最終更新日:2022年2月8日
右の肩甲骨に突然痛みを感じる原因は?医療機関を受診する目安とは

こちらの記事の監修医師
医療法人これのの会 みずい整形外科
水井睦

右の肩甲骨に突然痛みを感じたとき、大きな病気が隠れているのではないかと不安に感じる方は多いのではないでしょうか。放置しても問題ないケースもあれば、重大な病気が隠れているケースもあります。そこで今回は、右の肩甲骨に突然痛みを感じる原因や医療機関を受診する目安などについて詳しくご紹介します。
目次
右の肩甲骨の痛みの種類
右の肩甲骨の痛みには、次のような種類があります。
しびれるような痛み
ピリピリしたり、しびれてうまく動かせなくなったりします。皮膚の表面に問題があるケースや神経に何らかの影響が生じているケースなどがあります。皮膚の表面が赤くなっていれば炎症が起きていると考えられますが、変化がない場合は診断にさまざまな検査が必要です。
引っ張られるような痛み
筋肉が伸びており、誰かに引っ張られているような感覚を伴うケースがあります。必ずしも筋肉に問題があるとは限らず、この場合も視診だけでは診断できません。
激痛
非常に激しい痛みが生じ、動かせなくなるケースもあります。動かすと激痛が起きるのか、動かしていなくても起きるのかで考えられる原因が異なります。
右の肩甲骨が突然痛む原因
右の肩甲骨が突然痛む場合は、次のような原因が考えられます。
ぎっくり背中
ぎっくり背中とは、背中の関節や筋肉に急激な炎症が起きた状態です。何もしていなくても激しい痛みが生じるケースや呼吸をすると痛むケースなどがあります。特徴は、背中の痛みやしびれ、押すと痛む、時間が経つと症状が起きている部位が変わることなどです。重いものを持つ、長時間同じ姿勢をとる、身体をねじるといった行為によって、ぎっくり背中が生じます。
頸肩腕症候群
頸肩腕症候群とは、肩や首、上腕、前腕、手、指の一部などに現れる筋肉のこり、痛み、しびれなどの総称です。筋肉に負荷がかかったり神経や血管が圧迫されたりすると、症状が現れると考えられています。例えば、肩から手の指にかけて特定の部位を継続的に動かす、長時間のデスクワーク、精神的ストレス、肩こりや首のこりがある状態で作業を続けるなどの行為が挙げられます。
胸郭出口症候群
胸郭出口症候群とは、首と胸の間にある神経が圧迫されることで、チクチクした感覚や痛み、しびれなどが生じるものです。例えば、腕を挙げるときに上半身にしびれ、肩や腕、肩甲骨の周りに痛みが起こります。握力低下、細かな動作が難しくなるなど、運動麻痺の症状も現れます。放置すると症状が悪化する恐れもあるため、早めに医療機関を受診しましょう。
内臓の不調
右の肩甲骨に突然痛みが走る場合、内臓の病気の可能性もあります。例えば、心臓、肺や胆のうの病気が疑われます。咳や痰、息苦しさなどが生じている場合は注意が必要です。一過性の症状であれば、それほど心配はいらないかもしれませんが、長く続く場合は医療機関で詳しい検査を受けた方がよいでしょう。
ただ、肩甲骨が痛い時点で、すぐに内臓の病気を疑うことは通常ありません。肩甲骨の周りを詳しく調べ、それでも原因が突き止められない場合は内臓の病気を疑うことが多いでしょう。医師によって診療の方針が異なるため、内臓の病気を疑われないケースもあります。心配な場合は、医師に内臓の病気の可能性がないか尋ねてみることが大切です。
右の肩甲骨の突然の痛みは何科を受診すればいい?
右の肩甲骨が突然痛み出したら、次の診療科を受診しましょう。
整形外科
整形外科は、運動器官を構成する骨や筋肉、じん帯、神経などの病気や外傷の診療を行う診療科です。右の肩甲骨やその周りの筋肉、神経などの異常を発見できる可能性があります。肩甲骨の痛みが生じた際は、まず整形外科を受診しましょう。骨や筋肉、じん帯などに異常がみられない場合、他の診療科を紹介されるかもしれません。医師の判断に従い、必要に応じて他の診療科を受診してください。
消化器内科
右の肩甲骨が痛むときに考えられる胆のうの病気は、消化器内科の領域です。最初に受診するのではなく、整形外科から紹介された場合に受診するとよいでしょう。
内科
内科は、医療の窓口として総合的に診療している診療科です。肩甲骨の痛みだけではなく、腹部の痛み、咳、痰などの症状がある場合は、内科を受診しましょう。必要に応じて、他の診療科を紹介してもらえます。
医療機関を受診する目安
医療機関を受診する目安は、肩甲骨の痛みが強い、長く続いている、他にも症状がある場合です。一時的なものであり、すぐに痛みが亡くなったのであれば様子見でよいでしょう。しかし、何度も再発する場合は、医療機関を受診することが大切です。
右の肩甲骨が突然痛み出したら早めに医療機関を受診しよう
右の肩甲骨痛みやしびれ、引っ張られるような感覚など、さまざまな症状が現れる場合があります。症状が現れた時期や頻度、強さ、他の症状の有無などをメモに残しておくと、医師に状況を伝えやすいかもしれません。右の肩甲骨が突然痛み出した場合、放置すると状態が悪化する恐れがあるため、早めに医療機関を受診しましょう。
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こちらの記事の監修医師
医療法人これのの会 みずい整形外科
水井睦
略歴
平成7年 北里大学医学部卒。形成外科・一般外科・麻酔科等を経て、横浜市立大学医学部整形外科入局。大学病院・国立病院・共済病院他、さまざまな病院に勤務。
日本整形外科学会認定専門医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
日本整形外科学会認定リウマチ医
日本体育協会認定スポーツドクター
身体障害者福祉法指定医
義肢装具等適合判定医
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