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最終更新日:2021年8月24日

背中が痛い原因を解説!背中が痛い時に潜む可能性がある病気は?受診目安や受診前のチェックポイントも紹介

こちらの記事の監修医師
すずきこどもクリニック
鈴木幹啓

何もしていないのに背中が痛い。すぐに治ると思っていたのに1ヶ月経っても背中の痛みが改善しない。しかし原因がわからない。

このような背中の痛みは生活のちょっとした動作によっても起きるため、しばらく様子を見る方が大半でしょう。

今回は背中の痛みの原因を追及しながら、病気との関係性や病院受診のチェックポイントについて詳しく解説します。

背中が痛くなる原因

背中の痛みの原因は「神経疾患」「ストレス」「運動器疾患」「内臓疾患」の4つに大きく分類できます。

そこでそれぞれの疾患の症状と原因を探り、背中の痛みとの関連性について考えていきましょう。

背中の痛みの原因は身体の表面だけにあるわけではなく、筋肉や骨、神経や内臓の病気とも関係しています。

神経疾患

背骨がずれる、椎間板・椎間関節が変性するなどの症状が起きて神経に触れることで背中に痛みが生じるケースです。

脊椎すべり症や骨粗鬆症、腰痛などはその典型的な例といえるでしょう。

人間の背骨は老化や病気、事故などが原因で歪む可能性を持っています。

様々な理由で背骨が伸びたり縮んだりした結果、運悪く神経を圧迫してしまうと背中に痛みが起こるのです。

神経は、知覚した刺激を体の隅々まで伝えて内臓や骨格の動き調整する大切な組織です。

背中には中枢神経の中心となる脊髄神経があり、ここを傷めると背中の痛みが発生する可能性が大きくなります。

手足の痺れや麻痺・痛みなどの障害が出るケースもあるでしょう。

背中の痛みの原因として、骨粗鬆症や椎間板ヘルニアなどの病気や事故で生じる神経の圧迫、があると覚えておいてください。

ストレス

ストレスなどの精神的な不調によっても背中の痛みは起こります。

外傷や骨のずれ、内臓系疾患などの心当たりがまったくないのに背中に痛みを感じたら、ストレスが原因ではないかと疑ってみても良いでしょう。

特に睡眠不足と疲労が大きく関係しています。

少しずつ溜まった疲れが内臓に負担をかけて筋肉のバランスを崩し、背中に痛みを生じると考えられているからです。

またオーバーワークなどによるストレスで脳が身体機能を制限する現象が起こり、結果として背中に痛みが生じるケースもあります。

この場合も運動器に障害があるのではなく、精神的な疲労が原因です。

背中の痛みがストレスから発しているときは、発熱しないという特徴もあります。

運動器疾患

運動器とは、骨や関節・筋肉・靭帯・手足の神経・血管などの身体を動かす部位の総称です。

運動器に障害がある・老化・事故・転ぶなどの原因で筋肉がこわばり、上手く動かせなくなることで背中に痛みが生じるケースがあります。

腰痛は運動器疾患の代表例でしょう。

背中の痛みも、運動器疾患が原因の事例が多い傾向です。

背中の痛みが気になるときは、骨の異常や血行障害・筋肉疲労などの運動器の疾患を疑ってみると良いでしょう。

内臓疾患

背中の広範囲に突き抜けるような痛みが生じた場合は、内臓疾患かもしれません。

起き上がれないほど背中が痛い・発熱している・息が苦しいなどの症状を伴う場合、急を要する危険なケースもあります。

そのような場合はすぐに医療機関を受診しましょう。心臓・膵臓・泌尿器・胆嚢・腎臓などあらゆる臓器の病気が考えられます。

放置しておくと命の危険があるので注意が必要です。

内臓疾患によって背中が痛むケースでは、臓器ごとに痛みの箇所や痛み方が違ってくることも少なくありません。

膵臓の場合は背中に手を回した時、手の甲が当たる場所が痛む、狭心症の場合は背中の左側に痛みが起こりやすいなどの特徴があります。

専門家の判断を仰ぎましょう。

背中の痛みと病気の関係性

背中に痛みを感じたらそのまま放置せず、念の為病気の可能性を考えてみてください。

持病や既往歴・ストレス・事故など、思い当たる要因をすべて当てはめることで、痛み解消の糸口が見えてきます。

また、発熱しているかどうかも大きなポイントです。

背中の痛みだけでなく、他に何か症状が出ていないか注意深く確認しましょう。

背中の痛みは病気に通じると考え、自分の体を点検・観察することが大切です。

背中が痛い時に潜む可能性のある病気

背中が痛いからといって、身体の表面だけの疾患が原因とは限りません

以下の病気を患っている可能性が考えられるからです。

・癌

・心筋梗塞

・虚血心疾患

・大動脈解離などの心臓病

・膵臓や腎機能の低下

・気管支炎

・骨折

・帯状疱疹

・婦人科系の病気など

背中の痛みを放置せずに身体の隅々まで観察して、1度は病気を疑ってみましょう。

背中が痛い場合の対処法

背中に痛みを感じたら、どのように対処すれば良いのでしょうか。

背中が痛い時はまずはゆっくりと横になり、自分自身を観察することが大切です。

筋肉をほぐしたり痛み止めを飲んだりして様子を見ましょう。

動き回らず安静にして、身体を休ませたり体調を整えたりしながら背中の痛みとしっかり向き合い、適切な対処を考えることが重要です。

無理な体勢や疲労が溜まるような生活はストップして、睡眠をしっかり取りましょう。

ストレッチで筋肉をほぐすことが効果的な場合もあります。

痛みがひどいときは鎮痛剤で緩和できることもありますが、根本的な解決とはいえません。

背中の痛みは場合によっては手術が必要になるケースもあります。

そうならないためにも、早めの対処が必要です。

まずは横になって安静にして様子を見る

人間は二足歩行をしているので背中の痛みが生じやすいといわれています。

背中が痛いと感じたら、すぐに横になって身体を休ませてください。

横になるなど、姿勢を変えるだけで背中への圧迫や負担を減らせる可能性があるからです。

特に神経疾患の場合は背骨の神経に沿って痛みが生じるケースが多いので、動きを制限して安静にする保存治療をおすすめします。

疲れた筋肉を休ませることにも繋がるからです。

仰向けに寝ると苦しい場合は、横向きやうつ伏せなど自分がもっとも楽な姿勢を見つけて横たわってください。

身体の疲労や不調が原因による背中の痛みであれば、体をゆっくりと休めることで徐々に改善していくでしょう。

しばらくそのままの姿勢で様子を見てください。背中の痛い箇所を温める、または冷やすなどの手当てもおすすめです。

筋肉をほぐしてみる

急激なものではなく、時々・または毎日のように痛みがある時は、こわばった筋肉をほぐす努力をしてみましょう。

背中の痛みは、デスクワークなどで1日中同じ姿勢でいる人に起こりやすい傾向です。

身体を動かすときに左右のバランスが悪い・姿勢が良くないなど、生活習慣による背中の凝りも痛みの原因となる可能性があります。

筋肉を緩めるために以下の運動をしてみると良いでしょう。

・ストレッチ体操をする

・四つん這いになり猫のポーズなどヨガの体勢をとる

・背中や側面を反らして背筋や側腹部を伸ばす

また、40度程度のぬるめの湯にゆっくり浸かって全身を温める方法もおすすめです。

市販の鎮痛剤を飲む

背中の痛みがどうしても取れない場合は、市販の鎮痛剤を飲むという方法もあります。しかしこれは最終手段です。

医療機関で背中の痛みの原因が病気ではないと特定できたケースに限り、おすすめできる対処療法といえます。

素人判断で痛み止めを飲んで背中の痛みをやり過ごしているうちに、病気や障害が重症化してしまうかもしれません。

鎮痛剤の服用には十分な注意が必要です。

受診する目安

背中に痛みがあるときに医師の診察をいつ受ければ良いのか、そのタイミングについてご紹介していきます。

一般的な受診の目安は以下の場合です。

・原因に心当たりがないケースで1ヶ月ほど背中の痛みが続く時

・背中ではない身体の部位に同じような症状や異常がある場合

それぞれについて詳しく説明していきましょう。

原因が思い当たらずに1ヶ月程度痛みが続いている

背中の痛みが1ヶ月ぐらい続き、原因が特定できない場合は医療機関を受診することをおすすめします。

ただし、日常生活に支障をきたすほどの痛みがあるときは、1ヶ月を待たずに速やかに受診してください。

重い病気の可能性があるからです。

背中以外にも痛みや異常を感じる

背中の痛みだけではなく、身体の他の箇所にも痛みを感じる・異常な症状がある場合は、医療機関をすぐに受診してください。

最初は病院のどの科にかかっても良いので、とにかく医師に症状を相談することが先決です。

不安が大きい場合は、かかりつけ医または総合病院で診てもらうと良いでしょう。

背中が痛みとして発するシグナルが、癌や心臓病などの重大な疾病への警告という可能性があるからです。

また、複合的な病気のせいで背中に痛みが発するケースもあります。

原因を特定して早めに治療を始めて、快適な日常生活を取り戻しましょう。

受診する前のチェックポイント

背中の痛みで医療機関を受診する際に注意すべき点を2つ挙げておきます。まずはどのような症状なのかをはっきりと自覚しておくことです。

背中の痛みの頻度や痛点の箇所・どう痛むかなど把握してから医療機関へ出向いた方が、スムーズに診察が受けられます。

背中の痛みの原因の特定が早まり、よりスピーディーに症状が改善できるでしょう。

もう1つのポイントとして、背中が痛くなった要因に何か心当たりがないかも考えてみてください。

背中の痛みの発端を見つけ出すことで、治療の糸口を早期に発見できるからです。

もちろん、本当に心当たりがなくても問題ありません。心当たりがないなら「ない」と素直に伝えましょう。

どのような症状なのか

背中の痛みの具体的な状態を把握しておく必要があります。

背中が痛む箇所を正確に伝えられるようにしておきましょう。

背中が痛む間隔や痛み方、痛む・痛まないときの姿勢と痛みによって自分がどのような状態になるかなど。

感覚的な症状もわかりやすく説明できるように準備しておくことが重要です。

きっかけとなるようなことがなかったか

背中が痛み出した時期やタイミングを把握して、痛みの発端が何だったのかを追及しておきましょう。

初めに背中が痛いと感じた瞬間がある筈です。

そのときの状況を正確に思い出して、痛みのプロセスをしっかりと整理しておくことが肝心といえます。

医療機関で背中の痛みのきっかけをはっきりと説明できれば、原因特定までのスピードが速まるからです。

慢性的に続いたり痛みが激しい時は病院へ

背中の痛みが四六時中治まらない・激痛で動けない・眠れないなど、日常生活に大きな支障をきたすこともあるでしょう。

このような重い症状になった場合は、迷わず医療機関を受診してください。

重大な病気である可能性が考えられるからです。病気の治療は早ければ早いほど完治の確率が上がります。

まとめ

背中の痛みにはさまざまな要因があり、その原因をはっきりさせることで重篤な病気や障害を回避できる可能性が高くなるものです。

背中の痛みは筋肉のこわばりや疲れ・ストレスなどのメンタル面が原因で起こる場合もあります。

そのようなケースはゆっくりと休む・横になる・ストレッチをするなどの処置で解消することもあるでしょう。

しかし背中の痛みの要因に、癌や内臓疾患・骨折などの重大な病気が隠されている可能性もあります。

そのうち治るだろうと侮らず、背中の痛みは身体の不調のサインであると真摯にとらえて、痛みの原因をしっかりと探っていくことが大切です。

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こちらの記事の監修医師

すずきこどもクリニック

鈴木幹啓

〇病院名 :すずきこどもクリニック
〇医師  :鈴木幹啓
〇アクセス:和歌山県新宮市下田2丁目3−2
〇診療科 :小児科
〇経歴:株式会社オンラインドクター.com代表取締役CEO
1975年三重県伊勢市生まれ
1995年自治医科大学入学(県からの奨学金制度)
2001年自治医科大学卒業

日本小児科学会認定小児科専門医
国家資格ケアマネジャー

三重県立総合医療センター、国立病院機構三重中央医療センター、国立病院機構三重病院、伊勢赤十字病院、紀南病院
平成22年5月、新宮市に「すずきこどもクリニック」を開院
【製薬会社社外講師・CM出演等】
グラクソスミスクライン社、JCRファーマ社、杏林製薬、明治製菓ファーマ、鳥居薬品

【メディア出演・TV監修】
日本テレビ、読売テレビ、東京MX、テレビ朝日(医療監修)「くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館」

【著書】
日本一忙しい小児科医が教える病気にならない子育て術(双葉社)
開業医を救うオンライン診療(幻冬舎)

2020 年 10 月株式会社オンラインドクター.com を設立。

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