最終更新日:2022年5月7日
ほっておくと糖尿病、心筋梗塞に死のリスクも!? 全身をむしばむ歯周病菌の恐ろしさ

こちらの記事の監修医師
西落合ニキデンタルクリニック
二木 壮樹 院長

現在、歯周病は 30 歳以上の成人の約 80%の方がかかっているとされ、驚くことに人類史上最も感染者数の多い感染症としてギネスブックにもレコードされています。そんな歯周病にはどのようなリスクがあるのでしょうか。予防法と併せて解説します。
日常に忍び寄るサイレントディジーズ(静かなる病気)
歯周病とは歯を支える歯周組織に起きる炎症性疾患のことで口腔内の細菌が原因とされる疾患です。また慢性的な口腔内の衛生不良や喫煙などの習慣は歯周病を悪化させる代表的な因子です。痛みを伴わずに深刻に進行することから医療現場ではサイレントディジーズ(静かなる病気)とも呼ばれます。
見過ごされやすい初期症状
歯周病の初期の症状はブラッシング時の歯肉からの出血です。進行すると出血に加え、口臭、歯肉の腫れなどが起こります。健全な歯周組織が失われると歯肉の退縮が起き、歯が間伸びしたように見えます。歯肉退縮することで知覚過敏症状が出る場合もあります。
さらに症状が進み、重症化すると慢性的に歯周ポケットから膿が出るため、歯がグラグラと動揺し、ついには抜け落ちてしまいます。
全身の病気の原因となる歯周病の恐ろしさ
歯周病の恐ろしさは大きく分けて2つあります。ひとつは、ひとたび進行が始まると、止めることは叶わず、一度失った歯周組織を元の状態に復元することが出来ないという点です。
次に、歯周病は全身の病気を引き起こす可能性をはらんでいる点です。歯周病菌が出す毒性物質は歯肉の血管から全身を巡り、様々な病気を引き起こし、悪化させる原因となります。現在のところ、糖尿病、筋梗塞、狭心症、さらに、脳梗塞、誤嚥性肺炎などを引き起こすことが判明しています。また、近年の研究では、アルツハイマー病悪化の原因のひとつだと示唆されています。
以上のことから、歯周病は間接的に死亡原因になりうる重大な疾患を引き起こす、とても恐ろしい病気だということが分かります。
今すぐに出来る、予防法とは!?
このようにとても恐ろしい歯周病ですが、たったふたつの予防習慣をもつことでリスクを低減することができます。適切なブラッシングと、定期的な歯科検診です。口腔ケアは、自分一人できちんと行うのは難しいと言われています。半年に一度はかかりつけの歯科医院を訪れ、歯科専門医師に口腔内のケアを受けましょう。
また、毎日の食生活や喫煙・衛生などの生活習慣の見直しが歯周病を防ぎ、ひいては生活習慣病の予防にもつながります。 口内を清潔に保つことが、健康への第一歩となります。
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こちらの記事の監修医師
西落合ニキデンタルクリニック
二木 壮樹 院長
〇診療科 :一般歯科、審美歯科、
矯正歯科(インビザライン、歯科インプラント)
【修了】
ラスベガス審美歯科インスティテュート
Dr.クレイトン・A・チャン/審美的で機能的な顎位
デーモンシステムアドバンスドコース
アンキロスインプラントアドバンスドコース
その他
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