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最終更新日:2021年12月18日

血栓の原因は?疾患やストレス、食べ物との因果関係も解説

こちらの記事の監修医師
クリスタル医科歯科クリニック
中島 由美

(画像=stock adobe.com)

血栓とは血液のかたまりのことで、血栓によって生じる病気を総称して血栓症といいます。血栓によって血栓症になると命に関わることもあり、大変危険です。血栓ができる原因は、病気の合併症であったり、普段の生活習慣の中にあったりさまざまです。そこでここでは、血栓の原因について詳しく解説し、予防法をアドバイスします。

血栓の原因とは?血栓症が起こるメカニズム

血栓とは、血管内にできる血のかたまりのことです。通常血液は、血管の中をスムーズに流れ、全身を巡っています。ところが、何らかの原因で血液が停滞したり、血液に異常が起こったりすることで血が固まりやすくなり、怪我をしたときにできるかさぶたのようなかたまり、いわゆる血栓ができます。これが血管内を流れて肺や脳に飛んで血管を詰まらせると、命に関わる重篤な症状となることがあるのです。
では、血栓ができる原因とはなんなのでしょうか。ここでは、血栓の原因について詳しく解説します。

血流の障害

血液は、その流れが停滞すると固まりやすくなります。血流の障害が起こりやすいのは長時間同じ姿勢を続けている時で、血流の障害による血栓症の代表的なものに「エコノミークラス症候群」があります。
また、事故や災害などで体の上に長時間重いものがのっていたり、挟まれていたりして血管が圧迫されると血流が滞り、血栓ができて他の臓器に飛び、血栓症を起こすことがあります。

血液の異常

病気や感染症によって血液に異常が起こると、血栓ができやすくなります。具体的には、高脂血症、糖尿病といった慢性疾患による影響や、感染症によってサイトカインストームが引き起こされることが原因です。
女性ホルモン剤のピルによっても、その副作用で血栓ができやすくなります。

血管の硬化

動脈硬化とは、動脈壁が硬くなって弾力がなくなり、血流がスムーズでなくなることで起こる病気です。血流が停滞すると血栓ができやすくなり、血栓症を発症しやすくなります。
動脈硬化は、喫煙、過度の飲酒、運動不足などの生活習慣で起こりやすく、糖尿病の合併症としても起こります。そのため、糖尿病ではない人に比べて心筋梗塞や脳梗塞による死亡率は高いといわれています。

血栓症を引き起こす原因となるもの一例

血栓症とは、血栓によって生じる病気を総称したものです。
血栓症を引き起こす原因となるものの大半は、日常の食生活や生活習慣の中にあり、注意が必要です。血栓症を引き起こす原因となるものについて、その一例をご紹介します。

高血圧など動脈硬化性疾患

高血圧の人は、人より脈が早いために血管に負担がかかりやすく、動脈硬化を引き起こしやすいといわれています。
動脈硬化になると、血管の弾力がなくなって血流が悪くなり血栓ができやすくなます。

脱水症状

血液は、水分が足りなければドロドロとして流れが悪くなります。血流を良くするためには水分が必要であり、血液中の水分が適量だからこそスムーズな血流となるのです。
脱水症状は、気温の高い時になりやすいというイメージがありますが、意外にも秋や冬の寒い時期にも起こりやすく、こまめな水分補給が必要です。
また、最近はマスクでいることが多く、口元がいつも湿っているために水分を摂らないまま長時間過ごしがちです。脱水症状の原因となるため、意識して水を飲むように心がけましょう。

長時間座位(エコノミークラス症候群)

長時間同じ姿勢を続けていると、特に下半身の血流が滞り、血栓ができやすくなります。
血のかたまりが肺に飛ぶと肺の静脈を詰まらせ、胸の痛みや息苦しさを引き起こします。
特に、長時間の移動になりがちな飛行機では、血栓ができやすくなります。足を動かしたり体全体のストレッチをしたり、血流が滞らないようにして予防することが大切です。

ピルの服用・妊娠

また、女性ホルモン剤である低用量ピルの副作用として、血栓があります。これは、ピルに血液の凝固を促進する成分が含まれているからです。また、人工的にホルモンを投与することでホルモンバランスが崩れることでも、血栓ができやすくなります。

ストレス

ストレスは、適度なものではパフォーマンスの向上に繋がりますが、過度なストレスは心や体にダメージを与えます。
ストレスを感じると心拍数が上がり、血圧が上昇します。すると血管に負担がかかるようになり、赤血球同士がくっつきやすくなるため血栓ができやすくなるのです。
ストレスは、体を錆びさせる活性酸素を生み、動脈硬化の原因ともなります。

喫煙

タバコの煙には、70種類以上もの発ガン性物質が含まれているといいます。有害な化学物質は血管の壁にダメージを与えるため、動脈硬化になりやすくなります。
喫煙は血栓以外にも、呼吸器系疾患を悪化させたり、糖尿病、歯周病などあらゆる疾患を引き起こすため、体にとっていいことは一つもありません。特に糖尿病の合併症には動脈硬化があるため、注意が必要です。

動物性脂肪の摂りすぎ

動物性の脂肪は、適度に摂れば良質なエネルギーとなります。しかし、摂りすぎると血中のコレステロールや中性脂肪を増やすため動脈硬化になりやすく、血栓を引き起こす原因となるので注意しなくてはいけません。

原因から見る、血栓の予防法

血栓は、血栓ができる原因を知って対処すれば、予防することができます。
そこでここでは、血栓予防のために普段から心がけたい予防法についてご紹介します。
簡単にできるものばかりなので、ぜひ実践してみてください。

こまめなマッサージ・運動

血栓は、血流が停滞することで起こります。そのため、血行を良くすることが有効な血栓予防策となります。特に下半身は、重力の関係で血流が滞りやすいため、動かしたりマッサージをしたりして血行促進することが大切です。

簡単にできる血栓予防策が、足首を回すという方法です。また、つま先を上げ下げするという方法もおすすめ。どちらも座りながら行うことができ、体に負担をかけることなく手軽に血行を促進することができます。
マッサージは、ふくらはぎのあたりを心臓方向に向かってさするようにしましょう。強い力でなくても十分に効果があります。マッサージの際、静脈瘤がある人は要注意です。直上を強くマッサージすると皮下出血を起こしたり、瘤内に血栓がある場合は肺に飛んで危険な状態になることがあります。

こまめな水分補給

水分不足は、血液をドロドロにして流れを悪くします。こまめに水分補給をすることで、血液もサラサラとスムーズに流れるようになり、血栓を予防することができます。
ただし、水の摂り過ぎはむくみにつながるので要注意。一日の水分量は2リットルを目安にし、こまめに飲むようにしてください。
同じ水分といっても、アルコールの利尿作用により脱水になりやすいので、適度に水分を摂りながらお酒を飲むようにしましょう。

生活習慣の見直し

脂質や糖分の多い食生活は、血液をドロドロにします。またストレスや喫煙などは血管や血液にダメージを与え、血栓をできやすくします。
血栓を予防するには、生活習慣を見直すことが大切です。バランスの良い食事や適度な運動をし、うまくストレスを発散しながら心身ともに健康的な生活を心がけましょう。

まとめ

血栓ができる原因は、糖尿病の合併症だったり、ピルなど薬の副作用だったり、病気や薬によることもありますが、そのほとんどは日常の生活習慣の中にあります。
動脈硬化や高血圧も生活習慣病のひとつであるため、毎日の生活習慣に気をつければ、血栓を予防することができるでしょう。
長時間同じ姿勢でいる時にはストレッチやマッサージをしたり、いつもこまめに水分補給をしたりすることも大切です。
血栓をつくらないためにも毎日の生活習慣に気をつけ、ストレスをためこまない健康的な生活を心がけるようにしてください。

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こちらの記事の監修医師

クリスタル医科歯科クリニック

中島 由美

〇病院名 :クリスタル医科歯科クリニック
〇医師  :中島 由美
〇アクセス:福岡県福岡市中央区天神4丁目6−7 天神クリスタルビル 2F
〇診療科 :内科,美容皮膚科,アレルギー科,アンチエイジング外来,女性外来,産業医

《経歴》
・ニューヨーク州バッファロー市生まれ
・金沢医科大学 医学部 卒
・金沢医科大学病院にて小児科・内科研修
・大阪・神戸・東京・福岡の病院で内科と皮膚科を担当
・2018年8月クリスタル医科歯科クリニック内に
内科、美容皮膚科、アレルギー科を開設

《資格》
資格
・日本内科学会 認定内科医
・日本医師会 認定産業医
・抗加齢医学会 専門医

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