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最終更新日:2022年1月20日

【医師が伝えたい】入試当日にベストを出すための「体調管理法」と「体調不良」への対処法

こちらの記事の監修医師
高座渋谷つばさクリニック
武井 智昭

受験生として駆け抜けた1年

(画像=PIXTA)

受験生にとって、今までの勉強の成果が問われる受験当日。もし体調不良で実力が出せなかった場合、悔やんでも悔やみきれません。本記事では、高座渋谷つばさクリニックの武井先生が受験当日までの体調管理法や受験当日の体調不良への対処法を解説します。

目次

  1. 新型コロナウイルス感染症、極度な気温の低下、大雪…受験当日は何が起きるかわからない
  2. 体調不良の場合は無理せず受験振替を
  3. 会場内での体調不良にも柔軟に対応
  4. 今まで以上に自己管理が受験のカギに

新型コロナウイルス感染症、極度な気温の低下、大雪…受験当日は何が起きるかわからない

長い間の受験勉強の成果が試される、受験当日。今までの成果をしっかり出して合格をつかもうと思っても、予想できないハプニングが多数あります。

また、私立大学などの入学試験が多く行われる1月下旬から2月は冬の季節であるため、極度な気温の低下や大雪などによる公共交通機関の乱れや、気温低下による持病や感染症などによる体調不良も発生しやすい時期です。これに加えて、昨年からは新型コロナウイルス感染症に関しても十二分な注意を払う必要があります。

体調不良の場合は無理せず受験振替を

これまで、受験当日の発熱であれば、解熱剤の内服とタミフル等の抗インフルエンザを内服・外用をして、精神根性論的に試験当日を乗り切った方もいらっしゃるかと思います。

この場合では、体調不良により自分の実力を出し切れずに涙をのんだ方も多かったでしょう。

2021年の受験シーズンからは、発熱・せき込みなどの気道症状に対して、感染予防の観点から、ほとんどの大学では柔軟に受験振替を提案しております。

受験振替となる事例のパターンを以下に示します。

  • 新型コロナウイルス感染症と診断されて治癒していない者(療養解除が認められていない状態であること)
  • 学校保健安全法により出席停止が定められている伝染性感染症に罹患している者(インフルエンザ、麻疹、風疹、水痘など)
  • 新型コロナウイルス感染症の濃厚接触者に該当するとされている者
  • 試験当日に検温し、体温が37.5度以上である者
  • 試験当日の体温が37.4度以下であるが、倦怠感・咳嗽・呼吸困難・嘔吐などの症状があり、受験が困難と判断される者

今後、こうした受験生が増加すると予測されるため、各学校で受験機会確保のための施策が実施されています。したがって、新型コロナウイルス感染症が流行している現況では、体調不良を自覚した場合には無理して受験会場へ行かなくてもいいでしょう。

他の方への感染を予防するための代替手段があれば、学校側の配慮に甘えてよいでしょう。一般的には試験日の指定された時間までに入学試験係に連絡をした上で、速やかにかかりつけ医などに受診をして診断書を発行していただき、家族が学校に持参することになります。

このため、受験当日は非常事態に備えて、家族の誰かが動けるような体制を整えておくことが推奨されます。

会場内での体調不良にも柔軟に対応

また、受験会場内では、独特な雰囲気や温度環境により、片頭痛・気管支喘息・嘔吐・精神症状などが悪化して、会場内での体調不良を訴える方もおります。

この場合でも、学校側は柔軟な対応をすることが多く、試験監督者等が体調不良と判断した受験生に関しては、体調状態について確認を行ったのち、座席の変更、別室での受験継続、受験中断等の対応を行うことがほとんどです。

今まで以上に自己管理が受験のカギに

新型コロナウイルス感染症のみならず、他の細菌・ウイルス感染に対しても、今まで以上に体調管理(自己管理)が求められている時代です。

ワクチン接種や持病のコントロールも重要でありますが、何より普段の抵抗力(リンパ球の機能)を維持するためにも、睡眠時間を確保した規則正しい生活、バランスの取れた食事、適度な運動に勝るものはありません。

これに加えて免疫力を高めるとすると、人体の免疫細胞の6~7割が腸管にあるため、腸管の状態を安定させる(ビフィズス菌などの摂取)、漢方薬の内服なども一つの選択肢と成り得ます。

気管支喘息等の呼吸器疾患がある方は、咳嗽がでないように吸入薬や内服薬、発作時の内服を必ず持参してください。このほか、頭痛・嘔気などに備えて、内服薬を持参してもよいでしょう。

試験中にトイレに行きたくなった場合には、トイレへ行くことを許可している学校が多いですが、タイムロスとなります。気温も低く、尿量も多くなる傾向がありますので直前には利尿作用があるカフェインを含む飲料、特にコーヒーや紅茶、エナジードリンクなどは控えたほうが無難です。

受験は、進路を決める大きなイベントであり、家族の協力が欠かせません。天候不良による交通機関の乱れ、受験票原本の忘れ、駅を間違えるなどのハプニングに加えて、例年以上に体調不良に関しての備えが、より重要となってきております。

この記事を読んだ方が、当日最適な体調で受験に望めることを願っております。

こちらの記事の監修医師

高座渋谷つばさクリニック

武井 智昭

武井 智昭(たけい・ともあき)
高座渋谷つばさクリニック 院長
小児科医・内科医・アレルギー科医
2002年、慶応義塾大学医学部卒業。多くの病院・クリニックで小児科医・内科としての経験を積み、現在は高座渋谷つばさクリニック院長を務める。感染症・アレルギー疾患、呼吸器疾患、予防医学などを得意とし、0歳から100歳まで「1世紀を診療する医師」として地域医療に貢献している。

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