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最終更新日:2022年2月6日

ニキビじゃない顔のブツブツは何?原因や対処法を解説

こちらの記事の監修医師
宮田胃腸内科皮膚科クリニック
宮田直輝

ニキビじゃない顔のブツブツは何?原因や対処法を解説
(画像=Adobe Stock)

顔にブツブツができたけど、これってニキビ? 実は顔のブツブツは、ニキビだとは限りません。顔のブツブツは、あせもや毛穴の皮脂づまりによって起こった炎症、蕁麻疹など、いろいろな原因によって起こります。そこでここでは、顔のブツブツの原因について考えられるものを挙げ、顔のブツブツを解消するための対処法について解説します。

目次

  1. 顔のブツブツはニキビ?ニキビじゃない?
    1. まずはニキビの特徴を知ろう
    2. ニキビの対処法
  2. 顔のブツブツがニキビじゃないときに考えられる原因
    1. 白いブツブツ「コメド」
    2. 子供もできやすい「あせも」
    3. 赤いブツブツ「毛嚢炎(もうのうえん)・毛包炎(もうほうえん)」
    4. おでこや目の周りにできやすい「稗粒腫」
    5. かゆいときは要注意「蕁麻疹」
    6. アレルギーでも起こる「湿疹・皮膚炎」
  3. ニキビじゃない顔のブツブツ、どう対処する?
    1. 原因によっては市販薬でよくなることも
    2. 原因不明の場合は皮膚科を受診
    3. 顔のブツブツでやってはいけないこと
  4. まとめ

顔のブツブツはニキビ?ニキビじゃない?

顔のブツブツができると、ニキビができたのかもしれないと心配になるものです。確かに顔のブツブツはニキビであることが多く、もしニキビであれば重症化を防ぐためにも、早めに適切な対処をすることが必要です。
症状を進行させないためにも、まずは、顔のブツブツが何なのかを見極めることからはじめましょう。

まずはニキビの特徴を知ろう

ニキビとは、皮脂が詰まった毛穴にアクネ菌という細菌が増殖することで起こる肌の炎症です。アクネ菌は皮膚常在菌で、普段であれば悪さをすることはありません。しかし、皮脂を栄養として増える細菌であるため、肌が脂っぽくなるとニキビができやすくなります。
ニキビは、単なる皮脂の毛穴づまりである白ニキビから始まり、炎症を起こした赤ニキビ、膿の溜まった黄ニキビへとどんどん進行していきます。

一口にニキビといっても、思春期にできるものと大人になってからできるものには、原因に違いがあります。思春期ニキビは、成長に伴うホルモン変化により、皮脂の分泌量が多くなることで起こります。大人になってからのニキビの原因は、生活習慣やストレスが要因で肌環境が悪化することで、特に顎やおでこなどに好発します。
睡眠不足、ストレス、偏った食生活などに心当たりがあれば、大人ニキビでしょう。

ニキビの対処法

ニキビは、軽度であればスキンケアの仕方を工夫したり、市販の治療薬を湿布塗布したりすることでよくなります。しかし、ケア方法が間違っていれば、症状を悪化させたり長引かせたりすることがあるので、注意が必要です。
ニキビがひどくなると市販の薬では不十分であることが多いため、クリニックでの治療が必要です。

顔のブツブツがニキビじゃないときに考えられる原因

顔のブツブツは、ニキビ以外にも、さまざまな原因によって起こります。さっそく、顔のブツブツの原因として考えられるものを次で詳しくご紹介します。

白いブツブツ「コメド」

コメドとは、皮脂が毛穴に詰まってできるもので、ニキビの始まりです。コメドには、白っぽい色をしたものと、毛穴から飛び出た皮脂の先が酸化することによる黒ニキビがあります。
コメドの部分にニキビの原因となるアクネ菌が増殖することで、その後赤くなったり黄色くなったりして炎症が進むため、早めに対処しましょう。

子供もできやすい「あせも」

あせもとは、大量に汗をかくことによって汗管が一時的につまり、炎症を起こす症状です。赤いブツブツとした発疹が出ることが特徴で、多くの場合、かゆみを伴います。
子供や敏感肌の人など、デリケートな肌質の人に起きやすく、長時間シャワーすることができない場合にも症状が現れやすくなります。

赤いブツブツ「毛嚢炎(もうのうえん)・毛包炎(もうほうえん)」

毛嚢炎・毛包炎とは、毛穴の奥の毛根を包んでいる、毛包・毛嚢という部分に起こる炎症をいいます。一般的には、せつ(おでき)といわれ、顔にできるものは、めんちょうと呼ばれます。
毛抜きや剃毛をしたあとなどで毛包部が傷つくと、そこから黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌などの細菌に感染し、赤いブツブツとした発疹に膿がたまって、盛り上がったようになります。ズキズキとした痛みを生じることが多く、かゆみはほとんどありません。

おでこや目の周りにできやすい「稗粒腫」

稗粒腫(はいりゅうしゅ、ひりゅうしゅ)とは、顔にできる白いブツブツしたできもののことで、主に目の周りやおでこに生じます。この白いブツブツは、角層が皮膚の中にたまることできるものですが、どうして角層が皮膚の中にたまるのかはわかっていません。

目のすぐ下や上まぶた、額などに1~3mm程度のぶつぶつが発生する汗管腫

汗管腫とは、汗を分泌するエクリン汗腺の細胞が増えてしまった結果、イボ状(数ミリ程度)に盛り上がった小さい良性のできものです。目のすぐ下や上まぶた、額などに1~3mm程度のぶつぶつができます。 女性に多く、自然に治ることは期待できない上に、年齢が上がるにつれて大きくなったり、数が増えたりするケースもあります。かゆみや痛みはありませんが、目立つ部位にできやすいため見た目を気にする方は多いです。現状、汗管腫の原因は判明していません。

かゆいときは要注意「蕁麻疹」

顔にブツブツができたとき、かゆみを伴う場合は蕁麻疹である可能性があります。蕁麻疹は、ストレスや疲労、薬や化粧品などの刺激、アレルギーなど、さまざまな原因があります。
蕁麻疹の症状は、皮膚のブツブツ、腫れ、かゆみが主です。皮膚が虫刺されのように盛り上がり、数十分や数日など、比較的短い時間であとを残さずきれいに消えます。かゆみの感じ方には個人差がありますが、かゆみが強い場合は掻き壊してしまわないように気をつける必要があります。

蕁麻疹のような赤いブツブツがいつまでも引かず、痛みがどんどん強くなってくるようであれば、帯状疱疹の可能性があります。すぐに受診しましょう。

アレルギーでも起こる「湿疹・皮膚炎」

顔のブツブツは、アレルギーによっても起こります。アレルギー反応として現れる皮膚症状には、湿疹や赤み、水ぶくれ、かゆみ、腫れなどがあり、肌がかぶれたようになります。
他に、鼻詰まり、涙目、下痢などを伴うこともあり、ひどい場合にはアナフィラキシーショックを起こすこともあるため、注意が必要です。
軽度の場合は、時間の経過とともに肌症状が落ち着きますが、なかなか引かない場合はステロイドの湿布で症状をおさめることもあります。

ニキビじゃない顔のブツブツ、どう対処する?

ニキビじゃない顔のブツブツを改善、解消するには、どのように対処することが効果的なのでしょうか。

原因によっては市販薬でよくなることも

顔のブツブツの原因が、湿疹やあせもなどとはっきりしている場合は、市販薬でよくなることがあります。
ドラッグストアには、湿疹、あせも、虫刺され、乾燥性の皮膚炎など、あらゆる薬が市販品としてあるので、薬剤師さんのいる薬局に行き、症状を説明して薬を選んでもらうといいでしょう。

原因不明の場合は皮膚科を受診

原因不明の顔のブツブツには、素人判断で対処してはいけません。誤ったケアをすることで、症状がひどくなったり長引いたりすることがあるので、皮膚科を受診しましょう。

顔のブツブツの多くは、皮膚科での保険診療によって治療することができます。
例えば、白ニキビや黒ニキビの場合は、肌に小さな穴をあけて内容物を取り除く「面ぽう圧出」が行われ、患者負担は数百円程度であることがほとんどです。
アレルギーの場合も保険がききます。塗り薬だけでなく飲み薬によって根本から治す必要がある場合もあるため、早めに治療を受けることが大切です。

顔のブツブツでやってはいけないこと

顔にニキビではないブツブツができたときは、不潔な手で不用意に触らないようにすることが大切です。
ニキビや毛嚢炎・毛嚢炎などで炎症を起こしている場合、そこから手についた雑菌が入り、炎症をさらにひどいものにしてしまうことがあります。
顔のブツブツを潰してしまう人もいますが、それもNG。肌の表面に傷がつくと雑菌が入りやすくなるだけでなく、シミや傷跡として残る可能性もあります。
きれいに治すためにも、顔のブツブツに対して余計なことをしないことが大切です。

まとめ

顔のブツブツができたからといって、すべてがニキビであるわけではありません。ただ、顔のブツブツがニキビであると確信できるような心当たりがあるのなら、生活習慣の改善やニキビ治療薬で治しましょう。
原因不明であるとか、痛みやかゆみがひどい場合には、医療機関を受診することをおすすめします。アレルギーなどの場合は投薬が必要になることもあるので、放置せずに、治療を受けるようにしてください。

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こちらの記事の監修医師

宮田胃腸内科皮膚科クリニック

宮田直輝

2003年 台湾台北医学大学 医学部卒業
2005年 慶應義塾大学病院 初期研修
2006年 日本鋼管病院初期研修
2007年 慶應義塾大学病院消化器内科
2011年 恩賜財団済生会宇都宮病院勤務
2012年 慶應義塾大学大学院医学研究科博士号取得
2013年 テキサス大学サウスウエスタンメディカルセンター博士後研究員
2016年 国際医療福祉大学三田病院消化器センター講師
2019年 長峰整形外科・胃腸内科 副院長
2020年 宮田胃腸内科皮膚科クリニック
国際医療福祉大学三田病院消化器センター非常勤講師
JCHO山手メディカルセンター消化器内科非常勤
一般社団法人日の出医療福祉グループ顧問
台湾台北医学大学卒業、慶應義塾大学医学博士
元アメリカテキサス州サウスウエスタンメディカルセンター研究員

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