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最終更新日:2021年8月24日

不正出血の原因はストレス?出血はどれぐらい続くもの?

こちらの記事の監修医師
藤東クリニック
藤東淳也

不正出血とは、月経(生理)以外の原因で性器から出血することです。不正出血が起きたとき、ストレスが原因だと思い込む方は多いのではないでしょうか。実は、何らかの病気が隠れている場合もあるため、自己判断は禁物です。そこで今回は、ストレスによる不正出血のメカニズムや治し方、予防方法について詳しくご紹介します。

■ストレスによる不正出血の症状

ストレスによる不正出血の症状は、真っ赤な出血や茶色い出血などさまざまです。また、下着に少しだけ血液が付着する程度のものから、ナプキンを使用しないと下着がひどく汚れるものまで、出血量も大きく異なります。

不正出血の原因は、ストレスの他にも子宮系の病気や排卵期の出血などがありますが、出血量や血液の色から原因を突き止めることはできません。そのため、赤い血液が出たからストレス、茶色い血液が出たから子宮系の病気といった判断はできないのです。

■ストレスで不正出血するメカニズム

ストレスで不正出血するメカニズムについて理解するには、排卵期に起きる中間期出血と生理について理解する必要があります。卵巣内の卵胞から分泌される「エストロゲン」、排卵後に卵胞が変化した黄体から分泌される「プロゲステロン」のバランスが変化することで生理が周期的に起こります。

排卵期には、エストロゲンの分泌量が急激に増減することで、子宮内膜の一部が剥がれ落ちて出血する場合があります。これが中間期出血(排卵期出血)です。

ストレスを受けると、この排卵が障害されることで卵胞が黄体に変化できなくなり、プロゲステロンが分泌されないまま卵胞が退縮します。同時に、エストロゲンの分泌量が少しずつ低下することで、出血が起こります。

■ストレスが原因の不正出血の治し方

ストレスが原因の不正出血が起きると、生理が長引いたり生理と生理の間の期間が長くなったりします。不正出血が続く期間には個人差があるため、一概には言えません。また、不正出血が起きている期間から、原因を突き止めることも不可能なので、ストレスが原因だと思い込まないようにしましょう。

■ストレスが原因の不正出血の治し方

ストレスが原因の不正出血は、経過観察することで自然に止まるケースがほとんどです。しかし、不正出血の期間が長かったり出血量が多かったりする場合は、女性ホルモンを含む内服薬で出血を止めることを検討します。

■閉経後に起きた不正出血の原因もストレス?

閉経後に起きた不正出血の原因の多くは、子宮や膣の炎症、外傷、ポリープ、腫瘍などです。ストレスやホルモン異常が原因の不正出血が起きるケースは少ないので、不正出血の回数や量が少なくても早めに医療機関を受診しましょう。また、膣や子宮の病気は早期発見することが重要なので、不正出血がなくても年1回は健診を受けることをおすすめします。

■ストレスを感じやすい人の特徴

ストレスを感じやすいからと言って、必ずしも不正出血が起こりやすいとは限りません。しかしながら、ストレスを感じやすい自覚があり、不正出血が頻繁に起きている方は、ストレスを感じやすい人の特徴を知って、考え方や行動を見直すことが大切です。

ストレスとは、環境の変化やプレッシャーなどによって受ける心身のダメージを指します。思ったことを言えない、経験がなくて自信を持てない、過去の失敗を振り返って落ち込む、といった人はそうではない人と比べてストレスを感じやすいでしょう。

ストレスを感じにくくするには、考え方や行動を見直すしかありません。あまりにも強いストレスを日常的に感じている場合は、精神科や心療内科などを受診してみてはいかがでしょうか。

■不正出血の予防方法

ストレスを一切受けずに生活することはできず、子宮や膣の病気も確実に防ぐ方法はありません。そのため、不正出血を確実に防ぐことは不可能です。ストレスが原因の不正出血がなるべく起きないように、規則正しい生活とストレスコントロールを心がけましょう。

◇ストレスをうまくコントロールする

ストレスの解消法は、十分な休息、趣味に没頭する、外で気分転換する、家族や友人に相談するなどです。ただし、ストレスコントロールの基本ができていないと、ストレスをうまく解消できません。

ストレスコントロールの基本は、「受けるストレスを小さくする」、「ストレスをこまめに解消する」の2つです。受けるストレスが大きすぎると、ストレスをこまめに解消しても追いつきません。

また、大きなストレスが溜まってからでは、ストレスを解消するための行動をとれなくなる恐れがあります。例えば、ゆっくり休息をとろうとしても気持ちが落ち着かない、趣味を楽しめない、外で気分転換をする気分になれない、といった状況に陥るのです。

自分ではストレスをうまくコントロールできない場合は、精神科や心療内科に相談してみてはいかがでしょうか。必要に応じて薬を使用することで、ストレスをコントロールしやすくなる可能性があります。

◇十分かつ良質な睡眠をとる

ホルモンバランスには、睡眠が関係しています。十分かつ良質な睡眠をとることで、ホルモンバランスが関係する不正出血が起こりにくくなる可能性があります。ベストな睡眠時間は、体質や性別、年齢などさまざまな要因に影響を受けるため、自分にとって最適な睡眠時間を見つけることが大切です。

また、良質な睡眠をとるために、副交感神経が優位な状態で入眠することを目指しましょう。副交感神経は自律神経の1つで、交感神経と対になっています。リラックスしているときは副交感神経が優位になり、緊張やストレスを感じているときは交感神経が優位になるのです。寝るときに部屋が明るかったり、寝る直前までスマホを見ていたりすると、交感神経が優位になることで睡眠の質が下がる恐れがあります。

また、部屋が寒い・暑い、じめじめしている・乾燥しているなども、ストレスを受ける原因です。部屋の環境や寝る直前の行動を見直して、睡眠の質を高めましょう。

■不正出血が起きたときの注意点

不正出血が起きたときは、ストレス以外の原因が隠れていないか確認が必要です。ストレスが原因と自己判断すると、重大な病気の発見が遅れて、生命に関わる事態に陥る恐れがあります。不正出血が起きる原因は、子宮頸がんや子宮体がん、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮膣部びらん、子宮頸管ポリープ、膣炎など多岐にわたります。

また、医療機関で検査を受けて「ストレスが原因の不正出血」と診断された後、しばらくしてから再び不正出血が起きた場合は、もう一度受診しましょう。

■不正出血が起きたら医療機関を受診しましょう

不正出血の原因はストレスだけではありません。不正出血が起きた際は、医療機関で診断を受けることが大切です。ストレスが原因の不正出血と診断された場合は、規則正しい生活やストレスコントロールを心がけてみてください。不正出血に隠れた重大な病気の早期発見やストレスケアを意識して、適切に対処しましょう。

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こちらの記事の監修医師

藤東クリニック

藤東淳也

藤東淳也
医療法人双藤会 産科・婦人科 藤東クリニック 理事長・院長
資格
日本産科婦人科学会専門医
医学博士
細胞診専門医
バイオインフォマティクス認定技術者
日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医
婦人科腫瘍専門医
母体保護法指定医
新生児蘇生講習会専門コース修了

経歴
1993年4月 東京医科大学病院 産科婦人科学教室 研修医
1994年5月 中野総合病院 産婦人科 医員
1995年6月 戸田中央産院 産婦人科 医員
1995年11月 東京医科大学 産科婦人科学教室 研究員
1997年4月 東京医科大学産科婦人科学教室 助手
1999年3月 東京医科大学麻酔科学教室
1999年7月 東京医科大学八王子医療センタ- 産科婦人科医長
2002年4月 東京医科大学産科婦人科学教室 助手
2002年5月 米国カンザス大学医学部 細胞生物学教室へ留学
2004年4月 東京医科大学産科婦人科学教室 講師
2004年11月 東京医科大学病院産科婦人科学教室 医局長
2008年6月 県立広島病院 婦人科部長
2010年6月 産科・婦人科 藤東クリニック 院長
2015年11月 医療法人双藤会 理事長

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