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最終更新日:2022年4月7日

しきゅうせんきんしょう子宮腺筋症

こちらの記事の監修医師
丸茂レディースクリニック
丸茂元三

概要

子宮腺筋症とは、子宮内膜に似た組織が子宮の筋肉(子宮平滑筋)の中にできる疾患をいいます。発症によって月経痛や月経時の出血量の増加などの症状が出現します。通常、子宮は、子宮平滑筋と子宮内膜という2つの組織から作られていますが、本来子宮内膜に作られるべき組織が子宮平滑筋に作られてしまうことで、子宮の壁が分厚くなってしまい、様々な症状を引き起こす事になります。エストロゲンとよばれる女性ホルモンの影響で症状が進行することも知られており、ホルモンの影響によって病態は悪化してしまいます。特に40歳代に多くみられる疾患であり、出産を経験した人や子宮内膜の手術を行った経験のある人に発症しやすいことが知られています。

原因

子宮腺筋症の原因はまだよく分かっておらず、ホルモンの影響などが示唆されていますが、明確な原因は定かではありません。発生のメカニズムとして、何らかの原因によって子宮内膜が子宮筋層内に潜り込んでしまうということが考えられていますが、確かな根拠があるというわけではありません。

症状

子宮腺筋症の症状としては、月経困難症(強い月経痛)や過多月経(経血量が多い)、不正出血、月経時以外の腹痛・腰痛などが現れます。場合によっては不妊や流産、早産の原因になることもあります。子宮腺筋症を発症しても症状がないというケースもあり、必ずしも症状が発生するとは限りません。症状や病態は月経が続く限り継続(増悪)し、閉経によって徐々に軽快することが知られています。

検査・診断

子宮腺筋症の検査では、問診や視診、触診などを行うとともに、超音波検査(エコー検査)やMRI検査などの画像検査を実施します。症状だけでは他の婦人科系疾患(子宮体がん・子宮頸がん・子宮内膜症)との鑑別ができないことも多く、できるだけ早期に画像検査を行うことが大切です。

治療

子宮腺筋症の治療には大きく分けて薬物療法と手術療法があります。薬物療法で根本的な原因を解決することはできませんが、出血を止める止血剤を使用したり、ホルモンのバランスを整えるためにホルモン剤を使用したり、場合によっては女性ホルモンを抑制するための薬物療法が行われることもあります。あくまでもこれらの治療は対症療法であり、出現する症状に対して臨機応変に対応していく必要があります。薬物療法が無効な場合には、手術による子宮の全摘などが考慮されることもあります。とはいえ、手術や薬物療法などによる心身への負担が大きく、必ずしも治療のメリットがデメリットを上回るわけではありません。ホルモン治療などを開始する前には、治療のメリットやデメリットをしっかりと理解した上で治療を行うことが重要です。

予防/治療後の注意

子宮腺筋症は発症原因が明らかになっていない疾患であり、発症を未然に防止することはできません。また、子宮腺筋症はエストロゲンに依存して病態が進展したり、症状が進行することが知られていますので、月経のある間は病状が劇的に改善するということはありません。発症時期にもよりますが、長期的に付き合っていく必要のある病気であるため、治療内容や療養の手段、病気への理解や症状の対応などをしっかりと学んでいくことが重要です。健康的な生活やストレスを溜めない生活などを心がけ、できる限り心身への負担を減らすことが大切と言えるでしょう。

こちらの記事の監修医師

丸茂レディースクリニック

丸茂元三

《経歴》
1991年3月 旭川医科大学医学部 卒業
1991年6月 東京大学医学部附属病院産婦人科
2003年5月 板橋中央総合病院産婦人科
2004年4月 板橋中央総合病院産婦人科 医長
2013年9月 丸茂レディースクリニック 開設

《資格》
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本超音波医学会 超音波専門医
FMF認定超音波医
母体保護法指定医

《所属学会》
日本産科婦人科学会
日本超音波医学会

治療に適した診療科目

婦人科 産婦人科

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