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最終更新日:2022年1月5日

生理周期が以前よりも短い|生理不順はなぜ起きる?原因と改善策を解説

こちらの記事の監修医師
藤東クリニック
藤東淳也

(画像=stock adobe.com)

生理周期が通常よりも短い状態を「頻発月経」と言い、正常な周期に乱れが生じている生理不順のひとつです。年齢によっては生理周期が短くても問題のない場合もありますが、病気などが原因となっていることも考えられます。生理周期が短くなる原因、生理不順を改善するポイントについて説明します。

生理周期が短い場合には「頻発月経」が考えられる

生理周期が短い場合、「頻発月経」の状態であると考えられます。頻発月経とは正常な月経の周期よりも日数が短くなっている状態のことです。反対に生理周期が長いのを「稀発月経」と言いますが、どちらも生理周期が不規則になっている不整周期月経や月経不順(生理不順)と呼ばれる状態です。

頻発月経が疑われるのは何日以下のとき?

生理周期は正常な状態だとだいたい25〜38日です。そ24日以下であれば頻発月経だと言えます。

通常よりも間隔が短いため、正常時と比べて月経の回数が増えることになります。生理周期には個人差もありますし、月によって多少前後することもあります。しかし一時的に生理周期が短くなったのではなく、毎回24日以下のときは頻発月経だと考えましょう。

頻発月経になる原因とは?

頻発月経の主な原因は「ストレス」と「卵巣機能の低下」です。生理周期はホルモンバランスの影響を受けるため、過度なストレスによってホルモンの分泌量が変化すると頻発月経の状態になります。卵胞期にエストロゲンの分泌量が増えれば卵子の成熟が早まり、黄体期にプロゲステロンの分泌量が増えれば生理が早くます。

生理周期が短いことで生じるリスク

頻発月経は「無排卵性」と「排卵性」に分けられます。無排卵性の場合、生理のときのような出血があるものの、排卵がない状態です。無排卵性の頻発月経では、治療が必要ないケースもあります。

その一方で、排卵性の頻発月経には不妊や流産を引き起こすリスクがあるので注意してください。また、病気によって生理周期が短くなっていることも考えられます。頻発月経の原因が治療を必要とするものなのかを判断するためにも、婦人科などの医療機関を受診するようにしてください。

生理周期が短くなる「頻発月経」が10代や40代以降に多いのはなぜ?

正常な月経のサイクルと比較して生理周期が短くなる頻発月経は10代、および40代以降でよく見られます。生理周期には卵巣の機能も関係しているため、未成熟な10代、機能が低下しやすい40代以降に多くなります。原因が年齢によるものである場合は、治療が必要ない可能性も高いとされています。

10代(思春期)の中学生・高校生は卵巣の機能がまだ未成熟

10代の思春期のうちは、まだ卵巣の機能が十分に成熟していません。そのため、中学生や高校生は生理周期が短いことも多いです。

特に月経が始まってすぐの頃は、エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンの分泌も不安定で、生理周期が乱れやすくなります。通常、年齢とともに生理周期は安定していくので心配いりません。病気などの原因がないようであれば、このようなケースでは生理周期が短くても様子を見ます。

40代以降は更年期の影響で生理周期が短くなりやすい

一般的に更年期は40代後半から50代前半で、閉経前後の5年間を指します。更年期では卵巣の機能が低下し、女性ホルモンの分泌量も急激に減ります。それに伴い頻発月経になることも多く、加齢が原因であれば基本的に治療は必要ありません。

また更年期の前段階を「プレ更年期」と言い、その時期から卵胞の数は減少していきます。卵胞の数が減ると生理周期は短くなるので、40代以降からは年齢の影響を受け、頻発月経になっている可能性も考えられます。

性成熟期の20代〜30代前後で生理周期が短いときに注意すべき病気・症状

前述のとおり、卵巣の機能がまだ成熟していない思春期、加齢によって卵巣の機能が落ちやすい40代以降であれば、生理周期が短くても治療の必要がないケースも多いです。しかし成熟期にあたる20代〜30代前後の場合は「卵胞期短縮症」や「黄体機能不全」といった病気・症状であることが考えられます。これらは不妊などの原因になるため、妊娠を望む場合には治療する必要があります。

更年期を迎えた方であっても、ほかの病気が隠れている可能性はあります。気になる症状があるときは医療機関を受診して、生理周期の変化が年齢による自然なものかどうかを調べてもらいましょう。

以下では、卵胞期短縮症と黄体機能不全について説明していきます。

卵胞期短縮症

生理周期は「卵胞期」「排卵期」「黄体期」「月経期」の4つの期間から成ります。このうちの卵胞期が短くなることで、生理周期の日数も短くなるのが卵胞期短縮症です。頻発月経は生理周期が24日以下の場合でしたが、28日未満であれば卵胞期短縮症にあたります。

主な原因はホルモンバランスの乱れです。卵胞期が短いと、卵胞は十分に発育できません。そのため、不妊のリスクが高くなります。妊娠を望む場合は治療が必要であり、内服薬や注射が用いられます。

黄体機能不全

排卵後は、卵胞が黄体という組織に変化します。黄体はプロゲステロンを分泌し、妊娠を維持する役割があります。

この黄体の異常によりホルモンが正常に分泌されない状態が「黄体機能不全」です。黄体機能不全には「甲状腺機能の異常」「高プロラクチン血症などの病気」「加齢」「肥満」などが関係していると考えられていますが、はっきりとした原因はわかっていません。

黄体機能不全になると妊娠しにくくなったり、習慣流産のリスクが高まったりします。治療方法には、内服薬や注射による「黄体ホルモン補充療法」、黄体の機能を改善するための「黄体賦活化療法」などがあります。

「生理周期が短い」生理不順の改善のために日常生活で見直すべきこと

生理不順を改善するためには、日常生活で見直すべきこともあります。生理不順を治すためのポイントについて説明していきます。

普段から基礎体温表をつけるようにする

繰り返しになりますが、生理周期には個人差があります。また周期によって日数にばらつきが出ることもあるので、普段から基礎体温表をつけるようにしてください。基礎体温表は自身の体の状態を知るためにも重要です。

きちんとストレスに対処する

過度なストレスはホルモンバランスの乱れの原因になります。そのため、ストレスは溜め込まないようにしてください。ストレスには精神的なものだけでなく、身体的なものも含みます。

ストレスでホルモンバランスが崩れると、生理周期が短くなったり、反対に長くなったりします。生理不順の原因になりやすいので、趣味の時間、ゆっくりと休める時間を確保しましょう。

ストレスがかかると交感神経が優位な状態になります。リラックスすることで副交感神経が優位になり、自律神経を整えるのに役立ちます。

規則正しい生活・バランスの良い食事を意識する

不規則な生活が続くと自律神経に乱れが生じ、ホルモンバランスも不安定になりやすくなります。できるだけ毎日決まった時間帯に起床し、夜更かしもしないようにしましょう。

また、バランスの良い十分な量の食事を3食とることも大切です。過度なダイエットによる痩せすぎ、暴飲暴食による太りすぎも生理不順の原因になるので、あわせて注意してください。

生理周期が短くなった場合、病気が隠れているケースも|生理不順の相談は婦人科へ

生理周期が短い場合、いくつかの原因が考えられます。ストレスでホルモンバランスが崩れ、それによって生理周期に乱れが生じることもありますし、加齢などの影響で卵巣機能が低下していることもあります。

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こちらの記事の監修医師

藤東クリニック

藤東淳也

〇病院名 :藤東クリニック
〇医師  :藤東淳也
〇アクセス:広島県安芸郡府中町茂陰1丁目1-1
〇診療科 :産科・婦人科

〇経歴:
医療法人双藤会 産科・婦人科 藤東クリニック 理事長・院長

1993年4月 東京医科大学病院 産科婦人科学教室 研修医
1994年5月 中野総合病院 産婦人科 医員
1995年6月 戸田中央産院 産婦人科 医員
1995年11月 東京医科大学 産科婦人科学教室 研究員
1997年4月 東京医科大学産科婦人科学教室 助手
1999年3月 東京医科大学麻酔科学教室
1999年7月 東京医科大学八王子医療センタ- 産科婦人科医長
2002年4月 東京医科大学産科婦人科学教室 助手
2002年5月 米国カンザス大学医学部 細胞生物学教室へ留学
2004年4月 東京医科大学産科婦人科学教室 講師
2004年11月 東京医科大学病院産科婦人科学教室 医局長
2008年6月 県立広島病院 婦人科部長
2010年6月 産科・婦人科 藤東クリニック 院長
2015年11月 医療法人双藤会 理事長

【資格】
日本産科婦人科学会専門医
医学博士
細胞診専門医
バイオインフォマティクス認定技術者
日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医
婦人科腫瘍専門医
母体保護法指定医
新生児蘇生講習会専門コース修了

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