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最終更新日:2022年2月5日

寝ても寝ても眠い女性が多いのはなぜ?

こちらの記事の監修医師
日本赤十字社医療センター脳神経外科HP
木村 俊運(きむら としかず)

寝ても寝ても眠い女性が多いのはなぜ?

(画像=Adobe Stock)

「寝ても寝ても眠い」と感じたことは誰にでもあるでしょう。寝ても寝ても眠いのは、女性によくあること。なぜならこれには、女性ホルモンが関係していることが多いからです。
さて、女性が寝ても寝ても眠い原因は、年代によって違いがあります。そこでここでは、寝ても寝ても眠いことについて、考えられる原因を年代別に解説します。

目次

  1. 寝ても寝ても眠い女性は多い
  2. 寝ても寝ても眠い女性が多いのはなぜ?
    1. 女性ホルモンの影響
    2. 女性にかかる大きな負担によるもの
  3. 20代~30代女性に多い寝ても寝ても眠い原因
    1. 生理前や生理中のホルモンバランス
    2. 妊娠中のホルモンの変化
    3. 出産後の寝不足やストレス
    4. うつ病や不安障害
  4. 40代~50代女性に多い寝ても寝ても眠い原因
    1. 更年期障害
    2. 更年期うつ
  5. 寝ても寝ても眠い…つらくなったときは

寝ても寝ても眠い女性は多い

寝ても寝ても眠いというのは、多くの女性が感じたことのある症状です。実際に、20~30代働く女性向けのコンテンツを集めたウェブサイト『日経doors』が女性読者を対象に行なったアンケートでは、回答者の約9割の回答者が睡眠に関する悩みを抱えていることがわかりました。

寝ても寝ても眠いのは、「生理前だから」、「春だから」、「ひどく疲れているから」などさまざまな理由があると思いますが、実はいずれもこの症状の原因になります。
女性が強い眠気を感じるのは、女性ホルモンや自律神経のアンバランスなどの影響を受けやすいからです。
次でさらに詳しく解説します。

寝ても寝ても眠い女性が多いのはなぜ?

寝ても寝ても眠いという女性が多いのは、一体どうしてなのでしょうか。
主な原因として考えられるものを2つ挙げ、解説します。

女性ホルモンの影響

女性が寝ても寝ても眠いと感じるのは、女性ホルモンの影響によるものが大きいといえます。
女性ホルモンは、卵胞ホルモンといわれる「エストロゲン」と黄体ホルモンといわれる「プロゲステロン」の2種類があります。

女性は月経に伴い、1ヶ月間でこの2種類の女性ホルモンの分泌量が大きく変化しますが、生理前の黄体期に特に多くなるプロゲステロンには、眠気を起こす作用があります。生理前には、受精卵の着床や妊娠の継続に備えるためにプロゲステロン(黄体ホルモン)が多く分泌されます。そのため、生理前には、プロゲステロンにより眠気が強くなり、体温が高くなることで眠りが妨げられて寝不足にもなりやすくなります。

具体的には、排卵後に急増したプロゲステロンが分解されると、アロプロゲステロンという強い眠気を生じる物質が生まれるために、寝ても寝ても眠いということが起こるのです。

また、プロゲステロン自体の作用が不眠の原因になることもあります。質の良い眠りのためには、眠りにつくときに体温が下がることが理想ですが、プロゲステロン体温を高くする作用があるため、寝付きが悪くなったり眠りが浅くなったりします。

十分に睡眠時間を確保していたとしても、実際はしっかりと眠ることができていないので寝不足となり、寝ても寝ても眠いという状態になるのです。さらに、体温が高いために頭や体がボーッとしやすいことも、眠気を感じやすい原因です。

女性にかかる大きな負担によるもの

夫婦共働きが当たり前になり、女性が社会進出してバリバリ働くようになった今でも、世間は、男性が家事や育児をするだけで特別な眼差しで見る風潮があります。「イクメン」という言葉がもてはやされていることが、それを物語っているといえるでしょう。

現代の多くの女性は、仕事に加えて、未だに“当たり前”と見られる家事、育児などたくさんの負担を抱える中、ストレスフルな生活をしています。
寝ても寝ても眠いのは、女性特有の女性ホルモンの影響に加え、こうした日常のプレッシャーも影響しているでしょう。

20代~30代女性に多い寝ても寝ても眠い原因

これらの原因は、女性の年代によっても変化します。

生理前や生理中のホルモンバランス

先ほども説明したように、整理前にはプロゲステロンが多く分泌されるため、寝ても寝ても眠いということが起こりやすくなるのです。

生理中、あるいは、生理後に眠くなるのは、貧血による影響も考えられます。
生理中は経血が排出されるため、その量によっては貧血になりやすい状態です。貧血になると血液の酸素不足になって脳の活動が低下するため、寝ても寝ても眠くなるのです。
また、生理が始まると、プロゲステロンの分泌量が急激に減り、徐々にエストロゲンの分泌量が増え始めます。この急激な女性ホルモンの変化から体調を崩すこともあります。

妊娠中のホルモンの変化

妊娠すると、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が多くなります。前述の通り、プロゲステロンの作用には眠気があるため、寝ても寝ても眠いということが起こるのです。
妊娠初期のつわりが体に大きな負担となることも、眠気を感じやすくなる原因のひとつだといえるでしょう。

妊娠中は、2種類の女性ホルモンがともに上昇し続け、エストロゲンは非妊娠時に比べて約100倍、プロゲステロンは約15倍もの量が分泌されます。
こうした急激なホルモンの変化は体調にも大きな変化をもたらし、自律神経のバランスを崩しやすくします。眠いのに眠れない、たくさん寝たはずなのに寝不足を感じる、寝ても寝ても眠いなど睡眠に関する悩みが多くなることは、妊娠中によくあるトラブルです。

妊娠による眠気は特に妊娠初期に感じやすいといわれ、徐々におさまるものです。しかし中には妊娠中期、後期になっても強い眠気が続くという人もおり、個人差があります。

出産後の寝不足やストレス

妊娠中は、妊娠を継続して子育てができるからだを作るために、大量の女性ホルモンが分泌されます。しかし出産すると、今まで人生最大の分泌量だった女性ホルモンが急激に減少し、出産直後もホルモンがアンバランスであるため、体調を崩しやすくなります。

出産は体力も気力も激しく消耗させるものですが、出産後はそれらが回復しないまま、すぐに子育てが始まります。昼夜問わず数時間おきに授乳したり、初めての育児でのストレスだったりなかなかゆっくり休まらず、いつも「寝ても寝ても眠い」と感じやすくなります。

うつ病や不安障害

うつ病や不安障害などの気分障害は、その症状の一つに睡眠障害があります。
寝ても寝ても眠いとか、どれほど眠っても疲れがとれないなど、睡眠に関する悩みを感じやすくなるのです。
起きなくてはならないのに起きられなかったり、仕事中など寝てはいけないときに居眠りしてしまったりすることもあります。
うつ病や不安障害の場合は、医師によるカウンセリングや投薬などが必要です。

40代~50代女性に多い寝ても寝ても眠い原因

40代~50代が寝ても寝ても眠いと感じるのは、年代に特有の原因があります。

更年期障害

更年期とは、閉経をはさんだ前後10年間を指します。
更年期障害とは、閉経に向けて女性ホルモンの量が減少して安定しなくなるためにからだに不調をきたすさまざまな症状の総称です。
女性ホルモンのひとつであるエストロゲン(卵胞ホルモン)は、女性らしい体つきをつくることに加え、自律神経の働きを安定させたり、脳、血管、骨などを健康に保つなど、からだのあらゆる機能を調整する働きがあります。
更年期に分泌が急激に減少すると、からだのいろいろな機能がうまく働かなくなり、こころやからだに不調をきたすようになります。
この症状のひとつに睡眠障害があり、寝ても寝ても眠いということが起こるのです

更年期うつ

更年期には自律神経のバランスが崩れやすくなるため、うつが発症することもあります。
うつの症状にある睡眠障害が質の良い眠りを妨げ、たくさん寝てもなかなかスッキリしません。

寝ても寝ても眠い…つらくなったときは

寝ても寝ても眠いとき、睡眠不足を感じているなら、しっかり睡眠を取りましょう。どんなに忙しくても、やらなければいけない仕事が山積みでも、まずは体調を整えて眠気を解消することが先決です。
質の良い眠りのために、生活習慣を改善することも大切です。生活リズムや食事などに気をつけて、規則正しい生活習慣を心がけましょう。

これらの対策で効果がないのであれば、病院を受診することをおすすめします。婦人科系の原因なら婦人科、うつや不安障害が疑われるなら精神科や心療内科でカウンセリングや治療を受けましょう。日常生活に支障をきたす前に、早めに対策することが大切です。

こちらの記事の監修医師

日本赤十字社医療センター脳神経外科HP

木村 俊運(きむら としかず)

日本脳神経外科学会脳神経外科専門医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
日本脳卒中の外科学会技術指導医
日本神経内視鏡学会技術認定医
緩和ケア研修会修了者
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