると炎症を起こして化膿したり、痛みを伴うしこりができたりすることがあるため注意しましょう。

病院を受診する目安は?

耳の後ろにあるしこりが痛む場合、まずは冷たい水で濡らして絞ったタオルなどで痛い部分を冷やし、翌日に痛みが引いているようであれば一旦様子をみましょう。ただし、耳の後ろのしこりがいつまでも消えない、徐々に大きくなっている、腫れている箇所が熱を持っている、痛みが治まらないという場合は一度受診するのがおすすめです。

病院は何科?子供の場合は?

耳の後ろに押すと痛いしこりができた場合は、耳鼻咽喉科を受診しましょう。

原因によっては皮膚科や形成外科での治療となる場合もありますが、自分で判断するのが難しいケースもあるため、まずは耳鼻咽喉科を受診するのがおすすめです。

また、子供の場合は小児科で診てもらうこともできます。

耳の後ろのしこりがマスクの紐に触れて痛いときの対処法

耳の後ろにしこりがあると、マスクをしたときに紐の部分が触れて痛いことがあります。

特に、自分の顔に対してマスクが小さすぎると紐の締め付けが強くなり、耳の後ろに負荷がかかりやすくなるため、自分に合ったサイズのマスクを選ぶことが大切です。

また、どんなマスクを試しても耳の後ろが痛くなってしまう場合は、マスクの紐を後頭部で留めるタイプのマスクバンドを使うのもおすすめです。紐が耳の後ろを通らないため、しこりが押されて痛む心配がありません。

もしマスクバンドが合わない場合は、ゴムと耳の間に脱脂綿やガーゼなどを挟むのもおすすめです。圧迫感が和らぎ、痛みがそれほど気にならなくなります。

押しても痛くないしこりにも要注意!悪性リンパ腫の可能性も

押しても痛くないしこりでも、まれに悪性リンパ腫の場合があるため注意しましょう。

悪性リンパ腫のしこりは、「触れても痛くない」「押しても動かない」「硬い」「1.5cm以上の大きさ」「だんだん大きくなる」というのが特徴です。

また、耳の後ろのしこり以外にも発熱や寝汗、倦怠感、身体のかゆみ、体重の減少などの全身症状が現れる場合も。気になる症状が現れた場合は、1度受診するのがおすすめです。

まとめ│耳の後ろのしこりが心配なときは早めに受診を

今回は、押すと痛い耳の後ろのしこりについて詳しく解説しました。耳の後ろに痛みを伴うしこりができる原因は、風邪などによるリンパ節炎がほとんどです。風邪によるリンパ節炎の場合は、風邪が治れば自然と腫れやしこりが解消されることが多いので、あまり心配はいりません。

ただし、耳の後ろにしこりができる症状の中には、放っておくと命にかかわるケースもあります。そのため、気になる症状がみられる場合は早めの受診を心がけましょう。

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こちらの記事の監修医師

医療法人瀬尾記念会理事長 瀬尾クリニック

瀬尾 達

〇医師名:瀬尾 達
〇クリニック名:医療法人瀬尾記念会理事長 瀬尾クリニック
〇アクセス:兵庫県尼崎市七松町1-2-1-302 フェスタ立花北館3F
【診療科目】
耳鼻咽喉科

【学歴】
大阪星光学院高校 卒業
兵庫医科大学医学部 卒業
京都大学医学部大学院 修了



【職歴および資格】
日本耳鼻咽喉科学会 専門医 
厚生労働省指定臨床研修医療機関 指導医
京都大学 医学部 講師
兵庫医科大学 講師
大阪歯科大学 講師
京都大学医学部大学院 専門職学位
兵庫県立大学 講師
兵庫県立総合衛生学院 講師
身体障害者福祉法 指定医
日本耳鼻咽喉科学会認定 難聴担当医
兵庫県 指定難病医療機関
兵庫県立尼崎総合医療センター 研修管理委員

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