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最終更新日:2022年2月20日

背中のかゆいぶつぶつの原因と対処法!治らないときは?

こちらの記事の監修医師
宮田胃腸内科皮膚科クリニック
宮田 直輝

背中のかゆいぶつぶつの原因と対処法!治らないときは?
(画像=Adobe Stock)

背中にかゆいぶつぶつができると、不快な上に見た目も悪く、大きな悩みとなりがちです。背中のかゆいぶつぶつの原因には、アトピー性皮膚炎やニキビ、乾燥などさまざま。背中のかゆいぶつぶつを治すためには、症状によって適切に対処することが必要です。そこでここでは、背中のかゆいぶつぶつの原因と最適な対処法について解説します。

目次

  1. 背中のかゆいぶつぶつの原因
    1. からだニキビ
    2. カビ
    3. 乾燥による湿疹
    4. アトピー性皮膚炎
  2. ニキビ・カビなど菌による背中のかゆいぶつぶつの対処法
    1. 肌を清潔に保つ
    2. 抗菌効果のある市販薬でケア
    3. 生活習慣を身直す
  3. 乾燥による背中のかゆいぶつぶつの対処法
    1. 保湿剤で保湿ケアをする
    2. 入浴方法を見直す
    3. こまめに水分をとる
    4. 部屋の湿度を保つ
  4. アトピー性皮膚炎による背中のかゆいぶつぶつの対処法
    1. ストレスを溜めない生活を心がける
    2. アトピー性皮膚炎にも乾燥対策が有効
  5. 背中のかゆいぶつぶつが治らないときは皮膚科を受診
  6. まとめ

背中のかゆいぶつぶつの原因

まずは、背中にかゆいぶつぶつができる原因について解説します。

からだニキビ

からだニキビは、過剰に皮脂が分泌されることでできます。ニキビの原因菌となるアクネ菌は皮膚常在菌で、皮脂をエサにして活動し、皮脂が過剰になることで動きを活発にし、増殖します。これが毛穴で炎症を起こすため、ニキビができるのです。
背中は全身の中でも皮脂腺が多く、もともとニキビができやすい環境です。さらに衣服に隠れているために蒸れやすく、衣服にこすれることで悪化しやすくなります。

また、手入れがおろそかになりやすい場所であることも、ニキビが発生しやすくなる原因です。目も届きにくいため、できたニキビが放置されたまま、気づけば悪化していたということがよくあります。

カビ

背中のかゆいぶつぶつは、カビによって炎症が起きている場合もあります。この炎症は毛包炎といわれ、マラセチア菌という真菌(カビ)の一種が毛穴の奥に侵入して炎症を起こします。小さな赤いぶつぶつが広範囲に出現し、かゆみを伴うことも多いです。

実はマラセチアは、肌を健やかに保つための皮膚常在菌で、肌環境がよければ悪さをすることはありません。しかし、汗を大量にかいたり、湿気の高い状態が続いたりすると増殖し、炎症を起こすようになります。そのため、春から夏にかけて症状を訴える人が多くなります。

乾燥による湿疹

乾燥とは、皮膚に水分や皮脂が足りない状態です。皮膚にはもともと備わったバリア機能がありますが、このバリア機能が十分に働くためには、適度な水分と皮脂などの油分があることが条件です。
乾燥すると皮膚の表面のキメが乱れ、細胞間から水分が蒸発しやすくなってバリア機能が低下し、炎症を起こしやすくなります。

そのため、極度に乾燥すると、かゆみ、赤み、ぶつぶつとした湿疹などが出るようになるのです。また、乾燥を補うために皮脂が過剰分泌し、ニキビができやすい環境を作り出していることも背中のかゆいぶつぶつの原因のひとつです。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、アレルギー性の皮膚炎です。アトピー性皮膚炎の人は、普通の人よりも肌が敏感で、摩擦や乾燥など少しの刺激でも炎症を起こしやすい状態です。アトピー性皮膚炎による背中のぶつぶつは、多くの場合でかゆみを伴います。

アトピーは子どもの病気だと思われがちですが、大人になってから発症する人もいます。何もしないまま放置して治るものではなく、次第に悪化することが多いため、皮膚科を受診しましょう。

ニキビ・カビなど菌による背中のかゆいぶつぶつの対処法

気温が高くなって汗をかくようになってから背中にかゆいぶつぶつができるようになったという人は、菌が原因かもしれません。菌が原因の対処法について解説します。

肌を清潔に保つ

ニキビやカビによって背中にかゆいぶつぶつができている場合は、皮膚を清潔に保つことが何より大切です。ニキビの原因となるアクネ菌やカビであるマラセチア菌は、皮脂の多い環境で活動を活発にします。ですから、活動のもととなる皮脂を取り除くことで、背中のかゆいぶつぶつを予防することができます。
背中のかゆいぶつぶつがひどいときは、殺菌成分や消炎成分を配合したボディソープを使うことがおすすめです。

抗菌効果のある市販薬でケア

背中にかゆいぶつぶつができた場合、菌を抑制するために、抗菌効果のある市販薬を使うことも効果的です。
かゆいぶつぶつが数個程度なら軟膏やクリームでもいいのですが、広範囲にわたる場合、背中ニキビ用として市販されているスプレー式やミストタイプのものを使うといいでしょう。

生活習慣を身直す

ニキビへの対処法には、生活習慣の見直しも大切です。脂っこいものを控えるようにして、十分な睡眠をとるようにしてください。

乾燥による背中のかゆいぶつぶつの対処法

乾燥によって背中にかゆいぶつぶつができている場合の対処法は、保湿ケアが中心です。

保湿剤で保湿ケアをする

背中のかゆいぶつぶつが乾燥によるものであれば、保湿が有効です。クリームやローションなどの保湿剤がおすすめですが、ひとりで塗るのが難しいという場合は、ミスト状の化粧水や保湿効果のある入浴剤を使用すると簡単です。

入浴方法を見直す

お湯の温度が高いと、皮膚に必要な皮脂まで流して乾燥しやすくなるため、40℃未満のぬるま湯にしましょう。

体を洗うときは、柔らかなタオルで力を入れすぎずに洗うようにしてください。背中をゴシゴシと強くこすると皮膚の表面を傷つけてしまうため、ニキビをさらに悪化させてしまうことがあります。

こまめに水分をとる

体内の水分が不足すると、体全体が乾燥しやすくなります。最近はマスクの着用が当たり前になりましたが、マスクで口元を覆っているとのどの乾きを感じにくくなるため、知らない間に水分不足になってしまいます。

水分は一気にとるのではなく、こまめに少しずつとるようにすることが効果的です。特にのどが渇いていなくても、気づいたときに水分を口に含むようにしてください。

部屋の湿度を保つ

部屋が乾燥すると、体全体の水分も奪われていきます。部屋の湿度を適度に保っておくことで乾燥を防ぐことができるので、特に空気が乾く秋冬は加湿器などを使うといいでしょう。
加湿器がない人は、エアコン暖房やガスファンヒーターを使うときに、部屋に濡れタオルや洗濯物を干しておきましょう。こうすることで、部屋をうまく加湿することができます。

アトピー性皮膚炎による背中のかゆいぶつぶつの対処法

アトピー性皮膚炎で背中にかゆいぶつぶつがある場合は、基本的には受診が必要です。ここでは、日常でできる対処法についてご紹介します。

ストレスを溜めない生活を心がける

アトピー性皮膚炎は、ストレスの影響を受けやすいといわれます。疲れや過度のプレッシャーは症状を悪化させるので、上手くストレスを発散することのできる方法を見つけておきましょう。
規則正しい生活習慣やバランスのいい食事も大切です。健康的な体でいることは、ストレスを溜めないための予防策ともなります。

アトピー性皮膚炎にも乾燥対策が有効

アトピー性皮膚炎の人は肌が乾燥しやすく、バリア機能が低下してダメージを受けやすい状態です。バリア機能を高めるためには保湿が有効なので、クリームやローション、化粧水などで保湿スキンケアを心がけましょう。
無添加、敏感肌用、アトピー肌でも使えるものなど、低刺激性の保湿剤を選ぶと安心です。

背中のかゆいぶつぶつが治らないときは皮膚科を受診

背中のかゆいぶつぶつが長引くとか、どんどん範囲が広がっているなどする場合は、皮膚科を受診しましょう。
アクネ菌やマラセチアなどの菌には、投薬が必要です。炎症の原因がはっきりしている場合は市販薬で対処することもできますが、原因不明のまま自己判断で市販薬を使うと、かえって症状を悪化させてしまうことがあります。
原因を突き止めるためにも、皮膚科で専門医に診てもらうことをおすすめします。

まとめ

背中のかゆいぶつぶつには、さまざまな原因が考えられます。いずれも、放置しておくことで悪化し、ひどい場合は色素沈着や痕になって残る場合があるので、早目に対処することが大切でしょう。応急処置として市販薬を使うことは有効ですが、きれいに治したいのであれば病院を受診してください。

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こちらの記事の監修医師

宮田胃腸内科皮膚科クリニック

宮田 直輝

2003年 台湾台北医学大学 医学部卒業
2005年 慶應義塾大学病院 初期研修
2006年 日本鋼管病院初期研修
2007年 慶應義塾大学病院消化器内科
2011年 恩賜財団済生会宇都宮病院勤務
2012年 慶應義塾大学大学院医学研究科博士号取得
2013年 テキサス大学サウスウエスタンメディカルセンター博士後研究員
2016年 国際医療福祉大学三田病院消化器センター講師
2019年 長峰整形外科・胃腸内科 副院長
2020年 宮田胃腸内科皮膚科クリニック
国際医療福祉大学三田病院消化器センター非常勤講師
JCHO山手メディカルセンター消化器内科非常勤
一般社団法人日の出医療福祉グループ顧問
台湾台北医学大学卒業、慶應義塾大学医学博士
元アメリカテキサス州サウスウエスタンメディカルセンター研究員

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