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  • 腕の付け根が痛い!原因・対処法は?病院は何科を受診?

最終更新日:2022年4月7日

腕の付け根が痛い!原因・対処法は?病院は何科を受診?

こちらの記事の監修医師
平塚共済病院
増田謙治 先生

腕の付け根が痛いとき、何が原因かわからないままだと不安になるものです。腕の付け根が痛い原因は、腕の付け根の外側が痛むのか、それとも内側が痛むのか、痛みのある場所によって違いがあります。

そこで本記事では、 腕の付け根が痛いときに考えられる原因について解説し、痛みを緩和するための対処法や最適な受診科をご紹介します。

腕の付け根の外側が痛いときに考えられる原因

腕の付け根の外側が痛いときは、肩の周辺や頸椎に異常がある可能性があります。次で詳しくみていきましょう。

四十肩、五十肩

腕の付け根が痛いとき、同時に肩も痛いというのであれば、四十肩・五十肩かもしれません。実は病名としての四十肩・五十肩というものはありません。肩関節の周囲に痛みを伴う炎症が起こっている状態のことを一般的にそう呼んでおり、正式には肩関節周囲炎という病名です。40代や50代に患者が多いことが「四十肩、五十肩」の由来だといわれています。

四十肩や五十肩では、腕を上げたり寝返りをうったりするときに痛むことが多く、肩の痛みが腕の付け根のあたりまで広がったように痛むこともあります。

また、肩がこわばった感じを覚えることもあり、肩の可動域が狭くなって日常生活に支障をきたす人もいます。

痛みは自然に軽快することがほとんどですが、まれに1年以上も痛みが続くこともあり、さまざまです。

肩腱板損傷

肩腱板損傷(かたけんばんそんしょう)とは、上腕の骨と肩甲骨をつなぎ、肩関節を動かす筋肉のスジが切れてしまう状態で、腱板断裂ともいわれます。

筋腱筋肉は4つあり、これによって肩をスムーズに動かすことができます。しかし、腱板損傷になると周囲に炎症が起こり、腫れたり水がたまったりするために、腕の付け根や肩が痛むようになるのです。

肩腱板損傷になると、腕を上げたとき、肩のあたりにジョリジョリという軋轢音があること、夜間に痛みが出ることが特徴です。

原因は、転んで強く肩を打ったり重いものを持ったりして肩に大きな力がかかることや加齢などがあります。

症状には、強い痛みや肩への力の入りにくさなどがあり、何もしていなくても痛むこともあります。日常生活に支障をきたすことも多いため、病院での適切な治療が必要です。

肩関節唇損傷

関節唇(かんせつしん)は、肩関節の周囲を唇のように覆う軟骨です。肩関節唇損傷とは、スポーツや肩関節を脱臼することなどではがれた状態のことをいいます。

肩に強い負担がかかることが原因で、野球、テニス、バドミントンなど肩を使うスポーツをしている人に起こりやすい疾患です。

肩関節唇損傷では腕を上げたときに痛みを感じやすく、関節唇のはがれた位置によっては、腕の付け根が痛くなる場合あります。

関節唇は一度損傷を受けると回復せず、軽い場合ではリハビリなどで軽快することがありますが、ひどい場合には手術が必要になります。

肩の脱臼

脱臼とは、骨が本来あるべき関節の位置からずれてしまった状態のことをいいます。

転倒やスポーツでの打撲など、肩に強い力が加わったときに起こりやすく、脱臼すると関節周辺の靭帯が緩み、まず3週間程度の固定を行います。その後も脱臼を繰り返すような場合があり、これを反復性肩関節脱臼といい、そのうち寝返りなどの軽い力でも起こるようになるため、日常生活に支障をきたしたり、思い切り運動できないなど、大きな悩みになることがあります。

また、脱臼によって関節唇がはがれると、関節唇には神経があるために強い痛みを感じること場合もあり、症状がひどい場合は手術が必要になることもあります。

頚椎の異常

腕の付け根が痛いとき、頸椎症性神経根症の可能性があります。これは、脊髄から腕にかけて通る神経根が圧迫されることで、腕に痛みやしびれを感じるものです。また、腕の付け根の痛みは、頚椎椎間板ヘルニアの症状であることもあります。

肩や首、腕の付け根の辺りの他、肩甲骨周辺にも痛みやしびれを感じることが多く、いずれの場合も、首を後ろや横に傾けると症状が強くなることが特徴です。

腕の付け根の内側が痛いときに考えられる原因

腕の付け根の内側とは、脇の下のあたりのことをいいます。腕の付け根の内側が痛いときは、リンパ節やリンパ管の炎症が原因となっていることがよくあります。

次で詳しく解説します。

リンパ節・リンパ管の炎症が原因のことが多い

ウイルスや細菌が体に入ると、リンパ節やリンパ管に炎症が起こります。首や脇にはたくさんのリンパが通っており、特に脇の下(腋窩)には集中しています。

そのため、腕の付け根にはリンパの炎症が起こりやすく、その場合、腕の付け根に痛みを感じることがあります。

また、コロナワクチンの副反応で、腕の付け根の痛みとともにリンパが大きく腫れることもあります。この場合は、自然に治まるので、何もせずに様子を見て大丈夫です。

リンパ節・リンパ管の炎症を引き起こす原因

リンパ節やリンパ管の炎症は、ウイルスや細菌が引き金になるため、風邪を引いたときに起こりやすくなります。

疲れやストレスが強いとか高齢であるなど、免疫力が落ちている人にも起こりやすいため、日頃から体力をつけておくことが有効な予防策です。

また、稀に乳がんが脇の下のリンパ節に転移し、腕の付け根が痛いと感じることもあります。

腕の付け根が痛い…自分でできる痛みの緩和法は

腕の付け根が痛い場合は、患部の状態によって冷やしたり温めたりすることで緩和することができます。

冷やして緩和するのがよいケース

患部が熱をもっていて触ると明らかに熱い場合は、炎症が起きている証拠です。この場合は、冷たいタオルや保冷剤を当てて、患部を冷やしたほうがいいでしょう。

ただ、保冷剤を使うと気はタオルに巻くなどして直接肌に当たらないように工夫し、肌を傷めないようにしてください。

また、ズキズキとした痛みがある場合や患部を押すと痛みがある場合にも、冷やすことをおすすめします。仰向けで肩を回したり、上下させたりするのは効果的です。

温めて緩和するのがよいケース

腕の付け根の痛みは、肩こりである場合もあります。

肩こりを自覚しているなら、まずは温めて肩こりによる痛みを緩和することです。

腕の付け根、つまり脇の下(腋窩)には、リンパが多く集まっています。血行促進することでリンパの流れもよくなるため、症状の緩和を期待することができます。

ストレッチをすることでも血行がよくなるため、腕を回すなどして肩を動かしてみることもおすすめです。

腕の付け根が痛い…病院は受診すべき?

腕の付け根が痛いときは、どのくらいの症状があれば病院を受診する必要があるのでしょうか。腕の付け根が痛いときの受診の目安と、何科を受診すればいいかについて解説します。

腕の付け根が痛いときの受診の目安

腕の付け根が痛いとき、我慢できる程度の痛みであれば、それほど受診を急ぐ必要はありません。ただし、我慢できない程の強い痛みだったり、大きく腫れて熱を持っていたりする場合には、肩周辺やリンパに何らかの炎症が起こっている可能性があります。

また、痛みが長引くとか、時間が経つにつれて痛みが強くなってくる場合も要注意。いつもと違う様子を感じたら、すぐに専門医に診てもらいましょう。

腕の付け根が痛いときの病院は何科?

腕の付け根が痛いとき、腕の付け根の外側の痛みが強く、肩や首などにも違和感があるのであれば、整形外科を受診しましょう。腕の付け根の内側の痛みが強く、発熱や倦怠感、リンパの腫れなどを伴う場合は、内科を受診することをおすすめします。

まとめ

腕の付け根が痛いとき、まずは腕の付け根の外側が痛むのか、それとも内側が痛むのかに注目しましょう。痛みのある場所によって腕の付け根が痛い原因が違うため、まずは自分の体に現れている症状に注目し、冷静になることが大切です。

どのような原因であれ、腕の付け根の痛みが気になるようであれば、病院を受診することがおすすめです。原因をはっきりさせて適切な治療を行うことが大切です。

こちらの記事の監修医師

平塚共済病院

増田謙治 先生

〇診療科 : 整形外科

【経歴】
平成13年横浜市立大学医学部卒
医学博士、
日本整形外科学会 整形外科専門医、
日本整形外科学会 認定脊椎脊髄病医、
日本脊椎脊髄病学会 指導医、
身体障害者福祉法第15条指定医、
難病指定医、
臨床研修指導医講習会修了


おもに背骨(脊椎)の病気を中心に診察しています。脊椎の症状でお困りの方がいましたら是非ご相談ください。