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最終更新日:2022年7月7日

おむつかぶれの症状、原因、対処法!治らないときは

こちらの記事の監修医師
宮田胃腸内科皮膚科クリニック
宮田 直輝

(画像=Small baby having Irritant diaper dermatitis/stock adobe.com)

赤ちゃんのおしりが真っ赤になっているなら、おむつかぶれかもしれません。おむつかぶれは、赤ちゃんの肌トラブルの代表格で、赤み、湿疹、かゆみなど、赤ちゃんにとってつらい症状を呈します。早く治すためには原因を知り、最適に対処することが大切です。おむつかぶれの基礎知識と対処法についてご紹介します。

赤い、ブツブツ、痛がる…これっておむつかぶれ?

おむつかぶれとは、おむつをしていることが原因となって起こる皮膚トラブルで、おむつ皮膚炎とも呼ばれます。

肌が薄くてデリケートな赤ちゃんにはよくあることで、肌の赤み、ブツブツとした湿疹などの刺激が代表的な症状です。ひどくなると、皮膚の赤みの範囲が広がってかゆみが出るようになり、水疱ができたり、じゅくじゅくとして膿んだり、大きなトラブルに発展することもあります。

おむつかぶれのサインとは

おむつを替えるとき、赤ちゃんのお尻がうっすら赤くなっていたり、湿疹ができていたりする様子なら、おむつかぶれをしているのかもしれません。おむつをはずしたときに、かゆがっておしりに手をやるような素振りを見せた場合も、おむつかぶれのサインでしょう。

また、お尻をふいたときやお風呂でお湯をかけたときに泣く場合は、皮膚に炎症が起きている可能性が高いと言えます。

おむつかぶれができやすい部分

おむつかぶれは、おしっこやうんちで汚れる性器の周りや肛門、おむつが直接触れるウエストや脚の付け根などの部分によく起こります。

最近のおむつは、通気性が高く快適性が重視されているものの、もれないように密閉性も高く作られています。長時間濡れたおむつをつけっぱなしにしていると、湿気がこもり、おむつかぶれを起こしやすくなります。

おむつかぶれの原因

おむつかぶれは、どうして起こるのでしょうか。まずはその原因について解説します。

赤ちゃんの体質

おむつかぶれは、赤ちゃんのもともとの肌質によって起こりやすい場合があります。他の赤ちゃんよりも肌が刺激に敏感だと、肌荒れを起こしやすくなります。

おしっこ・うんち

健康な肌の表面は、弱酸性に保たれています。おしっこは時間が立つとアルカリ性になるため、肌への刺激となっておむつかぶれしやすくなります。

また、うんちに含まれる消化酵素や大腸菌も、肌への刺激となります。特に、下痢だとさらに消化酵素の量が多くなり、お尻に赤みや湿疹、かゆみをもたらしやすくなります。

おむつの中の蒸れ

赤ちゃんは大人に比べて体温が高く、汗をかきやすいため、おむつの中が蒸れやすいと言えます。蒸れて皮膚が柔らかくなると、肌が刺激を受けやすくなるため、おむつかぶれしやすくなります。

湿度と気温が高くなる梅雨、夏の暑い時期などには特に注意が必要です。

おむつのこすれや拭くときの摩擦

摩擦は、肌へのダメージになります。おむつが肌にこすれたり、おしりふきでゴシゴシこすったりすると、おむつかぶれしやすくなります。サイズの小さいおむつは、肌に密着して摩擦ダメージになりやすいので、成長に合わせて適切なサイズのおむつを選んであげるようにしましょう。

おむつ自体の刺激

多くの種類があるおむつですが、種類によってはあかちゃんの肌に合わないという可能性も考えられます。そのため、使用しているおむつを他のメーカーのものに変えてみても良いでしょう。また、紙おむつをやめて布おむつに変更してもよいかもしれません。

こんなときはおむつかぶれに注意

おむつかぶれをしやすいのは、おしりの皮膚が常に湿ったり蒸れていたりするような状態にあるときです。

ゆるいうんちが頻繁に出るとき、下痢のとき

離乳食が始まる前の赤ちゃんは、栄養源がすべて母乳やミルクなどの水分です。ですから当然、うんちも水っぽくなり、頻繁に下痢をします。ゆるいうんちはおむつの中で広がりやすく、お尻が湿った状態が続くことで、おむつかぶれが起きやすくなります。

長時間おむつを替えられないとき

生後数ヶ月たち、夜まとめてぐっすり眠るようになると、夜中のおむつ交換の頻度がグンと減ります。すると、赤ちゃんはおしっこをしたままのおむつを長時間つけることになるので、おむつかぶれのリスクが高くなります。

また、長距離のドライブやアウトドアなど、おむつを頻繁に替えられないときにも、おむつかぶれしやすくなります。

おむつかぶれになってしまったときの対処法・ケア

おむつかぶれになってしまったときには放置せず、適切に対処、ケアしてあげることで症状を緩和することができます。

おむつが濡れたらすぐに交換する

おしっこやうんちで濡れたままのおむつをつけっぱなしにしていると、症状がひどくなります。「おむつを頻繁に変えるのはもったいない」と、節約のために長時間つけっぱなしにする人もいますが、これはよくありません。

おむつが排泄物で汚れたときはもちろん、汚れていなくても汗などでひどく蒸れているときにはこまめに交換してあげましょう。

おしりは拭かずに洗う

おしりふきでこすると肌に刺激になり、おむつかぶれがひどくなります。おむつかぶれをしているときにはおしりふきを使わず、ぬるま湯をかけて洗うようにしましょう。

おむつ替えのときに手軽に使える、携帯できるお尻用シャワーが便利です。

お風呂は短時間ですます

入浴すると肌がふやけ、刺激を受けやすくなります。湯船には長時間浸からず、できるだけ短時間で済ませるようにしましょう。

体を洗うときは、おしりの部分をこすることを避け、38度程度のぬるめのお湯で流すだけで大丈夫です。40度以上の高い温度のお湯では、痛みやかゆみを増長させるので、注意しましょう。

おしりはよく乾かす

濡れたままおむつをはくと、蒸れの原因になります。蒸れるとおむつかぶれがひどくなるので、お尻を洗ったあとには、肌の水分をしっかりとりましょう。このとき、タオルを肌に軽くあてて、水分をタオルに吸い込ませるようにしてください。

水分をとったあとは、自然乾燥でよく乾かしてからおむつを履くようにしましょう。

ワセリンや保湿剤で保護

おむつかぶれは、肌のバリア機能が低下して、外部からの刺激を受けやすくなっている状態です。お風呂上がりの清潔な肌に、ベビー用のワセリンやオイルなどを塗って保湿することで、肌を保護することができます。

このとき、手のひらに伸ばしたクリームやオイルを赤ちゃんのお尻にあてるようにし、決してこすらないことが大切です。

おむつかぶれでの薬・受診について

おむつかぶれがひどい場合は、薬が有効な場合があります。薬の選び方と受診の目安についてご紹介します。

ステロイドなど市販薬は使用すべき?

おむつかぶれに効果のある市販薬は数多くありますが、自己判断で使用すると悪化することがあるので注意が必要です。

赤ちゃんの肌は大人と比べて薄く、大変デリケートです。また、体が小さいために薬の副作用が出やすく、思わぬトラブルにつながる心配もあります。

市販薬を購入するなら自己判断ではなく、薬局の薬剤師さんに相談して選びましょう。病院から処方された薬を使うことが最も安心です。

皮膚科を受診する目安

おむつかぶれは、初期症状のうちに治療するほうが早くキレイに治ります。症状を放置すると、おむつかぶれがひどくなるだけでなく、赤ちゃんの機嫌も悪くなり、親子ともども辛くなるでしょう。

赤みや湿疹が出ているようなら、小児科や皮膚科にかかってください。特に、乳幼児のうちは症状の程度にかかわらず、速やかに受診するようにしましょう。

まとめ

赤ちゃんのおむつかぶれはよくあるマイナートラブルですが、大人が思う以上に赤ちゃんにとってはつらい症状です。

おむつかぶれをしているときには肌への刺激を避け、こまめにおむつ交換をするなど、肌を清潔に保つようにしてください。

おむつかぶれの症状が疑われるときは、早い段階で病院にかかりましょう。

こちらの記事の監修医師

宮田胃腸内科皮膚科クリニック

宮田 直輝

2003年 台湾台北医学大学 医学部卒業
2005年 慶應義塾大学病院 初期研修
2006年 日本鋼管病院初期研修
2007年 慶應義塾大学病院消化器内科
2011年 恩賜財団済生会宇都宮病院勤務
2012年 慶應義塾大学大学院医学研究科博士号取得
2013年 テキサス大学サウスウエスタンメディカルセンター博士後研究員
2016年 国際医療福祉大学三田病院消化器センター講師
2019年 長峰整形外科・胃腸内科 副院長
2020年 宮田胃腸内科皮膚科クリニック
国際医療福祉大学三田病院消化器センター非常勤講師
JCHO山手メディカルセンター消化器内科非常勤
一般社団法人日の出医療福祉グループ顧問
台湾台北医学大学卒業、慶應義塾大学医学博士
元アメリカテキサス州サウスウエスタンメディカルセンター研究員