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最終更新日:2023年2月21日

​​顎が痛いときの原因と治し方|顎関節症など顎に痛みを感じたら何科へ行くべき?

こちらの記事の監修医師
四ツ谷デンタルオフィス
飯田 聡

(画像=stock adobe.com)

顎が痛い場合、顎関節症などが原因として考えられます。また、そのほかにも「虫歯」や「
親知らず」の影響で顎に痛みが生じることもあります。顎が痛いときに考えられる原因と治
し方についてまとめました。加えて、顎の痛みは何科を受診すべきなのかも説明します。「
口を開けると顎が痛む」「口を開けると音が鳴って痛みを伴う」という方はぜひ参考にして
ください。

顎が痛いときに考えられる原因と治し方

顎が痛い場合、主に次のような原因が考えられます。

【主な顎の痛みの原因】

①顎関節症

②虫歯

③親知らず

④流行性耳下腺炎(おたふく風邪)

⑤骨折

①顎関節症

顎の痛みでまず考えられるのは顎関節症です。顎関節は耳の前方にある顎を動かすための関節で、顎関節症になるとそこに痛みが生じたり、動きが悪くなったりします。

口を動かしたときだけでなく、顎関節に関わる筋肉の痛み、関節自体の痛み、開閉口時の雑音や口が開かなくなる症状、顎関節の変形があります。

軽度な場合は生活に支障をきたさないこともありますが、症状が悪化すると、片頭痛や背中の痛みなど顎以外の場所にも症状が出るので注意してください。

顎関節症になる原因も複数あり、「噛み合わせの悪さ」「顎関節の弱さ」「歯ぎしりなどの習慣」「片側噛みなどの癖」「外傷」「ストレス」といったものが挙げられます。

どのような原因で顎関節症になっているかによって治療法は異なりますが、医療機関ではマウスピースの使用や運動療法によって顎への負担を軽減し、必要に応じて噛み合わせの調整なども行います。

②虫歯

虫歯で顎に痛みが生じることもあります。ただし、虫歯によって顎が痛むのは、症状が進行した場合です。初期段階で虫歯が見つかり、すぐに治療を開始すれば、通常、顎が痛むことはありません。

一方、虫歯を放置することで炎症がその歯の周りの組織まで拡がった場合、根尖性歯周炎や蜂巣炎(ほうそうえん)になり、顎が痛むこともあります。

また、顎の痛みに加えて、発熱や腫れなどの症状を伴うこともあるのも特徴です。

③親知らず

親知らずも顎の痛みの原因になります。虫歯のケースと同様に歯の周辺の炎症によって顎が痛み、このような状態を「智歯周囲炎」と言います。

しかし、親知らずが生えてきても、必ず智歯周囲炎になるわけではないので安心してください。親知らずの生え方に問題がなく、炎症などもなければ、基本的に抜歯の必要はありません。

親知らずが生えてきた後に顎の痛みを感じたときは、智歯周囲炎が考えられ、抜歯の検討も必要です。

④流行性耳下腺炎(おたふく風邪)

流行性耳下腺炎とは「おたふく風邪」のことです。流行性耳下腺炎はムンプスウイルスが原因の病気で、飛沫などによって他人にうつります。非常に感染力の強い病気であり、大人になってからの感染は比較的重い症状が出ることも多いです。

ただし、子どもの頃の感染でも合併症を起こすことがあるため注意が必要です。症状には片方の耳下腺の腫れ、痛み、発熱などがあります。

また、顎が痛むことで咀嚼しにくいケースもあるので、その場合はゼリーやスープなど噛まなくても食べられる食事で栄養を摂取し、腫れている場所を保冷剤などで冷やすのも有効です。

流行性耳下腺炎は1週間〜2週間ほどで自然に治ります。しかし、症状が似ているため一般的な風邪と間違いやすい上に、他人にうつしてしまう危険性もあり油断してはいけません。

⑤骨折

骨折のほとんどは、交通事故やスポーツなどによる外傷骨折です。顔面の怪我の場合、その中でも下顎骨折の割合が多く、顎の痛みのほかに噛み合わせが狂うこともあります。

見える部分の怪我は軽症に思えても、顎の骨が折れていることもあるので注意してください。病院では触診に加えて、X線検査やCTスキャンで状態や骨折の位置を確認する場合もあります。

顎の痛みとストレスの関係性

「ストレス」は顎関節症の原因のひとつなので、ストレスによって顎に痛みが生じることもあります。これはストレスで歯ぎしりや過度な食いしばりなどが起きるために顎関節症が発言するともいわれています。また、ストレスが続くと、体の免疫機能が低下しやすくなります。

免疫力が低下すると、これまでなかった症状が急に出たり、今まで気にならなかった程度の症状が悪化したりすることもあるので注意しましょう。

ストレスのケアは、顎の痛みだけでなく、さまざまな病気の予防にとっても重要です。普段から趣味や休息の時間を十分に確保するようにして、ストレスを溜めないようにしてください。

新型コロナウイルスの感染で顎が痛くなることはある?

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛によって、自宅で過ごす時間が増えた人は多いです。

前述のとおり、ストレスも顎の痛みの原因になるため、長引く自粛生活によって症状を訴える人が増えているという報告もあります。

顎だけでなく、はっきりとした原因の分からない顔や口などの痛みは、コロナ禍での生活で抱える不安や溜まっていくストレスによって引き起こされていることも考えられます。

新型コロナウイルス感染による症状ではないものの、感染対策に加えて、ストレスのケアも意識しましょう。

また、顎の痛みが長く続くときは、病院で診察を受けることも検討してください。どのようなときに病院へ行くべきかについては、次章でより詳しく説明していきます。

顎が痛い場合は病院へ行くべき?

繰り返しになりますが、軽度な顎関節症の場合は、安静にしていれば数日で症状が治ることもあります。そのため、そのようなケースであれば、必ずしも病院へ行く必要はありません。

しかし、顎が痛いときに考えられる原因は顎関節症以外にもありますし、症状が重く、安静にしていても改善の傾向が見られないこともあるので注意してください。

病院へ行った方が良いケースとは?

顎の痛みで病院へ行くべきかどうかの判断は、「症状の重さ」と「症状の続いている期間」がポイントです。

例えば、「少しだけ違和感がある」「口を開けるときに音がする」程度であれば、数日、様子を見ても構いません。

その一方で、生活に支障をきたすほどの重い症状があったり、違和感や音以外にも症状が出ていたりするなら医療機関の受診も考えましょう。

また、1週間以上、同じ痛みが続く場合、日が経つにつれて徐々に悪化している場合も同様です。

このようなケースでは、顎関節症以外の原因で顎に痛みが出ていることも考えられます。できるだけ早く医療機関を受診して、適切な治療を受けるようにしてください。

顎の痛みは何科を受診する?

この記事で説明したように、顎が痛む原因は複数あります。そのため、原因によって受診すべき科が異なる場合もあるので注意してください。

例えば、虫歯が原因なら歯科で良いですが、顎関節症や顎の骨折は歯科口腔外科、流行性耳下腺炎は耳鼻咽喉科で診断・治療を受けることが多いです。

また、さまざまな症状が出ている場合、まずは内科を受診しても構いません。基本的には歯科・歯科口腔外科、耳鼻咽喉科、内科などが選択肢になると思ってください。

顎が痛いのは顎関節症の可能性も|日常生活における習慣が予防に繋がる

顎が痛い場合、さまざまな原因が考えられますが、「口を大きく開けない」「口を開くと、顎から音がする」といったときは顎関節症のケースが多いです。

顎関節症はもともとの噛み合わせの悪さ、顎関節の弱さ、外傷などが原因になることもあります。ただし、左右片方だけで噛む癖、過度な食いしばり、歯ぎしりなども原因です。

意識することで顎にかかる負担は減らせ、日々の生活習慣を見直すことはストレスのケアにもなり、結果として食いしばりや歯ぎしりを改善することにも繋がります。

日常の習慣で顎に負担をかけ、顎関節症になることもあるので十分に注意してください。

そして、症状が1週間以上続いたり、生活に支障をきたしたりするときは、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。

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こちらの記事の監修医師

四ツ谷デンタルオフィス

飯田 聡

〇診療科 :歯科/矯正歯科/小児歯科/歯科口腔外科

《 経歴 》

鶴見大学歯学部 卒業
東京歯科大学病院臨床研修 修了
東京歯科歯科大学病院 勤務
都内歯科医院 分院長
大型医療法人 勤務
四ツ谷デンタルオフィス 開院

《 所属学会 》
日本顎咬合学会
日本口腔インプラント学会
インプラント 臨床研究会
Clear Smile Academy
インビザラインドクター

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