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最終更新日:2022年10月14日

えーじーえーAGA

こちらの記事の監修医師
Alohaさおり自由が丘クリニック
藤堂 紗織

概要

AGAとは男性型脱毛症とも呼ばれる疾患であり、男性ホルモンや遺伝が関連すると言われている脱毛症の一種です。最も大きな原因は遺伝であると考えられていますが、その他にも男性ホルモンの影響や生活習慣、ストレスなどの要因が関与することが知られています。日本皮膚科学会によると、50代の約40%がAGAを発症しているとも言われており、年齢とともにAGAの発症率も上がっていきます。AGAは脱毛症の進行パターンにいくつかの特徴があり、頭頂部から脱毛が起こるタイプや、生え際から脱毛が生じるタイプ、全体的に薄くなるタイプなど、合計で9つのパターンに分けられています。AGAの進行は比較的緩やかであり、ゆっくりと数年単位で脱毛症が進行していきます。AGAを治療するためには、進行を止める(抑制する)ことが重要であり、より早期からの介入が大切です。

原因

AGA発症の発症要因として、毛髪中に含まれるジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれる男性ホルモンが知られています。AGAによって抜けてしまった毛髪にはDHTがより多く含まれていることが分かっており、AGAを予防(治療)するためには、DHTの量を抑制することが重要となります。DHTの量は遺伝によって決まることも分かっており、両親や祖父母にAGAを発症している人がいる場合には、その子供もAGAを発症する可能性が高いと言えます。また、DHTが反応する部位である男性ホルモンの受容体は、頭頂部や前頭部に多く存在していることが確認されており、受容体が多い部分は脱毛が起こりやすい部位として知られています。

症状

AGAによる脱毛症状のパターンは大きく9つに分類されます。額の生え際がやや後退している状態であり、自覚することが少なく、他人からも気づかれにくいAGA(Ⅰ型)、I型が進行している状態であり前髪の生え際がM字型になりはじめるAGA(Ⅱ型)、生え際が後退して頭頂部にO字型の薄毛ができるAGA(Ⅳ型)など、脱毛が起こっている状態によって分類されます。AGAの症状は進行性であり、数年をかけてゆっくり脱毛は進行していきます。一度抜けてしまった髪を再び生やすということは難しいため、脱毛させないという対応が重要となり、早めの対応(治療)によって効果が現れやすくなることも分かっています。

検査・診断

AGAの診断を行うためには、問診や視診が基本となります。必要に応じて頭部の撮影やダーモスコピー検査と呼ばれる専門的な検査が行われることもあります。髪や頭皮に対する検査や問診だけではなく、カウンセリングや血液検査などを組み合わせて、全身的な要因やストレス要因などを探る場合もあります。脱毛の進行スピードが異常に早い場合などは、精神的な要因による脱毛症の可能性もあるため、AGA以外の要因も考慮しながら診断を行っていきます。

治療

AGAの治療は薬物療法と植毛を組み合わせて行います。薬物療法が基本となり、フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジル(外用薬)などの薬剤が使用されます。症状の進行度や副作用などを考慮しながら、最適な治療薬を選択していくことになります。場合によっては、自家植毛(自毛植毛)と呼ばれる植毛が組み合わされるケースもあります。AGA治療は継続した薬物療法が必要になります。薄毛や脱毛が改善したからといって治療を中断してしまうと、再度脱毛が進行してしまう可能性が高いです。できるだけ副作用を抑えながら、長期的に薬物治療を行って、AGAをコントロールしていくことが大切であると言えます。

予防/治療後の注意

AGAには遺伝的な要因が大きく関与しており、生活習慣や食習慣の改善だけでは症状の進行を防止することは難しいです。ストレスや日常生活の影響も大きいですが、それ以上にホルモンや遺伝の影響が大きく、できるだけ早期から専門的な治療を行うことが重要となります。早期に治療が開始できれば、それだけ脱毛を予防することができますので、悩みがある方は少しでも早く専門医を受診することが大切です。

こちらの記事の監修医師

Alohaさおり自由が丘クリニック

藤堂 紗織

〇診療科 : 内科、皮膚科、美容皮膚科

【経歴】  
2003年 日本医科大学 卒業
2004年 日本医科大学附属武蔵小杉病院 研修医/内科 専修医
2009年~2019年 善仁会丸子クリニック 院長勤務
2019年5月~   Alohaさおり自由が丘クリニック 院長

【資格・所属学会】
・日本内科学会認定内科医
・日本透析医学会、日本腎臓学会
・点滴療法研究会
・日本美容皮膚科学会

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