オンライン診療対応クリニック病院検索・クリニック動画紹介のイシャチョク

  • 一般会員
  • 医師会員
  • 法人会員

イシャチョク

一般
会員
医師
会員
法人
会員

最終更新日:2022年5月1日

性行為後に出血!原因は病気?病院に行くべき?

こちらの記事の監修医師
藤東クリニック
藤東淳也

性行為後に出血することは、比較的よくあることです。しかし、だからといって安心できるものではなく、中には子宮頸がんなどの病気が原因となっていることもあるので、注意が必要です。毎回のように性行為後に出血するのであれば、早いうちに病院を受診することをおすすめします。 性行為後の出血の原因として考えられる病気について解説します。

性行為後出血することはある?

性行為後に出血することはよくあります。性行為後の出血は、何らかの原因で腟や性器に傷がつくことで起こります。

例えば、腟が十分に潤っていないまま無理やり挿入したり、挿入後のピストン運動が激しすぎたりすれば、腟の粘膜はダメージを受けます。また、道具の使用や無理な体位での性行為も、出血の可能性を高めます。

女性器周辺の肌は薄く、腟は粘膜であるため、デリケートです。性行為によって皮膚や粘膜に負担がかかることで傷がつくと、出血しやすくなります。

また、出血が性行為によるものではなく、生理前後だったり、ピルを飲んでいる影響によるものであったりすることもあります。女性器は、女性ホルモンの影響を受けやすいため、ホルモンのバランスが乱れているときにも不正出血が起こりやすくなります。

性行為後の出血が頻繁でなければ、特に心配することはありません。

性行為後の出血はびらんや病気が潜んでいる可能性も

性行為後の出血は比較的よくありますが、性行為のたびに多少の出血が起きる場合には、子宮や腟に何らかの異常があるのかもしれません。また、子宮頸がんの可能性も否定できないでしょう。次で詳しく解説します。

子宮腟部びらん

子宮腟部とは、子宮の入り口の赤く見える部分のことをさします。びらんとは、ただれている状態を表す言葉ですが、子宮腟部びらんでは、実際に粘膜がただれているのではなく、そう見えている場合がほとんどです。

子宮腟部びらんは、20代以上の女性のほとんどにある、生理的な現象です。そのため、それほど心配するような症状ではありません。

びらんのある部分は物理的な刺激に弱いため、性交時の挿入などの刺激で出血しやすく、性行為後に出血が起こります。出血が一時的であれば、経過観察をすることが多いです。

子宮頚管ポリープ

子宮頚管ポリープとは、子宮頸部の粘膜が増え、子宮頸管内に突き出たようにあるイボのような腫瘍のことです。子宮頸管とは、子宮の下から出た腟につながる部分をいい、この部分にポリープがあると、性行為時の挿入による刺激で出血することがあります。

ポリープ自体は良性であることが多く、妊娠や出産に影響を与えることもありません。ただしまれに悪性のこともあるので、疑わしい場合には検査が行われます。

子宮頸管ポリープがある場合、性行為やスポーツなどで激しく体を動かしたあとに出血しやすく、何もしなくても不正出血を起こすこともあります。

治療では、腟に器具を挿入して切除しますが、再発を防ぐために電気メスやレーザーを使って取り除くこともあります。

子宮頸がん

子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルスの感染によって起こるがんです。このウイルスは、性交渉の経験があれば誰もが感染するポピュラーなもので、多くの場合は自己免疫でウイルスを排除することができます。しかしまれに、がんに進行する場合があります。

子宮頸がんは、初期症状がほとんどわかりませんが、進行すると不正出血するようになり、子宮頸部に腫瘍があると、性行為後の出血を起こすことがあります。

子宮頸がんは、早期発見や早期治療をすることが重要で、そのために検診が有効であると証明されています。ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンは平成25年から定期接種ワクチンとなり、予防することができるがんとしても知られています。

茶色、鮮血…血の色で性行為後の出血の原因がわかる?

性交後の出血の色は、赤、ピンク、茶などさまざまです。しかし残念ながら、不正出血の色では原因を判断することはできません。出血の色と病気との関係は報告されておらず、色だけで見極めることはできないのです。

性行為後の出血は病院に行くべき?

性行為後の出血は、多くの場合心配ありません。少量の出血が一時的なものであれば、そのまま様子を見ていいでしょう。

しかし、性行為後の出血が頻繁であるとか、鮮血が大量であるなどの場合は、受診をおすすめします。性行為後の出血については、自身で注視しておくだけでなく、日頃からパートナーにも知っておいてもらうことが、異常や病気の早期発見に繋がります。

まとめ

性行為後の出血は、刺激によって腟が傷ついたために起こることが多い症状です。しかし中には、子宮頸管ポリープや子宮頸がんなど、悪性の可能性があるものもあります。

痛みや明らかな出血があれば受診する人が多いものの、出血が少量だったり一時的だったりすれば、放置されてしまいがちです。

性行為後の出血が気になるなら、軽いと思われるような症状であっても、念のため受診するほうが安心です。

この症状を治したい。記事を読んで今すぐ医師の診断を受けたいあなたへ。

イシャチョクのオンライン診療なら、予約なしで今すぐ医師とつながります。「オンライン診療について詳しく知る」ボタンから、オンライン上の仮想待合室に入りましょう。全国の医師、または近くの医師が、すぐにあなたを診察します。

全国のクリニックから検索したいあなたへ。

  • クリニックを探すクリニック検索

  • 病気・医療情報検索

こちらの記事の監修医師

藤東クリニック

藤東淳也

〇病院名 :藤東クリニック
〇医師  :藤東淳也
〇アクセス:広島県安芸郡府中町茂陰1丁目1-1
〇診療科 :産科・婦人科
〇経歴:
医療法人双藤会 産科・婦人科 藤東クリニック 理事長・院長
1993年4月 東京医科大学病院 産科婦人科学教室 研修医
1994年5月 中野総合病院 産婦人科 医員
1995年6月 戸田中央産院 産婦人科 医員
1995年11月 東京医科大学 産科婦人科学教室 研究員
1997年4月 東京医科大学産科婦人科学教室 助手
1999年3月 東京医科大学麻酔科学教室
1999年7月 東京医科大学八王子医療センタ- 産科婦人科医長
2002年4月 東京医科大学産科婦人科学教室 助手
2002年5月 米国カンザス大学医学部 細胞生物学教室へ留学
2004年4月 東京医科大学産科婦人科学教室 講師
2004年11月 東京医科大学病院産科婦人科学教室 医局長
2008年6月 県立広島病院 婦人科部長
2010年6月 産科・婦人科 藤東クリニック 院長
2015年11月 医療法人双藤会 理事長

【資格】
日本産科婦人科学会専門医
医学博士
細胞診専門医
バイオインフォマティクス認定技術者
日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医
婦人科腫瘍専門医
母体保護法指定医
新生児蘇生講習会専門コース修了

仮想待合室型オンライン診療対応の医療機関募集中

イシャチョクでは、予約無しでオンライン上の「仮想待合室」に入れば、診療科目毎の医師が順番に診察してくれる、仮想待合室型のオンライン診療システムを提供しています。以下のボタンをクリックして、オンライン診療に対応しているクリニックを検索してみてください。