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月経前症候群(PMS)

最終更新日:2021年10月6日

げっけいぜんしょうこうぐん(ぴーえむえす)月経前症候群(PMS)

月経前症候群(PMS)

まとめ

月経前の精神的・身体的症状を月経前症候群(PMS)と言われ、イライラする、情緒不安定、胸の張り、むくみ、体重増加などがみられます。個人差があるものの、概ね月経前の3~10日間に症状が現れます。イライラなどの精神的症状が強く出ると家族や職場の人間関係に影響が出て悩む人もいます。多くは月経開始後に軽快、消失します。日本では月経の訪れる女性の約70~80%で月経前症候群の症状がみられ、5.4%で生活に支障が出ていると言われます。欧米では1930年代から注目されていた疾患で、西洋医学と東洋医学のそれぞれの治療法があります。

この病気の原因

PMSの要因は解明されていませんが、主に排卵後から月経前に症状が現れるため、女性ホルモンとの関連が指摘されています。排卵後に女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が多く分泌され、妊娠しない場合は月経前に急激に減少するホルモンバランスの変動を受けることが発症に影響すると考えられます。その他、ストレスなどの影響を受ける脳内のホルモンや神経伝達物質、食事、生活習慣、ビタミンB6不足との関係も指摘され、様々な要因により月経前症候群を引き起こすとされます。

主な症状

PMSではイライラが抑えられず人にあたるなど家族や職場の人間関係に影響が出たり、自分は価値のない人間だと激しい落ち込みがみられることが少なくありません。イライラや情緒不安定、うつ状態、自己否定、集中力の低下、眠気、睡眠障害、食欲不振、過食などの精神的症状のほか、お腹や乳房の張り・痛み、頭痛、腰痛、肩こり、むくみ、体重増加、めまい、肌トラブルなどの身体的症状が現れます。現れる症状やその程度、発症期間は個人差が大きいです。月経が開始するとほとんどの症状が軽快し、消失します。精神的症状が強く表れ日常生活に影響を及ぼす状態は月経前不快気分障害(PMDD)の可能性があります。

検査/診断の方法

PMSは排卵後から月経前に現れ、月経開始後に軽快、消失する特徴があるため、月経周期との関連性を確認します。2か月にわたり似たような症状があり、うつ病、月経前不快気分障害、甲状腺疾患、肝機能障害、糖尿病などの疾患の可能性が除外されると、PMSと診断されます。正確な診断をつけるたには「月経前に非常にイライラする」、「月経3日前からむくみがある」などの症状の記録が重要です。症状と月経周期との関連がなければ他の疾患が疑われます。

主な治療方法

PMSは明確な発症原因が不明のため、確立された治療法がありません。西洋医学と東洋医学による治療があり、西洋医学では女性ホルモンとの関連が指摘されるため、排卵を止め女性ホルモンの変動を抑える低用量経口避妊薬(OC、低用量ピル)や低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)による治療があります。これは妊娠を望まない女性への治療法となります。また、症状緩和の対症療法として、頭痛や腹痛には鎮痛薬、むくみなどには利尿薬、精神的症状には精神安定薬や抗うつ薬による治療を行います。東洋医学では症状や体質に合わせた漢方薬治療が行われます。漢方薬は複数の症状を改善すると同時に体全体のバランスを整える効果が期待されます。その他、適度な運動や認知行動療法、カフェイン・アルコール・糖分・塩分の制限などが行われることがあります。

治療後に注意すべき点/予防対策

PMSの症状改善に対して前向きに取り組むのが理想的で、調子が悪くなる時期には気分転換してリラックスできる環境をつくることが大切です。起こる症状とその程度、発症時期などを記録して自身で把握することがが大切です。症状が重い場合、仕事、家事、育児などの負担を減らすことも効果的です。カフェイン、アルコール、糖分、塩分の摂り過ぎに注意し、禁煙が望ましいとされます。

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