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双極性障害(躁うつ病)【イシャチョク】

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最終更新日:2022年2月18日

そうきょくせいしょうがい(そううつびょう)双極性障害(躁うつ病)

こちらの記事の監修医師
つきじ心のクリニック
榊原 聡

概要

双極性障害(躁うつ病)とは、気分が高揚する「躁状態」と気分が落ち込む「うつ状態」が繰り返される精神疾患です。抑うつ気分やふさぎ込んだ状態にあったかと思いきや、急激にハイテンションになるなど、双極性障害の症例には気分の大きな変化がみられます。行動パターンにも大きな変化があり、躁状態のときは、眠らなくても活発に活動する、次々にアイデアが浮かぶ、自分が偉大な人間だと感じられるなど、極端にポジティブな精神状態になります。躁状態の際には強気になりやすく、ギャンブルなどにのめり込んでしまうことも少なくありません。一方、うつ状態になると、極端に気分がふさぎ込み、自己肯定感が著しく低下してしまいます。とはいえ、いつも躁鬱の症状が現れるわけではなく、躁状態でもうつ状態でもない“普通の状態”があることも双極性障害の特徴です。双極性障害は20歳前後の若年期に発症することが多いと報告されています。

原因

双極性障害の原因は、脳内の神経伝達物質であるドーパミンの働きの変化が関係していると考えられています。しかし、双極性障害の正確な原因はまだ分かっておらず、発症には遺伝が関与している可能性も示唆されています。

症状

双極性障害では、症状がある時期とほとんどない時期が交互にみられます。症状がある時期はエピソードと呼ばれ、1回のエピソードは数週間から数ヶ月間(3-6ヶ月)続きます。また、エピソードの始まりから次のエピソードの始まりまでの期間をサイクルといい、その長さは様々です。気分が良くなったり、気分が落ち込んだりする、いわゆる“気分の波”は誰にでもあり、気持ちの変化は当たり前のことです。しかし、気分の変化が行き過ぎていて、気分や行動、言動の変化に周りがついていけなくなり、それによって社会的な生活(集団活動)が難しくなるような場合には、双極性障害の症状として診断されることがあります。また、躁状態の時にはとても気分がよくなるため、本人には病気の自覚がなく、病気を受け入れられないことがあります。双極性障害によって日常生活に影響が出現し、不安障害や適応障害など、他の疾患を合併することもあります。

検査・診断

症状や気分の変化などの問診を行います。患者本人だけではなく、家族や周りの方からの客観的な症状の評価を確認することも大切です。また、必要に応じて血液検査、CTやMRIなどの画像検査を行います。双極性障害発症の背景には、何らかの疾患が潜んでいる可能性もあるため、総合的な検査が行われることもあります。服用薬などの副作用(作用)によって症状が発現している場合もあるため、服用中の薬を確認し、症状の一因になっているものがないかを調べる必要があります。

治療

双極性障害の基本は薬物療法です。抗精神病薬やリチウム、抗てんかん薬や抗うつ薬、抗不安薬などを組み合わせることで、各症状に対応しながら気分が安定した状態を目指します。薬物療法の効果を高めるために、精神療法や心理療法と呼ばれる治療が有効である場合もあり、患者本人が自分の病気を「この気分の変化は脳の病気である」と客観的に認識できるようになると、気分のコントロールが行いやすくなります。一方、自殺のおそれがある場合、自身や他人を傷つけようとする場合、身の回りのことができない場合、アルコールや薬物乱用などの問題がある場合は、入院が必要になることもあります。双極性障害や気分の変化についての教育や指導を行うことも効果的な治療だといわれています。

予防/治療後の注意

適切な治療やサポートが行われない場合、双極性障害は再発率が非常に高いです。うつ症状の発症予防はもちろんのこと、本人に自覚がない躁状態の予防もとても重要です。病識がないまま躁状態になることで、分が大きくなり、態度が横柄になる、クレーマーのような言動が目立つ、金銭感覚が崩壊してギャンブルに依存するし、不特定多数と性行為をするなどの行動を起こす可能性もあります。双極性障害を予防するためには、薬物療法などに加え、患者自身が双極性障害や気分の変化について「理解する」ことがとても重要です。

こちらの記事の監修医師

つきじ心のクリニック

榊原 聡

【経歴】
茨城県に生まれ育つ。千葉県出身。
旭川医科大学医学部卒業(1994年)
北海道大学附属病院精神科勤務(1994-95年、1998-2002年)
北海道大学大学院医学研究科卒業(2002年)
北海道立向陽ヶ丘病院(網走)(1995-97年)
札幌花園病院(1997-98年)
国立十勝療養所(2002-03年)
国立国際医療センター精神科(2003-04年)
国境なき医師団(2004年:パレスチナ自治区、新潟中越地震にて活動)
札幌トロイカ病院精神科副院長(2004-11年)
東京都立松沢病院精神科医長(2011-17年)
つきじ心のクリニック院長(2017年)
鑑定経験は計61件(起訴前鑑定27件、公判鑑定17件、簡易鑑定13件、医療観察法鑑定4件)(2021年5月現在)

【資格・所属学会】
精神保健指定医
精神科専門医・指導医
医学博士
日本医師会認定産業医
学会認定精神鑑定医
国境なき医師団海外派遣医師
日本精神神経学会
日本睡眠学会
日本司法精神医学会

治療に適した診療科目

精神科 神経科 心療内科

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