最終更新日:2021年10月21日
剥離骨折とは?症状・原因・検査方法・治療法を詳しく解説!
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こちらの記事の監修医師
フェリシティークリニック名古屋
河合 隆志
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スポーツによる受傷の他、交通事故や階段からの転落など、さまざまな原因で剝離骨折が起こります。剝離骨折しているかどうかは自分では判断できません。強い痛みがある場合は早めに医療機関を受診しましょう。ここでは剝離骨折とは何か、起きる場所や症状、原因、治療法などについて詳しくご紹介します。
剥離骨折とは
剥離骨折とは骨に負荷が加わり、剥がれるように生じる骨折です。レントゲン上では、薄い骨の欠片が見えます。筋肉や腱、靭帯が付着しているかどうかに関係なく、どこにでも起こる可能性があります。
剝離骨折が起きる場所
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剥離骨折はどこにも起こる可能性がありますが、主に次の部位に起きることが多いでしょう。
手の指
指の剥離骨折は慎重に対処しなければなりません。指の関節は小さいだけではなく精密にできています。骨折が起きて7~10日ほど放置すると、新しい骨が作られ始めて指が曲がりにくくなったり動かせなくなったりする恐れがあります。
肘
肘の剥離骨折と言えば、野球肘がよく知られています。野球肘とは、野球でよく行う動作が原因で起きる剥離骨折や離断性骨軟骨炎、骨端軟骨損傷などの総称です。成長期の子供の骨や軟骨は未熟なため、比較的容易に傷つきます。
膝
膝は、体の中でも外側に出ているため、衝撃を受けやすい部位です。膝を剝離骨折した場合、歩行が困難になる恐れがあります。
足の指
足の指の関節も手の指と同様に小さくて精密にできています。剝離骨折への慎重かつ迅速な対処が必要です。
剥離骨折の症状
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剥離骨折の原因となる衝撃を受けた際に痛みが生じます。その痛みが治まった頃から剝離骨折による痛みが少しずつ現れ始める傾向があります。剝離骨折した部位の圧痛や腫れの他、内出血が起きるケースも少なくありません。また、剝離骨折した部位の役割に応じて、日常の動作が制限されます。
例えば、足の指を剥離骨折すると、つま先に体重をかけると強い痛みを感じるでしょう。また、膝を剝離骨折すると歩行が困難になる可能性があります。剥離骨折の痛みはさまざまで、中には捻挫や打撲程度の痛みで済む場合もあるため、自己判断は禁物です。
剝離骨折の原因
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剥離骨折の原因は、スポーツや外傷などにより骨に負荷が加わることです。足の小指をタンスやイスなどに強打することでも、剝離骨折する可能性があります。誰にでも起こり得るものですが、骨粗しょう症の方、高齢の方、何らかの理由で骨がもろくなっている方は剝離骨折が起こりやすいでしょう。
剝離骨折の検査
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剝離骨折の原因となる負荷を詳しく確認したうえで、痛みや骨の状態を調べます。剥離骨折が疑われる場合は、レントゲンやCT、MRIなどの画像検査を行います。基本的にレントゲン検査を行い、それでも診断できない場合はCTやMRIを使用することが一般的です。
剝離骨折の治療法
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剥離骨折の治療を行う前に、応急処置を行うことが推奨されています。応急処置の方法も含めて、剝離骨折の治療法について詳しく見ていきましょう。
応急処置
剥離骨折が疑われる際に、次のような応急処置を行うことで症状が和らぐ可能性があります。
・患部を安静にする
・患部を心臓よりも高い位置に挙げる
・アイスパックで患部を冷やす
・患部を圧迫する
痛みで動けない場合は、周りの人に応急処置をお願いしましょう。
保存的治療
症状を抑えることを目的に患部を安静にします。しかし、どうしても完全な安静は難しいため、ギブスで固定する場合もあります。痛みが強い場合は鎮痛薬を使用します。剝離骨折の度合いにもよりますが、数週間程度で痛みは治まるでしょう。
手術
剝離骨折による骨のずれが大きい、損傷が広範囲の場合は、手術が必要になる可能性があります。また、剝離骨折の原因となる衝撃を受けた際に靭帯や腱にも損傷を受けている場合は、その部分の修復も必要です。
痛みが治まらない場合は早めに医療機関を受診しましょう
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剝離骨折の部位によっては、放置すると可動域が制限されたり動かせなくなったりする恐れがあります。家具に足の指をぶつけたり転倒したりした際は、痛みが治まるかどうか注意深く観察してください。痛みがなかなか治まらない場合は、剝離骨折を含め何らかの問題が起きている可能性があるため、早めに医療機関を受診しましょう。
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こちらの記事の監修医師
フェリシティークリニック名古屋
河合 隆志
〇病院名:フェリシティークリニック名古屋
〇医師 :河合 隆志
〇アクセス :愛知県名古屋市中区中区14 丸の内2-14-19 安藤ビル3・4階
〇診療科:整形外科・アンチエイジング
〇経歴:
1975年、愛知県出身。医学博士。
日本整形外科学会専門医
日本抗加齢医学会専門医
慶應義塾大学理工学部卒業
同大学院修士課程修了
東京医科大学医学部卒業
東京医科歯科大学大学院博士課程修了
痛み研究の最先端をいく愛知医科大学学際的痛みセンター勤務後、
米国のペインマネジメント&アンチエイジングセンターほか研修
2016年、フェリシティークリニック名古屋を開院
原因不明の痛みに悩まされている患者さんの「最後の砦」を自負し、
対処法でなく痛みを根本的に治す治療を試みている。
著書に「見るだけでしつこい痛みがすーっと消えるすごい写真」
(アスコム)、「腰痛がラクになる酸素たっぷり呼吸法」(笠倉出版社)など。
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