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最終更新日:2022年7月8日

薄毛治療、効果が「実感できる人」と「できない人」の決定的な差【専門医が解説】

こちらの記事の監修医師
東京メモリアルクリニック
栁澤 正之

(画像はイメージです/PIXTA)

AGA治療を始めて数ヵ月。効果が出ないという理由から治療をやめてしまう人は少なくありません。しかし、本当にAGA治療は意味がないのでしょうか。本記事では、AGA治療の効果や評価方法について、東京メモリアルクリニック院長の栁澤正之氏が解説します。

AGA治療の効果を実感できるのは開始から1年後

AGA・薄毛治療の効果はゆっくり年単位で表れるため、鏡や目で見ているだけではなかなか効果を自覚することができません。

フィナステリド・デュタステリドはAGA治療薬として、進行を止めるだけではなくしっかり改善することが証明されています。

ですが、治療を始めて2~3ヵ月ですぐに良くなるわけではありません。

3~6ヵ月目までは大きな変化もなく、6ヵ月目から少しずつ産毛が増え始め、12ヵ月目頃になってやっと見た目の変化が現れ始めます。

治療開始後1年目から治療効果が始まり、その後、5年、10年、それ以降かけてゆっくりと髪の毛が改善していきます。

年単位をかけてゆっくり改善していくので、鏡で自分を見たり、目で見ているだけではその効果はほとんどわかりません。

そのため、実際には改善しているのにその効果に気づかず「止めるだけ」「効かない」「悪くなった」と勘違いしてしまう方が多いのです。

薄毛治療の効果を実感するには写真撮影が必須

治療開始前と、治療6ヵ月後、12ヵ月後の写真を比べればほぼ間違いなく「産毛が増えてきた」「薄毛が埋まってきた」という効果が確認できます。

逆に、写真を撮らないとほぼ効果を確認することはできず、思い込み次第で「薄毛が進行した」と錯覚する方もいるぐらいです。

クリニックでも(拒否される方以外は)必ず写真を撮って評価を行っています。

実はクリニックの患者さんでも、治療1年目の診察の際に「進行した・悪くなった」と言う方が半分以上を占めます。それでも、治療前と1年目の写真を並べてお見せすることで皆さん治療効果を自覚して、驚いたり喜んだりしながら帰っていきます。

AGA・薄毛治療は写真などの客観的評価を行わないと効果を自覚できません。効果を自覚できなければ、決して安くない治療を続ける気にはならないでしょう。

AGA治療でせっかく将来薄毛にならなくて済むチャンスをつかんだのに、適切な評価を受けられなかったことが原因で治療を継続できなければ薄毛の運命に引き戻されることにもなりかねません。

「確実な効果確認」も含めて「適切なAGA治療」を受けるようにしてください。

写真はできるだけ同じ条件下での撮影を

写真での効果確認には、まずきれいな写真を撮る必要があります。

ピントがぼけていたり、ブレていたり、明るすぎる暗すぎる写真では正確な評価ができません。

また、治療前、6ヵ月目、12ヵ月目、と経時的に写真を撮って比べる必要があるので、できるだけ同じ条件(写真の角度、明るさ、解像度、できれば同じカメラ、など)で写真を撮ることも重要です。

生え際にしてもつむじにしても、髪の毛で隠れているとなにもわかりませんので、生え際の毛をしっかり上げたり、つむじから頭頂部の毛を真ん中で分けたりすると生え際の根元や産毛がしっかり撮影できます。

治療前の写真
治療1年目の写真

このくらいしっかり髪を上げて生え際の根元を撮らないと正確な評価はできません。また、1年かけて改善してもゆっくりとした変化のため気づかない方も多いです。

ご自身できれいな頭髪写真を撮るというのはなかなか難しいので、本来はクリニックで頭髪写真を撮影して効果を確認していただくのが確実な方法です。

ですがオンラインAGA診療の際には患者さんご自身に写真を撮って評価していただくように説明していますので、ご自身で撮影する際は以上のようなポイントに気を付けて、できるだけきれいな頭髪写真を撮ると治療効果もより分かりやすくなると思います。

頭髪写真以外にも、毛の直径や密度を計ったりする評価法もありますが、専門的な機械や知識が必要になります。いずれにしても客観的な評価が目的ですので、写真撮影が一番手軽な評価法であることには間違いありません。

抜け毛があっても心配する必要はない

抜け毛の心配をされている方も多いようですが、抜け毛は薄毛の評価にはなりません。

どんな人でも1日に約100本の抜け毛があるといわれています。また抜け毛は季節でも増減しますし、AGA・薄毛体質の方であれば、特に抜け毛の季節などには1日に100~200本抜けたとしてもおかしくありません。

1日の抜け毛は洗髪の際に8~9割抜けるといわれているのと、前日に洗髪をしなかったりして抜けなかった毛は翌日まとめて抜けたりします。

毎日の抜け毛の平均値が約100~200本なだけで、これも生活習慣や個人差で大きく変動します。

また、洗髪の際に指に絡まったり、排水溝にたまっているような抜け毛は「太くて長い、目立つ抜け毛」のはずです。これは「しっかり成長して、寿命が来て自然に抜けた毛」で、同じ毛根からはまた太くて長い毛が生えてきます。

AGAなどの薄毛で問題になるのは「成長しなくなり、細くて、短いまま抜けた毛」です。

枕に細い抜け毛があった! と言われても、おでこや生え際の元から細い毛も抜けるので、これも薄毛のサインとは言えません。

もちろん、AGAが進行すれば結果として二次的に抜け毛が増えるのも事実です。

AGA治療をしなければ、AGA体質の方は抜け毛も増えて、薄毛が進行します。ですが、適切なAGA治療をしている限り抜け毛は心配いりません。

AGA治療で薄毛が改善するということは、仮に1日200本抜け毛があったとしても同様に1日200本(以上)毛が生えてくるわけです。

AGA治療をしている方は「抜け毛が増えるのが心配」なのではなく、「薄毛になるのが心配」なはずです。抜け毛の心配などしなくても、薄毛にならないで済む治療がありますので、目的を見誤らずにまずは適切な治療を考えてみてください。

マッサージや育毛剤で薄毛は治らない

薄毛治療の効果は時間がかかります、とは言いましたが、無駄な治療をしていてはどれだけ待っても効果は出ません。むしろ時間とともに薄毛は進行します。

日本皮膚科学会が作成した「脱毛症診療ガイドライン」があり、医学的な根拠(エビデンス)のある治療が推奨度とともに列挙されています。

「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」

ここで推奨されていないものについては、医学的に効果と安全性が確認できていないと思っていただいて間違いありません。

また、マッサージやシャンプー、一般的な育毛剤で薄毛が改善することはありません。無駄な行為で貴重なお金と時間を浪費することのないよう、ご注意ください。

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こちらの記事の監修医師

東京メモリアルクリニック

栁澤 正之

東京メモリアルクリニック 院長/医学博士/日本形成外科学会 認定専門医/第27回日本臨床毛髪学会 学会長

日本で初めてAGAに対するフィナステリド治療を開始した東京メモリアルクリニックの3代目院長を務め、30年間に渡るAGA・薄毛治療理念を継承。日本臨床毛髪学会の学会長を歴代最年少で任された、次世代AGA・薄毛治療の旗手。
最近ではオンラインAGA診療「Oops-Hair」の診療担当を務め、日本全国の薄毛で悩む患者に対して、スマートフォンで手軽に適切なAGA診療を提供している。

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