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最終更新日:2022年5月3日

女性の薄毛の原因と対策、クリニック治療

こちらの記事の監修医師
三軒茶屋あかりクリニック
馬場 克幸

薄毛といえば、男性特有のものだと思われがちですが、実は女性にも薄毛に悩む人は多くいます。女性の薄毛の原因は、生活習慣や女性ホルモンの影響によることがほとんど。毎日の生活を見直し、頭皮環境を整えることで改善することができます。また最近はクリニックで女性の薄毛治療をすることも可能です。女性の薄毛について詳しく解説します。 

薄毛に悩んでいる女性は多い

鏡を見たとき、髪の毛のボリュームのなさに驚いた経験はありませんか。薄毛は、男性だけでなく、女性にも起こり得るもの。実は、薄毛に悩んでいる女性はたくさんいるのです。さて、女性の薄毛にはいくつかの種類があります。さっそく解説していきましょう。

女性の薄毛の種類

まずは、女性の薄毛の種類について解説します。

FAGA(女性男性型脱毛症)

FAGA(女性男性型脱毛症)とは、女性の薄毛の総称です。FAGAの主な症状は、細い髪が増え、全体のボリュームが少なくなることです。頭頂部や生え際が薄くなり、頭皮が見えるほど薄毛になることもあります。

びまん性脱毛症

びまん性脱毛症とは、髪の毛が全体的に細くなり、薄毛になる症状のことです。男性の薄毛が頭頂部などの一部に限られていることに対し、女性は薄毛の部分が広範囲に及びます。

原因の多くは、生活習慣の悪化やストレスなどによるものです。

分娩後脱毛症

分娩後脱毛症とは、出産後に髪の毛が大量に抜けて薄毛になることです。

出産後は、女性ホルモンの分泌量が妊娠中から大きく変わるため、抜け毛が起きやすくなります。シャンプー後に束のように髪の毛が抜けて、排水溝を見てびっくりする人も少なくありません。出産後の抜け毛は時間の経過とともに元に戻ります。

脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症の原因は、皮脂の過剰分泌です。頭皮がベタつくことで頭皮環境が悪くなり、抜け毛や薄毛が進みやすくなり、脂っぽいフケが出ることも特徴です。脂漏性脱毛症は、年齢や性別を問わず発症し、ホルモンバランスの変化や生活習慣の乱れ、間違ったヘアケアなどが原因だとされています。

粃糠性脱毛症

粃糠性脱毛症(ひこうせいだつもうしょう)は、大量のフケと薄毛が主な症状です。フケが頭皮の毛穴を塞ぎ、毛穴に炎症を起こすことで頭皮環境が悪化するため、薄毛が進行します。フケは頭全体に広がり、肩や床に落ちて目立つほどであるため、深刻な悩みとなりがちです。

放置すると悪化するため病院を受診することが必要です。チヨウでは、フケやフケによる炎症を防ぐために、頭皮にステロイド剤を塗ります。

円形脱毛症

円形脱毛症は、頭皮のある一部に円形に脱毛が起きる症状です。一箇所だけにできる単発型と、複数の場所にできる多発型があり、ストレスやアトピー、自己免疫疾患など、さまざまな原因があると考えられています。

また、出産後の女性が円形脱毛症になることもあります。これは、女性ホルモンの急激な変化や産後のストレスなどが原因だと考えられています。

円形脱毛症は、自然に治る場合もありますが、早期に治すためにも、専門医による治療が効果的です。

牽引性脱毛症

牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)とは、ポニーテールや三つ編みなどをすることで、頭髪の同じ部分が引っ張られ続けて起こる薄毛の症状です。

頭皮の一部分に負荷がかかり続けることで髪の毛が抜けやすくなることに加え、血行不良を起こして髪の毛が細くなることで薄毛になります。

休止期脱毛

休止期脱毛とは、ヘアサイクルの成長期にあるはずの髪の毛が、何らかの原因で休止期に入り、抜け毛が多くなる脱毛症です。

これには、急性のものと慢性のものがあり、急性のものは、ストレスや高熱、ホルモンの変化、ダイエットなどによって起こります。数か月で急激に頭全体の毛髪が薄くなり、原因を取り除くことで徐々に髪の量が元に戻っていきます。

慢性のものは半年以上かけて少しずつ脱毛していき、薄毛になります。原因ははっきりしていません。

女性の薄毛を引き起こす原因

女性の薄毛を引き起こす原因は、日常生活に多く潜んでいます。また、女性ホルモンの変化によっても薄毛になることがあります。

女性の薄毛を引き起こす原因について解説します。

ホルモンバランスの乱れ

髪の毛の豊かさや美しさは、女性ホルモンのうち、エストロゲンによって保たれています。女性ホルモンは、生理周期に合わせて毎月変化しており、20代で分泌量のピークを迎え、その後40代くらいまでが成熟期です。

この時期の女性は、出産、仕事など日常で多くのストレスを抱えやすく、ホルモンバランスが崩れがち。それが髪の毛の生え代わりの周期であるヘアサイクルに悪影響を与えます。

加齢による女性ホルモンの減少

40代後半になると女性ホルモンは減少を始め、いわゆる更年期を迎えます。更年期になると女性ホルモンが減少するだけでなく、分泌量もアンバランスになるために体調を崩しやすくなります。これが更年期障害です。

女性ホルモンが減り始めると、髪の毛のパサツキやうねりが出やすくなったり、髪の毛が細くなったりして薄毛になります。

栄養不足

栄養不足は、忙しさから食事をおろそかにしていたり、ダイエットで十分に食事をしていなかったりすることで起こります。

私達が日頃摂取する栄養は、生きるために不可欠な臓器に優先的に届けられます。そのため、食事の量が少なければ、臓器にばかり栄養が取られ、髪の毛にまで回ってきません。

髪の毛はタンパク質からできていますが、肉や魚、大豆などのタンパク質が不足することも、薄毛の原因です。また、美しい髪の毛には、ビタミンも必要です。特にビタミンEやビタミンB6は、頭皮の血行や新陳代謝を促して、頭皮と髪の毛を健康に保つはたらきがあります。

食事の量が不足していたり、タンパク質やビタミンなどの栄養素が足りなければ、薄毛になりやすくなります。

ストレス

ストレスは、血行を悪くします。

頭皮の血行が悪くなると、栄養分が髪の毛に行き渡りにくくなり、次第に髪の毛が細く弱々しくなるため、薄毛になります。髪の毛の土台である頭皮の状態も悪くなり、髪の毛が育ちにくくなるだけでなく、ハリやコシが失われてボリュームまで減少してしまいます。

また、ストレスは、体に活性酸素を生み出します。活性酸素は細胞の老化を進める働きがあり、髪の毛にも悪影響を与えます。髪の毛は、毛の根元にある毛母細胞が活発に細胞分裂をすることで成長していきます。ところが、活性酸素によって毛母細胞の老化が進行すると、髪の毛が育たないばかりか、薄毛や抜け毛が進行しやすくなります。毛母細胞の中にあるメラノサイトにもダメージを与えるため、白髪が生えやすくなるともいわれます。

このようにストレスは、髪の毛に色々な悪影響を及ぼします。

紫外線やパーマなど頭皮へのダメージ

紫外線は、髪の毛のなめらかさを保つキューティクルの結合を切り、タンパク質の構成を変えてしまいます。そのため、髪の毛がごわついたり、切れ毛や枝毛ができやすくなるのです。また、ヘアカラーやパーマに使われる薬剤は頭皮や髪の毛に大きなダメージを与え、負担をかけます。

これらのことに加え、加齢によって頭皮の潤い不足やたるみが生じるようになると頭皮が乾燥し、抜け毛や薄毛になりやすくなります。

女性の薄毛の対策・対処法

女性の薄毛は、毎日のヘアケアの仕方や生活習慣に気をつけることで、改善を期待することができます。

女性の薄毛対策や対処法について、具体的にご紹介します。

シャンプーの仕方を見直す

シャンプーのとき、爪を立てたり強い力でゴシゴシこすったりすると、頭皮に傷が付き、炎症を起こしてしまうことがあります。また、シャンプーのすすぎ残しは、頭皮にダメージを与え、環境を悪化させる原因になります。

シャンプーをするときは、指の腹を使って優しくマッサージをするようにし、たっぷりのお湯でしっかりとすすぎましょう。

また、シャンプー前にぬるま湯で頭皮を十分に洗い流すことも大切です。汚れが落ちやすくなります。皮脂や汚れが残っていると毛穴づまりを起こしやすくなるので、予防のためにぜひ実践してみてください。

頭皮マッサージをする

薄毛は、頭皮の血行が悪いため、髪の毛に栄養が行き届かないことも原因です。

頭皮の血行が悪くなる原因は、生活習慣や食生活の悪化、スマホやパソコンのし過ぎによる頭皮のこり、冷えなどさまざまです。

頭皮をマッサージして血行を促進することで、髪の毛が健康になり薄毛の改善を期待できます。マッサージとあわせて、育毛剤を使用することもおすすめです。

質のよい睡眠をとる

質の良い睡眠は、美しい髪の毛に繋がります。睡眠中に出る成長ホルモンは、細胞を活性化させ、髪の毛の成長を促進します。睡眠不足になると成長ホルモンの分泌が減るため、髪の毛の成分であるタンパク質が十分に合成されなくなり、薄毛を招きます。

ですから、寝る前のスマホやパソコンの使用を控え、食事や入浴は寝る数時間前までに済ませるようにするなど、ぐっすり眠ることができるように心がけましょう。

頭皮や毛根によい食べ物・栄養素をとる

頭皮環境や髪の毛にいい栄養素は、タンパク質とビタミンです。代謝を促進するために、体を温める根菜類やなども多めに摂って、バランスの良い食事を心がけましょう。

女性の薄毛は、女性ホルモンの影響も大きいため、女性ホルモンに似た成分を持つ大豆製品もおすすめです。健康な髪の毛を作るためのミネラルが豊富な海藻やキノコも多く摂るようにしましょう。

市販の育毛剤を試してみる

薄毛を改善するためには、育毛剤の使用が効果的です。最近では、女性用育毛剤が数多く市販されており、頭皮環境の改善を期待することができます。

男性用の育毛剤では、十分な効果が得られなかったり、妊娠中の女性に使ってはいけない成分が配合されていたりすることがあるので注意が必要です。必ず女性用の育毛剤を使いましょう。

女性の薄毛の受診について

女性の薄毛は、クリニックで治療することができます。

女性の薄毛は病院・クリニック受診すべき?

どうしても薄毛が気になる場合は、クリニックを受診するといいでしょう。治療には、医療用育毛サプリメントと外用剤などを使用します。他にも、薄毛の部分に痛みやかゆみがあったり、大量のフケがあったり、ストレスが原因で薄毛になった場合にも、早めに専門医に診てもらいましょう。

受診するなら何科?

女性の薄毛で受診する場合、薄毛の他に腫れ、かゆみ、フケなどがあるなら皮膚科を受診しましょう。ストレスが原因の場合は、心療内科がおすすめです。

美容クリニックでも診察してもらうことができます。美容クリニックでは、女性の薄毛に特化した診療科を掲げている場合もあり、都市部には女性の薄毛に特化したクリニックもあります。

女性の薄毛の治療の費用相場

女性の薄毛の治療は、多くの場合自費診療になるため、全額負担です。費用相場はクリニックによります。頭皮に炎症を起こして皮膚科にかかったり、精神的な疾患のために心療内科にかかったりするときは、保険診療になります。

まとめ

女性の薄毛の改善のために、最も心掛けたいのが、生活習慣や食習慣を見直すことです。ストレスや疲労がつらいときは、うまく発散できる方法やリラックスするための時間を確保するなど、工夫してみましょう。

女性の薄毛改善には、クリニックへ通院することも効果的です。専門家のアドバイスを仰ぎ、炎症があれば治療し、頭皮を健やかに保つことで、薄毛の改善を期待できます。

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こちらの記事の監修医師

三軒茶屋あかりクリニック

馬場 克幸

〇病院名 :三軒茶屋あかりクリニック
〇医師  :馬場克幸
〇アクセス:東京都世田谷区三軒茶屋1-32-14 園田ビル3F
〇診療科 :美容皮膚科,皮膚科,アレルギー科,泌尿器科,形成外科,予防医学

《学歴・職歴》
1981年03月 桐蔭学園高等学校理数科卒業
1988年03月 聖マリアンナ医科大学医学部卒業
1988年06月 第82回医師国家試験合格
1990年04月 聖マリアンア医科大学大学院医学研究科入学
1993年09月 アメリカ合衆国カリフォルニア州カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)にresearch fellowとして留学
1994年03月 聖マリアンナ医科大学大学院医学研究科博士課程修了
医学博士取得(聖医大申請第323号)
2002年04月 聖マリアンナ医科大学付属病院泌尿器科副部長
同大学病院リスクマネージャー、医局長を兼ねる fellowとして留学
2005年09月 聖マリアンナ医科大学泌尿器科学教室助教授
聖マリアンナ医科大学皮膚科登録医
2005年10月 川崎市立多摩病院部長を兼ねる
2007年04月 聖マリアンナ医科大学非常勤講師
都内大手皮膚科美容外科クリニック学術顧問
2009年04月 同クリニック皮膚科医長
センター北ヒロクリニック皮膚科アレルギー科形成外科
2010年09月 聖マリアンナ医科大学救命救急医学(救命センター)登録医
(現在兼任中)
2011年01月 ゆり皮膚科形成外科クリニック
2011年05月 あかりクリニック開業


《研修先・学会活動・専門医》
東京女子医科大学付属病院 皮膚科
聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 皮膚科
センター北ヒロクリニック 皮膚科アレルギー科形成外科
(東京女子医科大学形成外科非常勤講師 岡田浩幸院長)
たんぽぽ皮膚科クリニック
(工藤由美子院長)
日本皮膚科学会会員
日本アレルギー学会会員
日本形成外科学会会員
日本泌尿器科学会会員(認定専門医)
日本抗加齢医学会会員(認定専門医)
日本レーザー医学会会員(レーザー認定医)
日本小児皮膚科学会会員
日本臨床皮膚科学会会員
日本美容皮膚科学会会員
日本美容外科学会会員
日本抗老化医学会会員
日本臨床漢方医会会員
日本スレッドリフト研究会会員
点滴療法研究会会員(キレーション療法認定医)
オバジ専門認定医
アメリカ泌尿器科学会(AUA)会員(~2008)
ボトックス注射認定医(~2010)
LOH 症候群診療ガイドライン検討ワーキング委員会メンバー
日本不妊学会評議員(〜2010)
日本腹空鏡学会会員(認定医〜2010)
抗老化医学会認定サプリメントアドバイザー

《教育》
聖マリアンナ医科大学 医学部4学年 医学英語
(1994年~1996年)
聖マリアンナ医科大学 看護専門学校看護学科2学年 悪性腫瘍
(1995年~2000年)
聖マリアンナ医科大学 医学部6学年 解剖と生理
(1999年~2000年)
聖マリアンナ医科大学 医学部4学年 外傷
(1999年~現在に至る)
聖マリアンナ医科大学 医学部4学年 高齢者と感染症
(2001年~現在に至る)

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