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最終更新日:2022年4月11日

ぎゃくりゅうせいしょくどうえん逆流性食道炎

こちらの記事の監修医師
東長崎駅前内科クリニック
吉良 文孝

概要

逆流性食道炎とは、胃から胃酸が逆流することにより主に食道と胃の境目の部分に炎症が起こる疾患です。通常でも多少の胃酸の逆流はありますが、何らかの原因によって逆流する胃酸の量が増えると逆流性食道炎を発症し、胸やけ、頻回なげっぷ、喉の違和感などの症状が発現するようになります。特に胸やけなどの症状は出現しやすく、日常的に胃がムカムカして気持ちが悪いといったような症状が現れる可能性があります。逆流性食道炎を発症する人は増加しており、食文化の変化やストレスなどの影響が示唆されています。いわゆる欧米食やジャンクフードなどの脂肪分の多い食事が逆流性食道炎を助長しやすいことが知られており、食生活などの生活習慣を改善するだけでも症状改善に効果を示す場合もあります。その他ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の影響も逆流性食道炎増加の原因と考えられています。治療には胃や粘膜を保護するような一般的な胃薬が使用される他、PPIと呼ばれる胃酸の分泌を抑制する治療薬が使用されます。

原因

逆流性食道炎の原因には生活習慣が密接に関与しています。特に食生活が逆流性食道炎の発症の原因となっているケースは多く、食習慣の欧米化によって脂肪分の多いものを日常的に摂取していることで、胃酸の分泌が亢進し、胃酸が逆流しやすくなっているといわれています。また、日本では衛生環境の改善や医学の進歩によってピロリ菌の感染が減少しています。ピロリ菌は胃がんの原因となることも知られていますので、ピロリ菌感染の低下自体は喜ばしいことですが、ピロリ菌の除菌によって胃酸分泌が増加することも事実であり、それに伴って逆流性食道炎が増加しているともいわれています。様々な原因によって胃酸分泌が亢進することで、過剰な胃酸が胃から食道へと逆流し、逆流した胃酸によって食道粘膜が傷つけられるというのが病態の主体です。

症状

逆流性食道炎の代表的な症状は、胸焼けや悪心、吐き気や胃の痛み、頻回なげっぷです。胃酸は強力な酸であるため、食道に逆流することで食道の粘膜は障害を受けてしまいます。それによって、胃がムカムカする、げっぷが出る、胃もたれや吐き気、食欲不振など、多様な消化器症状が現れます。場合によっては、逆流した胃酸が気道などに入り込むこともあり、咳などが出現することもあります。喉の違和感を訴えられる患者さんも多く、のどがイガイガする、のどが“つっかえる感じ”がするなどという症状も発現しやすいです。

検査・診断

逆流性食道炎の診断時には、問診や病歴聴取、治療歴や薬剤服用歴の確認などが重要となります。症状や病歴などから、ある程度逆流性食道炎を疑うことが可能であるため、疾患を疑った場合には内視鏡検査を行います。口や鼻から胃カメラ(上部内視鏡)を挿入することで、食道の粘膜の様子を確認します。食道粘膜に炎症や潰瘍などが出現している場合には、逆流性食道炎と診断することが可能です。同時に胃酸分泌が増加している原因を調べることで、胃潰瘍や胃がんなどの大きな病気を早期発見することにも繋がります。

治療

逆流性食道炎の治療のメインは、胃酸分泌を強力に抑え込む働きを持つPPI(プロトンポンプ阻害薬)になります。PPIは胃酸分泌をもとから阻害することで、強力に胃酸分泌を抑制し、逆流性食道炎だけではなく、胃潰瘍などにも効果を示します。PPIの投与によって症状が緩和される場合も多いため、治療自体は特に難しいものではありません。しかし、服用を中止することで症状が再発する場合も多く、胃酸分泌が増加している根本的な原因を治療することも重要となります。

予防/治療後の注意

逆流性食道炎の発症原因には、日常生活習慣や過度なストレスなどがあります。PPIによって症状を抑えることはできますが、根本的な環境を見直さなければ、何度も症状を再発することになります。PPIによって症状を改善しながら、胃酸分泌が増加している根本的な原因を取り除くことが重要といえます。

こちらの記事の監修医師

東長崎駅前内科クリニック

吉良 文孝

経歴】
東京慈恵会医科大学 医学部医学科卒業。
東京警察病院での初期および後期研修終了後、消化器内科に入局。
JCHO東京新宿メディカルセンター(旧東京厚生年金病院)消化器内科医長、
都内内科クリニックや健診専門クリニック、医師会など様々な医療現場での勤務を経て、
平成30年に東長崎駅前内科クリニックを開設。

治療に適した診療科目

消化器内科・内科

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