心的外傷後ストレス障害(PTSD)

最終更新日:2021年10月5日

しんてきがいしょうごすとれすしょうがい(ぴーてぃーえすでぃー)心的外傷後ストレス障害(PTSD)

心的外傷後ストレス障害(PTSD)

まとめ

心的外傷後ストレス障害(PTSD)は戦争、犯罪被害、虐待、交通事故、自然災害など極限下でのストレスの体験後に発症する。強い恐怖感、無力感、戦慄、悪夢などのさまざまな症状が現れる。以前、PTSDは外傷神経症、災害神経症などの疾患名で呼ばれていたが、1980年、米国精神医学会の診断基準によりPTSDとと呼称されるようになった。日本国内でも阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件をきっかけとして、PTSDが広く知られるようになった。PTSDは衝撃的な出来事の体験者以外の目撃者にも生じることある。PTSDの発症者の半数以上にうつ病や各種の不安障害などがみられる。

この病気の原因

戦争体験、性犯罪や暴力を受けた体験、交通事故やその現場の目撃体験、自然災害などにより、命が危険にさらされたり、人としての尊厳が損なわれる経験などが原因となる。PTSDの発症のきっかけとなる出来事の前後に発生したこと、個人的な体質や気質、社会的な要因が発症に影響することもある。家庭内での小児虐待のようなトラウマ体験が長期にわたり繰り返されると、重症化し慢性的病状を示すことがあり、複雑性PTSDと呼ばれる。

主な症状

PTSDの原因となる出来事の記憶が繰り返し思い出され、強烈な恐怖感、無力感に襲われる。原因となる出来事をを想起させるきっかけがあると、「フラッシュバック」と呼ばれる、つらい記憶が鮮明によみがえる現象が起こる。また、実際にその出来事を再体験している感覚に陥り、周囲の状況を認識できないこともある。原因となる出来事を想起させる物事を執拗に避けたり、原因となる出来事の重要部分が記憶から抜け落ちることもある。繰り返し悪夢を見る、不眠になる、集中した取り組みが困難になり、感情を抑えられず、些細なことに驚愕し、怒りを示し、急に涙ぐむことがある。落ち着きのなさがあったり、罪悪感、疎外感を感じることもある。また、以前は楽しんでいた物事への関心が薄れ、幸福感や満足感を感じられず、他者に心を閉ざす症状もみられる。

検査/診断の方法

強いストレスを感じる出来事の体験や目撃後に、恐怖感、無力感、悪夢、フラッシュバック、感情の萎縮などの症状が1ヵ月以上続き、日常生活や社会生活への著しい支障がみられる場合にPTSDと診断される。実際には数ヵ月、数年以上にわたり症状が継続することも珍しくない。他疾患や治療薬の作用による可能性などを検討し、除外された場合に診断される。

主な治療方法

PTSDの症状を和らげる対症療法と、PTSDに対する治療がある。不眠、強い不安感、うつ状態などの症状改善には、抗うつ薬や抗不安薬、気分安定薬を服用する。PTSDに対する治療は精神療法(心理療法)が一般的である。精神療法ではトラウマに対処する認知行動療法である「持続エクスボージャー療法」が行われる。医師など治療者のサポートのもと、恐怖を克服する目的でトラウマとなった場面をイメージしたり、避けていた記憶を呼び起こし、「思い出しても危険がない」「怖いことはない」と気付くことで対処できるようになる。そのほか、トラウマの経験を理解し、整理して克服する「認知処理療法」、眼球運動によりトラウマを克服する「眼球運動脱感作療法」、患者同士で辛い体験を語り合う「グループ療法」などの治療法がある。

治療後に注意すべき点/予防対策

強いストレスの体験後は適度な運動、十分な睡眠、栄養バランスの良い食事を摂り、できる範囲で日常生活を再開することが発症予防となる。ストレスを一人で抱え込まずに医師や地域機関に相談し、専門的なケアや治療を受けることも大切である。

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