オンライン診療対応クリニック病院検索・クリニック動画紹介のイシャチョク

  • 一般会員
  • 医師会員

イシャチョク

一般
会員
医師
会員

最終更新日:2022年7月6日

しろうせいひふえん脂漏性皮膚炎

こちらの記事の監修医師
女医によるファミリークリニック
大井美恵子

脂漏性皮膚炎

概要

脂漏性皮膚炎とは、頭皮、顔、腋わきなどの皮脂分泌(あぶらの分泌)が盛んな場所に生じる、赤みや小さな水ぶくれのようなものを伴う湿疹です。好発する病変部としては、皮脂分泌の多い場所であり、顔面(おでこや鼻の周り)、頭部、背中の上部、脇、胸、足のつけね(股)、肛門や陰部などです。赤みを伴う湿疹が出現しますが、かゆみや痛みなどの自覚症状はほとんどはない(あっても軽度)です。脂漏性皮膚炎の原因には、皮膚に常在するマラセチア菌と呼ばれる真菌が関与しているといわれており、マラセチア菌によって皮脂が分解され、その際に産生される物質が皮膚に刺激を与えることで発症するといわれています。脂漏性皮膚炎は、新生児や乳幼児期に生じる「乳児型」と、思春期以降にみられる「成人型」が存在します。乳児型は一過性であり場合が多く、正しいスキンケアによって自然治癒しますが、成人型は一度発症すると、よくなったり悪くなったりを繰り返し、多くは慢性的な経過をたどります。特に成人型は、40 ~ 50歳代以降の男性に多くみられることが分かっています。

原因

脂漏性皮膚炎の主な原因としては、マラセチア菌とよばれる皮膚に常在しているカビの一種が関与していると考えられています。皮脂分泌や脂分がマラセチア菌によって分解され、その際に産生される成分が皮膚に刺激を与えることで脂漏性皮膚炎の症状が発現します。また、ビタミンB2、B6などのビタミンB群の不足によって発症しやすくなることも分かっています。その他の原因としては、皮膚の乾燥による皮膚バリア機能の低下、精神的・身体的なストレス、紫外線、化粧品、肥満などの生活習慣も症状の発現に関与しているといわれています。

症状

脂漏性皮膚炎の症状は、頭皮、髪の生え際、耳の後ろ、耳の中(外耳道)、眉、鼻の周り、胸、腋の下、背中の上部、足の付け根などの皮脂分泌が盛んな部位に発症します痒みや痛みなどの自覚症状は軽度であり、全く痒みを感じないというケースも少なくありません。髪の毛や衣類、マスクなどが擦れる際の刺激が原因となる場合もあります。頭皮に出現する脂漏性皮膚炎の場合には、フケの様な付着物がポロポロと大量に出てくる場合もあります。症状は冬に悪化しやすいという特徴もあり、肌の乾燥によって皮膚が弱くなることで、症状が表面化することもあります。乳児の脂漏性皮膚炎と成人の脂漏性皮膚炎では異なる特徴がみられ、乳児型では生え際や眉毛、おでこを中心に赤い湿疹が出現する一方、成人型では頭部のフケが多くなり、頭全体にかさぶたのようなものが作られる場合もあります。

検査・診断

脂漏性皮膚炎の診断は、問診や視診によって行われます。特徴的な症状を示すため、比較的分かりやすい疾患ではありますが、カンジダなどの真菌感染症との鑑別を行うため、皮膚の一部を採取して顕微鏡でマラセチア菌の有無を調べる場合があります。特に乳児の場合には、アトピー性皮膚炎との鑑別が重要となり、必要に応じてアレルギー検査なども組み合わせて検査していくことが大切です。

治療

乳児期の脂漏性皮膚炎は比較的軽症である場合が多く、洗顔や保湿などのスキンケアのみでも十分症状の改善を見込むことが可能です。一方、成人の脂漏性皮膚炎では、症状を繰り返して経過が長く慢性化することが多いため、外用薬などで治療を行うだけではなく、生活習慣や生活環境の改善に取り組む必要があります。外用剤による治療としては、湿疹部分の炎症を抑えるためのステロイド外用薬、マラセチア菌の増殖や活動を阻害するための抗真菌薬外用薬などが使用されます。かゆみなどの症状が強く発現している場合には、抗ヒスタミン剤の内服薬を使用することがありますが、眠気などの副作用が出現する場合もあるため、車の運転などに配慮して薬剤を選択する必要があります。

予防/治療後の注意

脂漏性皮膚炎を改善するためには、皮膚を清潔に保つのはもちろんのこと、皮膚に過度な刺激を与えないようにすることが重要となります。脂漏性皮膚炎によって出現するフケ様の付着物を落とそうとして一生懸命ゴシゴシと洗ってしまうと、その刺激で炎症が悪化する場合もあるため、できるだけ早めに医療機関で専門的な治療を受けることがおすすめです。

こちらの記事の監修医師

女医によるファミリークリニック

大井美恵子

〇アクセス:広島県広島市南区松原町5-1 ビッグフロントひろしま4F
〇診療科 :皮膚科 アレルギー科 小児科

(経歴)
広島大学附属幼稚園/広島大学附属小学校/広島大学附属中学校/広島大学附属高等学校卒業

平成21年3月 金沢医科大学医学部医学科卒業
平成21年4月〜平成23年3月 医療法人あかね会 土谷総合病院勤務
平成23年4月〜 広島市立広島市民病院小児科勤務
平成28年12月 女医によるファミリークリニックを開業

他:広大前皮フ科内科・アーバンビューグランドタワーメディカルコート・重症心身障害児施設 ときわ呉・日本赤十字社等で勤務

(資格)
難病指定医・キレーション認定医
小児慢性特定疾患指定医
子どもの心相談医
高濃度ビタミンC点滴療法認定医

(所属学会)
日本小児科学会
日本周産期新生児医学会
日本小児神経学会
日本リウマチ学会
抗加齢医学会
高濃度ビタミンC点滴療法学会
日本アレルギー学会
日本小児皮膚科学会
日本小児科医会
広島県小児科医会
赤ちゃん成育ネットワーク
点滴療法研究会

治療に適した診療科目

皮膚科

関連記事

皮膚科のおすすめクリニック