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最終更新日:2022年4月27日

コロナ禍で増えた整形手術…「最悪の失敗」を招く医師の特徴【専門医が解説】

こちらの記事の監修医師
銀座マイアミ美容外科 院長
丸山 直樹

(写真=PIXTA)

コロナ禍において人と会う機会が減ったこと、マスクの着用が定着したことなどから、「この機会に!」と美容整形を決断する人が増えています。ただ、手術を決心する際に頭をよぎるのが「失敗」の2文字……では、美容整形における失敗とはなにか、その失敗を防ぐ術はあるのか、銀座マイアミ美容外科の丸山直樹院長が解説します。

手術前に入念な説明を…不可抗力な失敗とは

そもそも、美容外科における「失敗」はなにを指すのか……まずは、失敗の定義をしないといけないと思います。そこで、まず失敗の種類からお話ししてみようと思います。

美容外科における失敗をその原因で分類すると、2種類あります。「医師が原因の失敗」と「不可抗力な失敗」です。

一般に、多くの人が失敗という言葉から連想すると、「医師が原因の失敗」を思い浮かべると思います。しかし、こちらは後ほど解説することにして、まず「不可抗力な失敗」を解説します。

これは、正しく医療行為をしていてもある一定の確率で起こりうる失敗です。ロシアンルーレット的に起こりうるものです。

たとえば、キズの感染、皮膚の壊死、脂肪豊胸でシコリができた、骨切りの手術で神経が痺れる、フェイスリフトの手術で傷跡が目立つなどです。これらは、手術の合併症や副作用とも呼ばれます。

我々医師は、極力これらの失敗をなくすために勉強をして技術を磨き努力を続けています。それでも一定の確率で起こります。確率をゼロにすることはできません。したがって、患者さんがこれらの失敗による被害をなるべく少なくするためには、まず手術をする医師から直接、合併症の詳細について説明を受けなくてはなりません。

どのくらいの確率で合併症が起こりうるのか、実際に、感染や壊死や麻痺などが発生したら、担当医はどのような対応をしてくれるのか。自身のクリニックで対応できるのか、正常な手術後状態までリカバリーできる知識や技術はあるのか。クリニックで対応できないような事態になった場合は、さらに高次の医療機関に紹介や連携するような対応ができるのか。そして、どこまでが無償でどこからが有償なのか。

患者さんの盲点になっていることが多いのですが、費用の面については、美容外科は自費診療なので、美容外科施術の合併症が生じた場合の治療も保険診療で治療できないことになっています。費用に関して誰が負担するのか、その辺りも手術の契約をする前にはっきりさせておいた方がよいと思います。

患者さんや同業の医師の話を聞く限り、現在の日本では多くの美容外科クリニックが、自身のクリニックで解決できる問題に関しては追加費用なしで治療をしているようです。

ただ、不可抗力な失敗が原因で、より高次の医療機関、他の医療機関で治療をすることになった場合は、患者さんが治療費を負担する場合とクリニックが負担する場合、またお互いが出し合う場合に分かれるようです。この負担の割合は患者さんと医師の話し合いによって決まります。

以上のことから、不可抗力の失敗に対する対策としては、まずどのくらいの確率で合併症が起こるのかを担当医から直接聞くことが大切です。美容外科医は自身のクリニックでどのくらいの確率で合併症が起こるのかを把握しています。逆にそれを把握していないような医師は、経験が浅いか、そのあたりに無頓着かのどちらかなので、そもそも手術を依頼しなくてよいでしょう。

万が一のことが起こった場合の対応についても担当医に確認しておくべきです。尋ねてすぐに明確な返答をする医師は信頼してもよいと思いますが、返答が曖昧な医師は警戒するべきです。そのような医師が勤務医の場合は、そのクリニック自体に有事の際の統一したルールが無いか、方針があったとしてもきちんと共有されていない可能性が高いです。医師自体に裁量権がないため、緊急事態にも対応が遅れがちになる可能性が高いです。

言わずもがなですが、曖昧な返答しかしない医師が、クリニックのオーナーだった場合は…。そんな医師に手術依頼できませんよね。

患者さんの理想を大切に…医師が原因の失敗とは

こちらは簡単に想像できると思います。たとえば、間違って薬を投与した。手術中に誤って血管を切ってしまった。などです。これらはいわゆる医療過誤ということになります。

ところが皆さん、この医療過誤よりも医師が原因の重大な失敗があるのをご存知でしょうか。それは、いわゆる「こんなはずじゃなかった」です。医師が原因の美容外科の失敗では、この「こんなはずじゃなかった」の方が医療過誤よりも問題が大きく、悩んでいるかたも多い失敗であると私は思います。

私は美容外科の成功、失敗というのはとてもシンプルなことで、患者さんが満足したら成功、満足しなかったら失敗であると思っています。ですから、手術前に患者さんの理想をきちんと聞いて、そのかたの目標がどのように設定されているのか、そして自分の施術で何が叶って何が叶えられないのか、それをきちんと患者さんに説明することが大切であると考えています。

手術の契約をする前にその手術の効果だけではなく、手術の限界や副作用やリスクを患者さんにきちんと理解してもらえるように医師が最大限の努力をする必要があるということです。

それらを理解したうえで患者さんは、自分の理想が叶えられないと判断した場合は手術の契約をしないでしょうし、理想が叶えられる確率が高そうと判断した場合は契約するわけですから、実際に手術をした結果は患者さんの理想に必然的に寄っていくでしょう。

保険診療の医療機関では当然医師の説明義務というものはありますし、インフォームドコンセント、インフォームドチョイスということは常識とされています。自費診療の美容医療機関はなおさら丁寧に厳密にインフォームドチョイスを意識すべきでしょう。「こんなはずじゃはなかった」を無くすために。

医師同士の関係が美容外科「最悪の失敗」を導く

ドラマでは、「私、失敗しないので」なんてことが言えるかもしれませんが、人間は誰でも失敗します。実際の世界では、どのような名医も必ず失敗します。他のクリニックで失敗されてしまった人の修正を専門にしている先生でも失敗します。

実際に、大御所や他院修正の専門家と言われている先生がたの失敗例を私が修正することだってあります。同様に、私が手術をした患者さんのなかにも、手術結果が気に入らなくて他院に受診するかたもいらっしゃいます。セカンドオピニオン目的でクリニックをまわる患者さんもいらっしゃるでしょう。

そのようななかに「最悪の失敗」が生まれることがあります。勘のよい読者の方はお分かりかと思いますが、「第三者の医師が失敗を作る」ということが実際にあるのです。

当院でも、脂肪吸引後に頬にほんの微かに凹みができた患者がいました。瘢痕拘縮(はんこんこうしゅく)のせいだったので経過観察をしたら自然に治るレベルだったので、ご本人も失敗とまでは思わず、いつも通り通院をしていました。ところがある日、「失敗された!」と血相を変えて来院したことがあります。

話を伺うと、以前から通っている美容外科に他の用事で行ったところ、その院長から「ひどい手術だ。丸山は開業したばかりで経験が無いからそうなったのだ」というようなことを言われたそうです。

「それは、その先生が未熟だったね」「こんな瞼にするなんて大失敗だ」「その先生から賠償金をもらったら手術してあげる」なんてことを平気で患者さんに言う美容外科医が実際にいます。同業者を蹴落としたいのか、他の医師にマウントを取りたいのか、自分の優越性を患者にアピールしたいのか、それらの言葉を患者に発する医師は自分が失敗を作っているという自覚が無いようです。

本当に患者さんのことを思うのならば、手術した医師を貶すことをするのではなく、本当に失敗していたとしても、むしろ前医と協力をして治療にあたるべきなのではないかと思います。

むやみに患者を煽ったり前医が失敗であったと言うことを患者に告げたりしても、患者が救われるわけではありません。なるべく、患者さんが穏やかに治療を続けられるように配慮すべきなのではないでしょうか。

私が医学生や研修医のころ、「失敗という言葉を慎むように」教育されました。失敗を隠せということではありません。失敗という言葉が生み出す誤解によって患者さんが不幸になってしまうことを避けなさいということなのでしょう。

私たち美容外科医は、まず医師同士がお互い知らないところで助け合っているという事実を認識すべきです。そして、すべては患者さんのためにクリニックの枠を超えて協力しあうべきでしょう。最悪の失敗を起こさないように。

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こちらの記事の監修医師

銀座マイアミ美容外科 院長

丸山 直樹

医療法人社団形星会 理事長
銀座マイアミ美容外科 院長

1978年 愛知県豊橋市生まれ。
2004年 昭和大学医学部卒。医学博士。

聖隷浜松病院での初期研修後、同院で整形外科研修。
2007年より昭和大学形成外科入局。2013年、昭和大学藤が丘病院形成外科講師となる。2017年、銀座マイアミ美容外科を開院。2018年、医療法人社団形星会設立。2019年、銀座マイアミ美容外科SALONE開院。現在、拡大移転した本院と分院にて、形成外科の知識と技術に基づいた美容医療を実践し、後進の教育にも力を入れている。座右の銘は、「毎日が金メダル!」。著書に『32歳の悩める女子が美容外科医に聞いてみた 「痛い?」「こわくない?」「いくらなの?」』や『美乳の教科書』がある。

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