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最終更新日:2022年9月26日

子どものアトピー性皮膚炎がぶり返してしまう理由と、本当に治すための薬の塗り方

こちらの記事の監修医師
アルバアレルギークリニック
続木 康伸

アトピー性皮膚炎の治療に関して、成人と小児の大きな違いは、本当の意味で「治る可能性がある」ことです。小児の場合、早く治療を始めれば、再発しない可能性があります。

本記事では子どものアトピー性皮膚炎の治療法やスキンケアの方法についてお話していきます。

子どものアトピー性皮膚炎、ステロイドを使っても何で良くならないの?

治療手段には「ステロイドを使った標準治療」があります。しかし、これは多くの人が完全にやり方を間違えてしまっている方法です。ステロイドを使ってもアトピー性皮膚炎が良くならないのは、「薬の選び方」と「塗り方」があなたに合っていないからです。

たとえば、ステロイドの強さは、「あなたの症状に対して」決まります。

一般的な強い弱いでは決まりません。あなたに合っていないステロイドを使っていると、治らないままに「弱いステロイドを漫然と塗り続ける」、さらに悪くなったときに「より強いステロイドを使う」という状態を、延々と繰り返すばかりになってしまいます。

また、良くならない原因として、初診時に適切な治療方針が定まっていないことや、使用できるステロイド剤の種類が少なく、治療の選択肢が少なすぎたことも挙げられます。

子どものアトピー性皮膚炎の治療は“数年かけて段階的に”

治療の段階は、まず3~5日で症状をゼロにし、その状態を3週間~4週間を維持していきます。この症状ゼロを保ったままの状態がスタート地点です。毎日薬を塗り、半年から1年ほどかけて、段階的に薬を減らしていくのが主流の方法です。

そして3年~4年かけて、ステロイドではなく保湿剤のみを塗る段階に移行します。最終的には保湿剤からの卒業も目指していきます。段階を経て治療することで、症状が無い、もしくはほとんど無い日常を目指します。

本来なら良くなるはずのものでも、症状にあった効果的な薬選びと使い方がなされなければ、どこの病院に行っても同じことの繰り返しになってしまいます。また、効果的に薬を使い、症状をゼロにし、将来薬を使わなくても良くするためには、そうした「これまでの経緯」がとても大切です。

私はアレルギークリニックを経営しています。患者さんのこれまでの経緯から戦略を立て、アレルギー科的な角度から血液検査の分析を行い、アレルギーを全く別の方向から見直します。これによって、様々な治療手段の中からじっくりと治療方針を立てることができます。これまでとはまったく別の、アレルギー科的な方向からアプローチし、今までとは全く違った状態になることで治しています。

子どものアトピー性皮膚炎はスキンケアが重要

「スキンケア」という観点からも、治療について解説していきます。アトピー性皮膚炎の場合には、肌を保湿することは治療と位置づけられます。子どものアトピー性皮膚炎では、この「スキンケア」が最も大切になってきます。スキンケアとは、「体をきれいに洗って、薬や保湿剤を塗ること」です。

子どものアトピー性皮膚炎を治療する際によく問題になることは、①かゆみ、②かゆみで眠れない、③それを見ている親にも大きなストレスがかかってしまう、の3点です。かゆみに関しては、最初のうちは「薬を塗るとかゆくない」ということが子どもにも理解できます。ですから薬を塗らせてくれます。しかし、症状が治まってからの保湿剤となっていくと、「なぜ塗らなければいけないのか」が理解できません。ここに落とし穴があります。

子どものアトピー性皮膚炎の治療におけるスキンケアの3つのポイント

(1)きれいに洗う

アトピー性皮膚炎の場合には、肌のバリアーが壊れ、肌がボコボコになり傷ついています。このため、健康な肌には発生しないはずの、傷口に発生する細菌も発生してしまいます。汚れも落ちづらく、これが肌の悪化を加速します。そこで、体をきれいに洗う必要があります。

ここでのポイントは、スキンケア製品には「植物・食物成分が入っていないものを選ぶ」ことです。アトピー性皮膚炎の肌は傷ついています。傷ついた肌にはアレルギーに関する細胞が集まっていますので、「植物・食物成分」は、特に体が敵だと認識しやすい状態です。無添加のものを使用するようにしましょう。

(2)保湿で肌を回復させる

肌を回復させるために必要なのは、ステロイドよりも保湿です。ステロイドは症状をゼロにするためのもので、保湿剤に移行するための間のつなぎです。治療の段階の一つですから、年単位で継続する必要があります。

子どもは成長するため、最初は素直に塗らせてくれていた保湿剤も、いつか塗るのを嫌がる時期がきます。しかし、ここで安易な方法を選ぶことは避けましょう。軟膏タイプの保湿剤は塗りづらい、子どもがいやがるなどの理由で、ローションや泡タイプに変える方がいます。

軟膏タイプに比べ、ローションや泡タイプの場合、保湿力がけた違いに低くなってしまいます。塗りやすさだけで薬を選ぶと、肌に合っていないことがほとんどです。

(3)きちんと合った薬や保湿剤を、継続して塗る

塗りやすさを基準に保湿剤を選んでしまうと、塗ることそのものが目的になってしまいます。スキンケアは、簡単な方法では簡単な結果しか得られません。その子どもにあった治療方針を、正しく継続しないと、治療していることにはなりません。

いったん良くなったとしても、すぐに悪くなる時期がきてしまい、これを繰り返すことになります。このため、私のクリニックでは子どもたちの肌を回復させるために保湿剤を開発し、それを使って治療しています。

繰り返しますが、子どものアトピー性皮膚炎の場合、早く治療を始めればまったく再発しない可能性があります。アトピー性皮膚炎は、できるだけ早く治療することが必要です。「症状は早く消し、薬の減量はゆっくり行う」のが成功のカギです。

参考文献

Yonezawa. K, et al. J Dermato. 2018 Jan;45(1):24-30.
Kenta Horimukai et al. JACI;134(4):824-830, 2014.
Eric L., et al.  JACI;134(4):818-23,2014.
Lowe ta al. Ann Allergy Asthma Immunol. 120(2):145-151, 2018.
下條直樹. 薬局. 64(3):P27-31. 2013
馬場実. アレルギー・免疫 2004: 11: 734-74

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こちらの記事の監修医師

アルバアレルギークリニック

続木 康伸

岩手医科大学歯学部卒業後に、岩手医科大学医学部卒業
札幌徳洲会病院アレルギー科医長、北海道教育庁健康保健体育局アレルギー疾患教育担当などを歴任
2017年に札幌徳洲会病院アレルギー科医長に就任
2020年にアルバアレルギークリニックを開院

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