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最終更新日:2022年8月3日

爪が割れる原因は栄養不足?病気?対策や受診の目安も解説

こちらの記事の監修医師
成増駅前かわい皮膚科
河合徹

(画像=Broken nail on a woman’s hand with a manicure on a green background./stock adobe.com)

しょっちゅう爪が割れるのは、どのような原因が考えられるのでしょうか。爪が割れる原因は、栄養不足や乾燥などであれば、日常の心がけ次第で比較的簡単に改善するでしょう。しかし、爪の病気が原因になっている場合には、治療が必要になることがあります。ここでは、爪が割れる原因について解説していきましょう。

爪が割れる日常の中の原因

爪が割れる原因は、日常に多く潜んでいます。まずは、日常生活の中にある爪が割れる原因について解説します。

栄養不足

爪は、たんぱく質の一種であるケラチンという成分からできています。栄養不足になると、体の末端にある爪に栄養が届きにくくなるため、爪が割れやすくなります。
無理なダイエットや偏った食生活など、栄養バランスの取れていない食事ばかりしている人も注意が必要です。

乾燥などの外的要因

爪が乾燥すると、ダメージを受けやすくなります。洗い物などで水仕事が多いときや、空気が乾燥する秋冬の季節などには特に爪が割れやすくなるので注意が必要です。
最近では、どこに行ってもアルコール消毒液を手に吹きかけることが当たり前ですが、このアルコールも、爪を乾燥させる原因のひとつ。
その他、紫外線、マニキュアをオフするときの除光液なども爪を乾燥させます。アセトン配合の除光液は、爪に必要な油分まで取り去ってしまうので、より爪が乾燥しやすくなるでしょう。

更年期・加齢による女性ホルモンの低下

更年期や加齢によって女性ホルモンの量が減ることでも爪が割れやすくなります。
女性ホルモンのうちエストロゲンには、肌や爪をなめらかで健康に保つ働きがあります。女性ホルモンは30代の頃から徐々に減少し始め、更年期になると閉経に向けて急激に女性ホルモンが減ります。それに伴って爪も乾燥しやすくなるため、欠けたり割れたりしやすくなります。

不適切なネイルケア

ジェルネイルを力任せに無理やり剥がしたり、除光液で頻繁にネイルをオフしたりしていると、爪に大きな負担となります。爪切りも、使い方によっては爪にダメージを与えるものとなるため、弱った状態の爪にはよくありません。

爪が割れるのを防ぐ日常でできる対策

爪が割れるのを防ぐためには、日常生活の中で爪に優しい生活を心がけることが大切です。

爪の健康によい食べ物(栄養素)をとる

爪の主成分は、前述の通り、ケラチンというたんぱく質です。健康的な爪のためには、たんぱく質を豊富に摂取することが必要であり、たんぱく質が不足すると、爪が乾燥しやすくなります。
美しい爪を保つには、毎日の食事で大豆製品、卵、肉、魚などをしっかり食べるようにしましょう。特に大豆製品には、女性ホルモンに似たイソフラボンが豊富なので、加齢が原因で爪のトラブルを起こしている場合には効果的です。
あわせて、タンパク質の代謝に欠かせないビタミンや、爪の成長に必要な亜鉛、鉄分なども積極的に摂ることが大切です。

オイルなどでネイルの保湿ケアをする

爪が割れるのを防ぐには、保湿対策が重要です。爪には定期的にオイルなどで油分を補い、いつも潤いのある健やかな状態を保つようにしましょう。
爪の保湿には、ハンドクリームでもいいのですが、染み込みやすさを考えると、オイルのほうがオススメでしょう。
爪の保湿専用に作られたネイルオイルは、油分だけでなく爪に必要な栄養が含まれていることも多く、ネイルケアに最適です。

爪の切り方に注意する

爪を切るとき、大部分を一度に切ろうとすると大きな力がかかり、割れたり欠けたり、爪にダメージを与えることになります。爪に負担をかけないためにも、部分ごとに細かく切っていくことで、爪に大きな負担をかけることなく、形もきれいに整えることができます。
爪切りを選ぶときには、細かなところまで切ることのできる刃先のコンパクトなものを選ぶことがおすすめ。切れ味のいいものにしましょう。

爪が大きく割れてしまっているときには、爪切りではなく、ネイルファイル(つめやすり)を使う方がいいでしょう。

爪の割れは病気の可能性も?爪が割れる病気

爪が割れるのは、乾燥や栄養不足など日常にある原因だけでなく、病気の可能性もあります。爪が割れる病気について解説します。

爪が縦に割れる「爪甲縦裂症」

爪が縦方向に割れる場合、爪甲縦裂症(そうこうじゅうれつしょう)かもしれません。この原因は、加齢、貧血、爪の根元の腫瘍などが考えられ、爪の先端のみ割れる場合もあれば、ひどいと爪の根元まで割れてしまう場合があります。亀裂が深いと痛みを伴い、爪が欠けてしまうことも。治療は、ステロイドなどを使用して行います。

爪が横に割れる「爪甲横溝」

爪甲横溝(そうこうおうこう)とは、爪に横方向の凹みや溝ができる症状です。原因のひとつは、爪の根元にあって爪を作る爪母(そうぼ)という部分がなんらかのダメージを受けて爪の成長が一時的に妨げられることで起こります。指をドアに挟んだ場合や、スポーツによる突き指でも起こります。そのほか、糖尿病、亜鉛不足、薬剤、乾癬なども原因のひとつです。

爪の表面が薄くなって割れる「爪甲層状分裂症」

爪甲層状分裂症(そうこうそうじょうぶんれつしょう)とは、いわゆる二枚爪のことです。
爪の表面が薄く剥がれ、爪が薄く重なっているように見える状態です。
乾燥、栄養不足、爪への強い衝撃などが原因で、日常生活に気をつければ、改善することがほとんどでしょう。

爪が割れやすくなる「皮膚がん」

皮膚がんになると、爪が割れやすくなることがあります。
その他、爪に縦方向に黒い線が現れ、徐々に黒い線の幅が広がっていきます。健康な人でも、体調によって爪に黒い線が現れることはあります。しかし、皮膚がんの場合は、症状が進むと爪全体が変色し、爪自体も変形してくるなど、どんどん症状が悪化していきます。
黒い線の幅がどんどん広がるようであれば、病院を受診しましょう。

スプーン爪にもなる「鉄欠乏性貧血」

爪には、全身の健康状態が現れると言われます。鉄分が不足すると、爪が薄くなって爪の中央がへこみ、周りの圧力に耐えられずに先が反り返ったような形になります。この形がスプーンに似ていることから、スプーン爪、スプーンネイルなどと呼ばれることもあります。
スプーンネイルは、日常でよく使う親指、人差し指、中指によく起こります。特に女性は、毎月の月経などで鉄分不足になりやすいので、日頃から気にして鉄分を摂取するようにすることが必要です。

爪の割れは受診すべき?

爪が割れたとき、ほとんどの場合は病院を受診する必要はありません。しかし中には、深刻な栄養不足や病気の場合など、受診が必要な場合もあります。
受診の目安について詳しく解説しましょう。

爪の割れで受診すべき目安

爪が割れているとき、爪やその周辺に痛み、出血、化膿がある場合には、受診を検討しましょう。爪の亀裂が根本にまで及ぶ場合や、爪が割れたことによって大部分が剥がれてしまったときには、治療が必要です。
その他、爪が極端に薄くなっている場合、ほんの少しの刺激で割れたり欠けたりすることを繰り返している場合、爪に黒く太い線ができている場合なども、専門医に診てもらうことをおすすめします。

爪の割れるときの受診は何科?

爪が割れるなど、爪に関するトラブルは、皮膚科が専門です。爪が割れるだけでなく、爪や指先に炎症が起きている場合は、放置すると症状が長引くことがあります。症状によっては、投薬治療や精密検査が必要なことがあるため、早めに受診するようにしましょう。

まとめ

爪が割れるのは、日常によくあるマイナートラブルです。割れた部分の爪をカットし、生活習慣や食事に気をつければ、大抵の場合は症状が改善するでしょう。
しかし、痛みや出血、化膿などのつらい症状があるときには、専門医を受診しましょう。爪に現れた黒い線は、皮膚がんの前兆の可能性があります。速やかに受診し、必要であれば検査を受けるようにしましょう。

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こちらの記事の監修医師

成増駅前かわい皮膚科

河合徹

〇診療科 :一般皮膚科・小児皮膚科・老年皮膚科・皮膚外科・形成外科・美容皮膚科・アレルギー科・当日手術・レーザー治療

【経歴】
台湾生まれ、東京都板橋区出身。
台湾大学医学部卒業。
日本国医師免許および台湾医師免許のダブルライセンス。
東京大学医学部皮膚科助教(2017年~2019年)。
皮膚科専門医・がん治療認定医・産業医。
2020年11月、板橋区に成増駅前かわい皮膚科(https://kawai-hifuka.jp/)を開業。

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