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最終更新日:2022年12月3日

女性のめまいの原因は?対処法や改善方法も解説

こちらの記事の監修医師
藤東クリニック
藤東淳也

(画像=stock adobe.com)

めまいとは感覚異常のことで、自分や周囲の人が動いていないのに動いているように感じられます。男女ともに見られるものですが、特に女性に多いとされている点が特徴です。この記事では、めまいの原因や改善するためのポイントなどを解説します。めまいに悩んでいる人、症状を改善したいと考えている人などはぜひ参考にしてください。

女性のめまいの原因

めまいとは、感覚の異常のことです。急に立ち上がった時や低血圧の時、脳貧血の時などに自分もしくは周囲の人が動いていないのに動いているように感じられます。
めまいは、男女ともに起こるものですが、特に女性の方が多いとされています。これは、月経前症候群(PMS)や月経困難症、更年期障害などの女性特有の症状とともに起こることが多いためです。

めまいと病気の関連性

めまいは、原因によっては病気が背後に潜んでいる可能性もあります。例えば、メニエール病や突発性難聴といった耳鼻科疾患、脳血管障害や脳腫瘍、小脳出血といった中枢性の病気などがめまいを引き起こしているケースもあります。

中でも、大きな危険を伴うのが、脳血管障害です。脳血管障害は、めまい以外にも頭痛、痺れ、脱力、ろれつが回らないなどの症状が出現します。高血圧や糖尿病、脂質異常症などがある人でめまいや頭痛、痺れなどの症状が出た場合は、脳血管障害の疑いがあるため、すぐに病院を受診してください。

めまいの種類と年代別の症状

めまいは年齢によって主な原因や症状が異なります。

例えば、20代・30代は、ストレスが主な原因です。めまいを引き起こすメニエール病はストレスが溜まっていると、罹患しやすくなるとされています。メニエール病によるめまいは働き盛りの人や子育てに追われている人など、肉体的、精神的なストレスが多い年代に多く見られます。

一方で、50代・60代になると、耳が急に聞こえにくくなる突発性難聴が原因でめまいが発生することがあります。突発性難聴は50~60代に多いとされている疾患です。ぐるぐると感じられるめまいが発生します。

60代・70代では、良性発作性頭位性めまいが多いとされています。良性発作性頭位性めまいとは、耳鳴りや難聴を伴わずにめまいを引き起こす病気です。突然ぐるぐると感じられるめまいが起こります。良性発作性頭位性めまいは、寝返りをうった時や腰をかがめた時などに引き起こされる点が特徴です。めまいは比較的短時間で収まりますが、数日〜数週間のうちは何度も発作が起こる可能性があります。

女性のめまいを改善するポイント

ここでは、女性のめまいを改善するために抑えておきたいポイントを紹介します。普段から取り組めるポイントであるため、ぜひ参考にしてください・

トレーニングをする

小脳や三半規管のトレーニングをすることでめまいの症状を改善することができます。
例えば、小脳のトレーニングは、指を使って行います。右利きの人であれば、右手を前に伸ばして親指を立ててください。その時左手の人差し指は顎に当てて、頭を動かさないようにします。この状態で伸ばした右手を左右に30度ずつ動かし、目は右手の親指の爪を追いかけます。このようにすることで、目を動かすこととなり小脳のトレーニングになります。

また、三半規管のトレーニングも指を使います。小脳のトレーニングと同じで、右利きの人であれば、右手を前に伸ばして親指を立ててください。その後首を左右に30度ずつ動かしながら右手の親指の爪を見るようにします。

簡単にできるトレーニングであるため、ぜひ試してみてください。

生活習慣を整える

ストレスが溜まっている状態、睡眠不足が続く状態はめまいにつながりやすいです。また、自律神経が乱れている状態は、血圧が不安定になる、脳の血液が不足するため立ちくらみやめまいが起こりやすくなります。ストレスを解消する、毎日同じ時間に睡眠をとるなど生活習慣を整えるようにしましょう。

そのほかにも、バランスの良い食事をとることもめまい対策となります。大豆食品やアーモンド、かぼちゃなどは、自律神経のバランスを整えて血流を促進してくれるビタミンEを含んでいるためおすすめです。また、青魚は血圧の安定化につながります。

着圧ソックスを活用する

めまいは「起立性低血圧」によって急に立ち上がったときに起こることもあります。起立性低血圧によるめまいに対しては、着圧ソックスの活用がオススメです。着圧ソックスなら、ひざ下を適度に締め付けてくれるため、血流の調整をサポートしてくれます。

薬の服用

薬を服用してめまいの症状を改善することもできます。例えば、乗り物酔いの吐き気止めにも使われる鎮暈剤(ちんうんざい)や利尿剤、循環改善剤などを服用することができます。また、サプリなどでビタミンB12を摂取することもおすすめです。

体を冷やさないようにする

できるだけ体を冷やさないようにすることも大切です。これは、体が冷えてしまうと血流が滞ってしまい、めまいが起こりやすくなるためです。一見すると、冷えとめまいは関係ないように思えますが注意してください。

めまいが起こった時の対処法

めまいが起こった時は、おさまるまで安静にすることが大切です。めまいによっては少し時間をおけばおさまることもあります。また、時間がある場合は睡眠をとってもいいでしょう。

女性のめまいの検査と治療

めまいに対しては、平衡訓練を行って治療するケースがあります。平衡訓練とは、めまいを改善するための体操のことです。人の体は、バランスに左右差があるとそれを治そうとする仕組みを持っています。この仕組みを使ってバランス機能の改善に取り組み、めまいを改善します。

また、体のふらつきや揺れを重心動揺検査で調べることもあります。これは、目を開いている時と閉じている時の揺れの比較を行い、平衡障害の有無やタイプを判別するというものです。

めまいがひどい場合は病院へ

めまいの症状が続く場合は、一度病院を受診してください。めまいの原因は1つだけではなく、場合によっては脳梗塞や脳腫瘍といった頭の病気が原因となっている可能性もあります。命に関わる可能性もあるため、少しでも気になる場合は詳しく検査してもらいましょう。「日本めまい平衡医学会」からは、めまいの専門医を探すこともできます。

まとめ

今回は、めまいの原因や改善するためのポイントなどについて解説しました。めまいは男女ともに起こるものですが、特に女性に多く見られるものです。めまいを引き起こす原因はさまざまで、年代によって異なります。また、中には命の危険につながる病気が潜んでいることもあるため、少しでも気になる場合は、一度病院を受診することをおすすめします。

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こちらの記事の監修医師

藤東クリニック

藤東淳也

〇病院名 :藤東クリニック
〇医師  :藤東淳也
〇アクセス:広島県安芸郡府中町茂陰1丁目1-1
〇診療科 :産科・婦人科

〇経歴:
医療法人双藤会 産科・婦人科 藤東クリニック 理事長・院長

1993年4月 東京医科大学病院 産科婦人科学教室 研修医
1994年5月 中野総合病院 産婦人科 医員
1995年6月 戸田中央産院 産婦人科 医員
1995年11月 東京医科大学 産科婦人科学教室 研究員
1997年4月 東京医科大学産科婦人科学教室 助手
1999年3月 東京医科大学麻酔科学教室
1999年7月 東京医科大学八王子医療センタ- 産科婦人科医長
2002年4月 東京医科大学産科婦人科学教室 助手
2002年5月 米国カンザス大学医学部 細胞生物学教室へ留学
2004年4月 東京医科大学産科婦人科学教室 講師
2004年11月 東京医科大学病院産科婦人科学教室 医局長
2008年6月 県立広島病院 婦人科部長
2010年6月 産科・婦人科 藤東クリニック 院長
2015年11月 医療法人双藤会 理事長

【資格】
日本産科婦人科学会専門医
医学博士
細胞診専門医
バイオインフォマティクス認定技術者
日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医
婦人科腫瘍専門医
母体保護法指定医
新生児蘇生講習会専門コース修了

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