最終更新日:2022年10月9日
暑さ対策のポイントは?熱中症の原因や冷房効率を高める方法も解説
こちらの記事の監修医師
クリスタル医科歯科クリニック
中島 由美

夏になると、毎年多くの人が熱中症になります。熱中症は症状がひどいと命に関わる可能性もあるため、しっかりと対策をすることが大切です。この記事では、熱中症の原因や具体的な症状、熱中症になりやすい人などについて解説します。また、冷房効率を高める方法や暑さ対策のポイントについても取り上げているため、ぜひ参考にしてください。
暑さ対策が不十分だと熱中症のリスクが高まる
熱中症とは、高温多湿の環境にいる際に、体の中の水分やナトリウムなどのバランスが乱れたり、体の調整機能が乱れたりすることで発生する障害の総称です。
本来人間の体は、37度前後の体温をキープするようになっており、体温が上昇しても高くなりすぎないように防いでくれます。具体的には、汗を書くことで体の熱を外に逃したり、皮膚表面の温度をあげることで皮膚から熱を放出したりします。
一方で、高温多湿の環境や風通しの悪い部屋などで、特に対策を立てることなくずっといると体温のコントロールができなくなり、熱中症になってしまいます。熱中症は、屋外はもちろん屋内にいても起こるものであるため、しっかりと対策を立てることが重要です。特に、夏場は高温多湿になりやすいトイレや廊下、洗面所といった場所は注意しなければなりません。
熱中症の症状
熱中症は、体内の水分が減少したり血流が低下したりすることによって、筋肉や脳に血液が十分に届かなくなり、さまざまな症状が発生します。この熱中症の症状は、その程度によって以下の3つに分類されます。
- 1度:めまいやたちくらみ、筋肉、大量の発汗などが起こる
- 2度:頭痛や不快感、倦怠感、虚脱感、吐き気、嘔吐などが起こる
- 3度:意識障害やけいれん、まっすぐ歩けないといった手足の運動障害、高体温などが起こる
1度が最も軽い症状で、3度が最も重い症状です。熱中症は症状がひどくなると命を落とす危険性もあります。もし意識障害が見られる、水分補給が自分でできないといった場合は、速やかに医療機関に救急搬送をするようにしてください。
熱中症の原因
熱中症は、大きく分けて環境・体・行動が原因となります。
環境の要素は、気温の高さや湿度の高さ、風の弱さなどがあげられます。また体の要素は、激しい運動や肉体労働などによって体の中に熱が生じ、暑い環境に体が対応できなくなることです。そして、行動の要素は、長時間屋外で作業・運動をする、水分補給ができないといった状況を作り出すなどがあげられます。
これら3つの要素が合わさることで熱中症が引き起こされます。
熱中症になりやすい人
熱中症になりやすい人としては、以下のような人が挙げられます。
- 高齢者
- 乳幼児
- 普段運動をしていない人
- 持病がある人
- 太っている人
- 暑さに慣れていない人
これらの中でも、特に高齢者や乳幼児は、体温調節機能が衰えているもしくは未熟であるため、体内に熱がこもりやすく、暑さをなかなか自覚しないためリスクが高いといえるでしょう。また、子どもは大人よりも身長が小さいため地面に近く、アスファルトなどの照り返しによる熱の影響を受けやすくなっています。
そのほかにも、心臓病や糖尿病、腎臓病、皮膚疾患といった持病を持っている人も、体温調節機能が乱れる可能性があり、熱中症になる恐れがあるでしょう。さらに、病気の治療に伴い薬を服用している場合、薬が熱中症の原因になるケースもあります。
【室内での暑さ対策に】冷房効率の向上させるポイント
ここでは、室内での熱中症対策として、冷暖房効率を向上させるためのポイントについて解説します。先ほども触れているように、熱中症は室内でも発生するため、回避するためには冷房を活用することが大切です。どのようにして冷房効率を高めるのか、ぜひ参考にしてください。
空気の循環
冷房を使用する場合、ただ単に稼働させるのではなく、空気の循環を意識して活用することが大切です。例えば、扇風機やサーキュレーターなどを活用することで冷たい空気が循環するため、より効率が高まります。
扇風機やサーキュレーターを使用する際は、冷房とは反対側に設置するようにしましょう。これは、暖かい空気は上に行き、冷たい空気は下に行くという空気の性質を活用するためです。
冷房効率が高まると、室内に暑さのムラができないだけでなく、節電対策にもなります。
日差しの遮断
室内にいても、屋外から日差しが入り込むことで室内が暑くなるため、日差しを遮断することもポイントです。具体的には、カーテンやグリーンカーテン、すだれなどの活用が挙げられます。また、シェードを使って日陰を作る、ウッドパネルを使って照り返しを防ぐといったことも日差しの遮断に繋がります。
湿度の低下
気温だけでなく湿度を低下させることも、冷房効率の向上に繋がります。湿度が高いと、液体が期待に変化する「気化熱」が起こりにくくなり、熱がこもってしまうため、冷房をかけていても暑さを感じやすくなります。
一方で、湿度を10%下げることができれば、体感温度は2度違うと言われます。そのため、除湿機やエアコンの除湿機能などを使って室内の湿度を下げるようにしましょう。
おすすめの暑さ対策グッズ
ここでは、暑さ対策におすすめのグッズを紹介します。室内で使用できるものから屋外で活躍するものまで幅広く取り上げているため、ぜひ参考にしてください。
ネッククーラー
熱中症を防ぐためには、こまめに水分を取ることはもちろん、体を外から冷やすことも重要です。体温を下げるためには、体をただ単に冷やすのではなく、静脈を冷やすことがポイントとなります。具体的には、首や脇の下、足の付け根などです。
この点から、ネッククーラーは暑さ対策、熱中症対策として活躍してくれます。ネッククーラーには、中に保冷剤を入れるタイプや水に浸して使用するタイプなどさまざまなものがあるため、自分の好みに応じて選ぶといいでしょう。
保冷剤
保冷剤やひんやりグッズなどを使って体を冷やすこともできます。例えば、冷感素材のタオルやラグなどは就寝時に活用できるでしょう。また、氷枕や冷却ジェル枕などの活用もおすすめです。商品によっては保冷剤を中に入れて使用するものもあります。
日傘
外出時は、日傘で日差しを防ぐことが熱中症対策のポイントとなります。日傘によって日光を遮ることができれば、体感温度が3〜7度程度下がるとも言われています。
また、日傘の中には、傘に扇風機の機能が加わったものもあります。このような日傘であれば、日光を遮断しつつ、扇風機の風を受けることができるため、ダブルで暑さ対策をすることができます。
空調服
暑さ対策をする上では、どのような服を着るかということは非常に重要です。中でも近年注目を集めているのが空調服です。
空調服は、衣服の中にある小型のファンによって気化熱を発生させることができます。ファンが服の中に送風を行い、汗を蒸発させることで気化熱が発生し、涼しくなるという仕組みです。空調服によってはモバイルバッテリーで動くものもあるため、屋外でも活用しやすいでしょう。
また、空調服の下にどのような服を着るかということもポイントとなります。例えば、吸湿性や速乾性のある肌着であれば、汗をかいてもべたつきにくいため、快適さが増すでしょう。
遮光カーテン
日差しを遮ることは室内の暑さ対策として効果的です。そこでおすすめなのが、熱を反射する生地を使っている遮光カーテンです。遮光カーテンは、屋外からの熱を防ぎ、室内の気温上昇を抑えてくれる働きがあり、遮光カーテンを閉めて直射日光が入らないようにすると、外気熱の20〜40パーセントをカットできます。
簾
先ほども触れていますが、室内に入ってくる日差しを減らしたい場合、簾を活用することができます。簾があるだけで、窓周辺の熱が室内に入ってきにくくなります。また、日差しによって窓辺の木材が日焼けするケースもありますが、簾があればそのような心配もありません。簾によっては、錆びにくい素材を使っているものもあるため、雨が降っても劣化しにくくなっています。
打ち水
古くから行われている、打ち水も暑さ対策としては効果的です。暑さを感じる原因の1つに地面からの照り返しによる熱があります。打ち水をすることで、地面の温度を下げることができるため、地面から感じる熱が低くなるでしょう。
打ち水によって地面の温度が下がる仕組みは、人間が汗をかいて体温を調節するのと同じです。水を地面にまくことで、気化熱の効果によって蒸発する際に周囲の熱を一緒に奪ってくれるため、地面の温度が下がります。
ポータブル扇風機
簡単にできる暑さ対策としては、ポータブル扇風機の活用が挙げられます。電池や充電によって動くタイプの商品が多く、持ち運びのできるコンパクトなサイズであるため、屋内外あらゆる場所で活用できる点は大きな特徴です。また、首にかけられるタイプの商品もあります。
まとめ
今回は、熱中症の原因や熱中症になりやすい人、暑さ対策などについて解説しました。熱中症は高温多湿の環境にいる際に、体の中の水分やナトリウムなどのバランスが乱れたり、体の調整機能が乱れたりすることで発生します。特に高齢者や子ども、持病がある人などは熱中症のリスクが高いため注意しなければなりません。熱中症対策をするためには、室内であれば冷房を効率よく使うようにすることが大切です。また、ネッククーラーや日傘、空調服、ポータブル扇風機なども活用するといいでしょう。
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こちらの記事の監修医師
クリスタル医科歯科クリニック
中島 由美
〇診療科 :内科,美容皮膚科,アレルギー科,アンチエイジング外来,女性外来,産業医
【経歴】
ニューヨーク州バッファロー市生まれ
金沢医科大学 医学部 卒
金沢医科大学病院にて小児科・内科研修
大阪・神戸・東京・福岡の病院で内科と皮膚科を担当
2018年8月クリスタル医科歯科クリニック内に内科、美容皮膚科、アレルギー科を開設
【資格】
日本内科学会 認定内科医
日本医師会 認定産業医
抗加齢医学会 専門医
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