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「近いから」で選ぶのはキケン…数多の病院から「最高のかかりつけ医」を見極める方法【医師が解説】【イシャチョク】

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最終更新日:2022年8月11日

「近いから」で選ぶのはキケン…数多の病院から「最高のかかりつけ医」を見極める方法【医師が解説】

こちらの記事の監修医師
高座渋谷つばさクリニック
武井 智昭

※画像はイメージです/PIXTA

具合が悪いと思ったとき、どのように病院を選んでいますか? ネットが発達した現代では、症状と地域でなんとなく検索をかけて出てきたところに診てもらうなど、そもそも「かかりつけ医」がいないという方も少なくありません。しかし、高座渋谷つばさクリニックの武井院長は「かかりつけ医の選択が、自分や家族の健康に大きく関わる」といいます。「最高のかかりつけ医」と出会うために大切なポイントを詳しくみていきましょう。

「かかりつけ医」の定義

みなさんは、なにか身体や心の不調を感じたときに気軽に相談・受診ができる「かかりつけ医」をお持ちでしょうか?

かかりつけ医の定義は、日本医師会によると「健康に関してなんでも相談でき、必要なときは専門の医療機関を紹介してくれる、身近にいて頼りになる医師」とのことです。

実は、このかかりつけ医の選択が、自分や家族の健康・命に大きく関与しているのです。

現在は細分化が進み、入院施設に行くと「●●内科△△専門外来」などと行政のように縦割りであることが多いです。しかし、この少子高齢社会においては診療科をある程度超えて、長期にわたって自分とその家族のために良好な関係を続けられる医師こそが求められています。

かかりつけ医としての価値が高い「雑談できる医師」

かかりつけ医の「最低条件」

かかりつけ医の最低限の条件としては、やはり患者家族と良好なコミュニケーションがとれることにあります。

普段なにか悩みごとがあった際、皆さんは周囲のなるべく信頼できる相手に相談すると思いますが、医療においても同様です。気軽に相談できる、人間的な魅力のある信頼のおける医師がかかりつけ医であると安心でしょう。

これに加えて、かかりつけ医は患者さんを医療モデルである病気のみならず、社会における役割(職業・趣向・考え方)や家庭背景などを含めてひとりの人間として包括的に考え、治療方針などを一緒に検討してくれるパートナーになれるかどうかが、判断基準とされています。同時に、医療のコンサルタントとしての知識・技術等医師としての素養、他医療機関や人脈などの情報提供ができるとベターです。

いいかかりつけ医を見極めるための「3つ」のポイント

利便性や人柄、待ち時間、診療内容などなど……すべてにおいて最高のかかりつけ医をいちから探すことは、なかなか難しいことです。

では、そのようななかでいいかかりつけ医を見極めるポイントは、

・医療とは関連がない趣味のこと(スポーツ、楽器など)や季節等の雑談がその医師とできるかどうか
・自分のことで対応できなければ「わからない」といって、困ったときには紹介状を記載するなど対外的な関係が豊富にとれているかどうか
・家族について相談をしたら親身に聞いてアドバイスをくれるかどうか

などが挙げられます。欲をいえば、体の病気のみならず心理面でも配慮できる医師であると、かかりつけ医としての価値がさらに上がります。

「なんとなく通院」は早めに切り替えを

「自宅や職場の近くにあり、待ち時間が少ないから」といった理由で、なんとなく通院している方も少なくないでしょう。しかし、あえて言わせていただくと、2回通院してみてその医院の雰囲気やスタッフの対応に不安を感じるのであれば、他の医療機関への切り替えを早い段階で決めるべきです。

家族に他の医療機関へかかっている人がいればその情報を集めて、現在の医療機関とのおつき合いをやめるだけでよいのです。基本的には、お薬手帳と検査結果が最低限あり病歴がわかれば、対応できる医療機関が多いです。

「類は友を呼ぶ」という言葉どおり、地域のリアルな口コミで人気のある医療機関は混雑していることが多いですが、たとえ待ち時間が少し長くなっても、いまより少し遠方となっても、患者と医師との関係がしっかりと築くことができ、納得できる医療サービスが受けられる「かかりつけ医」を見つけることが大切です。

子供のかかりつけ医は「小児科専門医」かチェック

小さな子供をお持ちの親としては、急に具合が悪くなることがある子供を、できるだけ腕や知識がたしかな「かかりつけ医」に診てもらいたいと思うでしょう。

小児科を標榜する医療機関の場合、院長あるいは担当医師が「小児科専門医(指導医)」であるかどうか確認することをおすすめします。

小児は成人と異なり、同じ疾患でも成長・発達という概念があるため、それぞれのお子さんに応じた”テーラーメード”の対応が要求されます。同時に、健診や予防接種、近年クローズアップされているアレルギー性疾患(気管支喘息・アトピー性皮膚炎・食物アレルギー)や発達障害(自閉症スペクトラム症、ADHDなど)に関して適切な知識を持ち、子供の成長と発達を総合的によく知る専門医であることが重要です。

日本小児科学会と専門医機構が認定する「小児科専門医」の取得には、初期臨床研修の2年を含め、最低でも医師として6年の年月が必要です。

最近の小児科では「365日診療」等の看板を掲げているところもありますが、すべてのシフトでの医師採用は難しく、土日や夜間は給与がいいため、こうしたところに「小児科医師」として不適格な医師が紛れ込んでいることがあります。

そのようなケースを見分けるため、採用ページにおいて「小児科専門医あるいはそれに準じた経験」とあるかどうか確認することが「信頼できるかかりつけ医」を見つけるひとつの方法です。

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こちらの記事の監修医師

高座渋谷つばさクリニック

武井 智昭

小児科医・内科医・アレルギー科医 2002年、慶応義塾大学医学部卒業。多くの病院・クリニックで小児科医・内科としての経験を積み、現在は高座渋谷つばさクリニック院長を務める。

感染症・アレルギー疾患、呼吸器疾患、予防医学などを得意とし、0歳から100歳まで「1世紀を診療する医師」として地域医療に貢献している。

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