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最終更新日:2022年6月24日

ストレスや食生活は無関係…「20代で薄毛の人」と「60歳でもフサフサの人」の差【専門医が解説】

こちらの記事の監修医師
東京メモリアルクリニック
栁澤 正之

※画像はイメージです/`PIXTA

20歳前後のうちから薄毛に悩む人もいれば、50歳、60歳でもフサフサの人もいます。この違いは一体なにが原因なのでしょうか。東京メモリアルクリニック院長の栁澤正之氏が解説します。

薄毛になりやすい人…DHT感受性が高い

AGA(男性型脱毛症)のなりやすい人、なりにくい人の差は「DHT感受性の差」によるものです。

まず、男性ホルモンは身体の細胞内でDHTという別のホルモンに変換され、このDHTがAGAの直接原因になります。

「DHT感受性」とは、DHTがどれだけ身体に作用するか(もしくは、しないか)ということです。

DHT感受性が高い、という人はDHTに反応しやすい、つまりAGA(薄毛)になりやすい人ということです。感受性の強弱の差でも若い頃から急激に薄毛になるか、40-50歳からゆっくり薄毛になるかの違いになって現れます。

一方、DHT感受性が低ければAGA(薄毛)になりづらく、もしくはDHT感受性がまったくなければAGA(薄毛)にならないというわけです。

「DHT感受性の差」は個人それぞれの個性、体質としかいいようがありません。

AGA(薄毛)になってしまう体質の人でも、いまはちゃんと良くなる治療法がありますので、できれば早めの治療をおすすめします。

「男性ホルモンが多いと薄毛になりやすい」はデマ

よく男性ホルモンが多いとAGA(薄毛)になりやすい、と勘違いをしている人がいます。男性ホルモンにしても、直接原因のDHTにしても、量が多いからAGA(薄毛)になるというわけではありません。

男性ホルモン、DHTともにすべての男性が(女性も少量ですが)身体に持っています。

普通に生活しているだけで、自然に作られる男性ホルモン、DHTの量だけで薄毛になる体質の人は薄毛になってしまうのです。

男性ホルモンとDHTは運動したり興奮したりすると増えることは良く知られていますが、実はその増減量は微量でしかなく、AGA(薄毛)を左右するものではありません。

どんなに活動的に生活していたり、いっそ男性ホルモンを補充したりしても、DHT感受性が低くAGAにならない体質の人は薄毛にならず、いくつになってもフサフサのままです。

逆に、AGAになる体質の人は、どんなに禁欲的に安静な生活を送っていても生きているだけで作られる男性ホルモンとDHTだけで、しっかりと薄毛が進行してしまいます。

すべてはDHT感受性次第、つまりは個人の体質によるものなのです。

ちなみに、勘違いされている人も多いですが、ストレス、食生活、睡眠不足などもAGAには影響しません。

遺伝は絶対ではない…個人の体質が原因

「薄毛が遺伝する」というのは正しい情報です。

父親、祖父、叔父、兄弟などなど、家系の男親族に薄毛が多いようであれば、やはり薄毛になる確率は高いと思って間違いありません。

ですが、兄弟でも顔や性格が微妙に違うように、父親、祖父の影響を100%忠実に引き継ぐわけではありません。

AGAは多因子遺伝といわれ、複数の遺伝子情報を総合した結果、DHT感受性の差、つまり薄毛になりやすい、なりにくいという違いが個人の体質として現れます。

また、男性については母親だけから受け継ぐX染色体(遺伝子)にも薄毛の情報が含まれるため、母家系、特に母方祖父の影響を受けやすい傾向にあるとも考えられています。

薄毛の遺伝子を父親と母親からどれだけ引き継いだかの確率の問題になってくるので、家系に薄毛が多かったとしても、あくまで「薄毛になる確率が高い」程度で、絶対に薄毛になるというわけではないのです。

なので、兄弟でも薄毛になる、ならないの違いがあったり、父親、祖父が薄毛だからといって、子孫が必ず薄毛になるわけでもありません。

余談ですが、一卵性双生児は同じタイプの薄毛になることがわかっています。

また一卵性双生児の場合、他の臓器同様に移植手術の拒絶反応が起こりませんので、弟の毛髪を兄に植毛する、という興味深い研究も行われています。

残念ながら一卵性双生児以外では、どんなに顔や性格の似ている兄弟間でも植毛しあうことはできず、拒絶反応により移植した毛髪はすべて死んでしまいます。

AGA(薄毛)になる、ならないの差は、簡単にいえばすべて個人の体質によるものです。

遺伝も影響しますが、絶対ではなく、あくまで傾向のひとつと考えてください。

「薄毛」は治せる…気になる人は早めの治療を

AGAになりやすい体質の人でも、今はちゃんと良くなる治療法があります。

20数年前までは治療法がなかったので、あきらめるか、カツラをかぶるかしかありませんでした。その頃に比べれば良い時代になったと思います。

前述の通り、男性ホルモンはAGAの直接原因ではないので、AGA治療で男性ホルモンが減ることもありません。

20歳前後の早くから薄毛が進行するタイプの人でも、家族に薄毛が多く心配な人でも、あきらめる必要はありません。

大きな副作用もなく、ちゃんと良くなる治療法がありますので、薄毛が気になる方は早めの治療をおすすめいたします。

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こちらの記事の監修医師

東京メモリアルクリニック

栁澤 正之

東京メモリアルクリニック 院長/医学博士/日本形成外科学会 認定専門医/第27回日本臨床毛髪学会 学会長

日本で初めてAGAに対するフィナステリド治療を開始した東京メモリアルクリニックの3代目院長を務め、30年間に渡るAGA・薄毛治療理念を継承。日本臨床毛髪学会の学会長を歴代最年少で任された、次世代AGA・薄毛治療の旗手。
最近ではオンラインAGA診療「Oops-Hair」の診療担当を務め、日本全国の薄毛で悩む患者に対して、スマートフォンで手軽に適切なAGA診療を提供している。

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