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最終更新日:2022年2月9日

みぞおちのしこりの原因は脂肪腫?病気?

こちらの記事の監修医師
医療法人これのの会 みずい整形外科
水井睦

みぞおちのしこりの原因は脂肪腫?病気?
(画像=Adobe Stock)

みぞおちのしこりは、小さいものからピンポン玉くらいの大きいものもあり、いずれにしても見慣れないしこりに不安になってしまうものです。みぞおちのしこりは、単に脂肪のかたまりや粉瘤であることもあれば、悪性の腫瘍であることもあるため、放置せずに受診しましょう。みぞおちのしこりの原因と考えられる病気について解説します。

目次

  1. みぞおちのしこりで考えられる原因(1)脂肪腫
    1. 脂肪腫とは
    2. 脂肪腫のしこりの特徴
    3. 脂肪腫の治療法
  2. みぞおちのしこりで考えられる原因(2)粉瘤
    1. 粉瘤とは
    2. 粉瘤のしこりの特徴
    3. 粉瘤の治療法
  3. 脂肪腫以外で考えられる原因(3)その他の病気・悪性腫瘍
    1. 肝がん
    2. 腎臓がん
    3. 胃がん
  4. みぞおちのしこりは病院に行くべき
    1. 原因解明のために早めに受診を
    2. みぞおちのしこりで受診するなら何科?
  5. まとめ

みぞおちのしこりで考えられる原因(1)脂肪腫

みぞおちのしこりの原因として考えられる原因のひとつに、脂肪腫があります。脂肪腫とはどのような症状なのか、詳しく解説しましょう。

脂肪腫とは

脂肪腫(リポーマ)とは、脂肪細胞からなる良性の腫瘍です。
原因ははっきりわかっていませんが、個発するものは、肥満、糖尿病などの生活習慣病のある人に起こりやすく、多発しているものは遺伝などが関係しているといわれています。
身体の脂肪組織のある場所ならどこでも起こりうるもので、心臓などの内臓周辺にできることもあります。体の表面から分かる脂肪腫は、皮下脂肪腫と呼ばれます。
どの年代にも起こりうる症状ですが、特に40代から60代に好発し、みぞおちの他、肩や背中にもできます。

脂肪腫のしこりの特徴

みぞおちのしこりが脂肪腫である場合、しこりは柔らかく、少しの弾力があることが特徴です。通常は痛みや赤みはありませんが、服に擦れるなどして肌が傷つくことから皮膚トラブルになることはあります。大きさは、小さいものだと直径1cm程度、大きいものだと直径10cm以上になるものもあり、個人差があります。

脂肪腫の治療法

脂肪腫の治療は、切除が原則です。
脂肪腫の大きさや深さによりますが、一般的には、患部に局所麻酔をかけ、切開によって腫瘍を摘出、患部の縫合をします。通常は日帰り手術で済みますが、特に大きいものには全身麻酔が必要となるため、入院することもあります。

みぞおちのしこりで考えられる原因(2)粉瘤

みぞおちのしこりで考えられる原因に、粉瘤があります。粉瘤について解説します。

粉瘤とは

粉瘤とは、皮膚の下に袋ができ、その中に皮脂や角質が溜まってできる腫瘍のことです。
粉瘤は良性の腫瘍ですが、細菌が入ると炎症を起こし、赤く痛みや熱を伴って腫れ上がることがあります。圧迫すると、皮脂、角質などが混ざったドロドロとした嫌な臭いのある液体が出ることがあります。
ニキビと似ているため自然治癒するものだと勘違いされがちですが、粉瘤は袋状になった組織を完全に取り除かないと治らないため、病院での治療が必要です。

粉瘤のしこりの特徴

粉瘤のしこりの形は、半球状です。中央付近に黒っぽい開口部が見られることもあり、ここから細菌が侵入することで炎症性粉瘤となります。
初期症状はニキビのようなので気づかれにくく、無症状であることも多いため、放置されがちです。しかしどんどん大きくなって炎症が起こってくるとニキビよりも腫れや痛みの症状がひどくなるため、ここでようやく気づくことが多いです。

粉瘤の治療法

粉瘤を完全に治療するには、袋状の組織を取り除くことが必要です。
治療内容は症状の程度によりますが、軽いものであれば針を刺したり切開をしたりして、内容物を出し、これだけで治療を終えることがあります。
さらに進行している場合は、手術によって袋状の組織を取り除きます。
炎症性のものは、切開や手術に加え、炎症を抑えるために内服薬を処方されることがあります。

脂肪腫以外で考えられる原因(3)その他の病気・悪性腫瘍

みぞおちのしこりは、脂肪腫や粉瘤以外に、病気が関わっていることがあります。
脂肪腫や粉瘤以外で考えられる原因について解説します。

肝がん

肝がんの症状の一つに、しこりがあります。これは、がんが大きくなることでみぞおちあたりの上腹部にしこりが触れるようになるためで、痛みを感じることもあります。
ただ、肝がんによってしこりが触れるようなら、かなり進行している状態です。
そもそも、肝がんは初期症状がわかりにくく、ほとんどの人が肝がんの初期症状を自覚しません。肝がんである場合は、しこりの他にも、皮膚や白目の部分が黄色くなる黄疸など、他の症状が現れていることがほとんどです。しこりだけで肝がんだとは診断することは難しいでしょう。

腎臓がん

腎臓がんは、尿を作り出す組織である腎臓にできたがんのことです。腎臓がんは、生活習慣病を抱えていたり透析治療の必要だったり、腎臓の状態がよくない人に起こりやすく、50歳以上の人に好発します。
腎臓がんが進行すると、血尿や脇腹の痛みのほか、しこりが現れることもあります。出現する場所は脇腹あたりが最多ですが、中には、上腹部などみぞおちの近くにしこりを感じる人もいます。

胃がん

胃がんは、胃の粘膜の細胞が何らかの原因でがん細胞となって増殖することによる病気です。
胃がんの症状は、はじめは食欲のなさや気持ち悪さから始まり、胃炎の症状と似ています。
そのうち、腹痛、黒色の便、吐血などの症状を呈するようになります。胃がんによる腫瘤がしこりとなって触れることもあり、こうなるとかなり進行していると考えていいでしょう。

胃がんは初期症状を自覚しにくく、いつの間にか進行していることの多い病気です。
定期検診などでこまめに健康状態をチェックしましょう。

みぞおちのしこりは病院に行くべき

みぞおちにしこりがあるときはすぐに病院に行くべきなのでしょうか。
みぞおちのしこりで受診する目安と受診科についてご紹介します。

原因解明のために早めに受診を

みぞおちのしこりは、原因を究明することが治すための近道です。脂肪腫や粉瘤は早期の治療が効果的で、特に炎症性の粉瘤であれば、炎症がひどくなる前に治療を開始しないと、つらい症状に悩まされることになるでしょう。

がんの症状でしこりができている場合もあります。がんでしこりができている場合はすでに症状がかなり進行している証拠です。がんの場合は、しこりの他にも全身症状が出ていることが多いので、体の不調と共にみぞおちのしこりがあるなら、早急に受診しましょう。

みぞおちのしこりで受診するなら何科?

みぞおちのしこりは、まずは整形外科や形成外科にかかりましょう。皮膚症状が主であれば、皮膚科で問題ありませんが、全身症状を伴うなど悪性腫瘍が疑われるなら内科がおすすめです。
症状が出たのはいつ頃か、どのような症状に悩まされているかなど、詳しく聞かれた時にすぐに答えられるようにしておくと安心です。事前にメモなどに書いて準備し、病院に持っていくこともいいかもしれません。

まとめ

みぞおちのしこりは、脂肪腫や粉瘤など皮膚に関する症状であることが多いでしょう。
しかし中には、がんの症状として現れている場合もあります。
いずれにしても、早期に診断して治療を開始することが大切なので、みぞおちのしこりに気づいた時点で病院に行きましょう。

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こちらの記事の監修医師

医療法人これのの会 みずい整形外科

水井睦

略歴
平成7年 北里大学医学部卒。形成外科・一般外科・麻酔科等を経て、横浜市立大学医学部整形外科入局。大学病院・国立病院・共済病院他、さまざまな病院に勤務。

日本整形外科学会認定専門医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
日本整形外科学会認定リウマチ医
日本体育協会認定スポーツドクター
身体障害者福祉法指定医
義肢装具等適合判定医

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