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最終更新日:2022年11月1日

ささくれの原因は乾燥?栄養不足?痛い・ひどいときの対処法は

こちらの記事の監修医師
成増駅前かわい皮膚科
河合徹

ささくれ 原因
(画像=stock adobe.com)

指先にできるささくれは、小さくても痛みがあり、ひどくなると腫れたり化膿したりすることもある厄介な肌トラブルです。ささくれができる主な原因は乾燥で、水仕事や乾いた空気などによって潤いが不足するとできやすくなります。ここでは、ささくれができる原因について詳しく解説し、予防や対処法についてご紹介します。

ささくれ(さかむけ)ができる主な原因は「乾燥」

ささくれは、さかむけともいわれ、爪の周りの皮膚や、爪の根元を覆う後爪郭(こうそうかく)と爪の横を覆う側爪郭(そくそうかく)が部分的にはがれている状態です。ささくれができる主な原因は、乾燥によるものです。皮膚が乾燥すると、肌の表面にひび割れが起きやすくなり、細かく皮がむけるようになります。

ささくれになった部分から雑菌が入ると炎症を起こし、爪の周囲が腫れ、膿が溜まってズキズキするような痛みを感じるようになるなど、重症化することもあります。

指先は常に外気にさらされており、色々なものに触れて刺激を受けやすいために乾燥しやすく、ささくれなどの皮膚トラブルが起こりやすい部位だといえます。

爪まわりが乾燥する原因

ささくれの主な原因は乾燥ですが、ではなぜ、爪の周りの皮膚が乾燥してしまうのでしょうか。主な原因について挙げていきます。

空気の乾燥

指先は常に外気にさらされているので、気温や湿度に影響されやすいといえます。一年のうちでも特に秋冬は空気が乾燥しているため、ささくれができやすくなります。

水仕事や洗剤による刺激

食器洗い、洗濯、掃除など、常に水を使う仕事をしていると、爪の周りが乾燥しやすくなります。また、長時間水に触れていると皮膚がふやけて、肌を保湿する成分が失われやすくなります。

洗剤には、汚れを落とすための界面活性剤が含まれており、これが皮膚に必要な油分までも洗い流してしまいます。特に素手で洗剤を使いながら洗い物をすると、爪の周りの皮膚が乾燥して、ささくれができやすくなります。

頻繁な手洗い・消毒

新型コロナウイルスの流行など、感染症を予防するための対策として、最近は頻繁に手洗いや消毒をすることが当たり前になっています。

手洗いの回数が多いと、皮膚に必要な潤いが失われて乾燥し、ささくれやあかぎれができやすくなります。また、手指消毒に使う消毒液にはアルコールが含まれていることが多いため、手の水分が蒸発してしまい、肌を乾燥させます。

栄養不足や寒さによる血行不良

肌の健康には、栄養バランスの取れた食事が必要です。特にビタミンが不足すると、肌荒れしやすくなり、ささくれもできやすくなります。

寒さによる血行不良も、ささくれの原因です。栄養不足で代謝が落ちると、全身の血液のめぐりが悪くなり、肌に十分な栄養がいきわたりません。また、冬の気温の低さ、冷房の効いた部屋に長時間いることなどで体が冷えることでも血行不良になり、肌の乾燥を招きます。

ちなみに…「ささくれは親不孝でできる」は迷信

昔からの言い伝えに「ささくれは親不孝だからできる」というものがありますが、これは迷信です。

なぜ、ささくれが親不孝だと言われるようになったのでしょうか。これは、ささくれが痛いと、家事や親の仕事を手伝うことができなくなるからです。昔は、家事も家業も家族総出で行うのが当たり前でした。ささくれがあると、労働力が欠けることになり、家族にも負担がかかるというのが、その由来だという説があります。

他に、ささくれは不摂生によるものだと考えられていたことも挙げられます。不規則な生活、偏った食生活、遊び過ぎなど、親を心配させるようなことをするとささくれができるという、子供への戒めでもあったようです。

ささくれができて痛い!どうすればよい?

ささくれは、ひどくなると痛みを伴うようになり、腫れたり化膿したり、普段の生活に支障が出ることもあります。ささくれが痛いときにできる対処法や応急処置などについて解説します。

ささくれができたときの対処法・応急処置

ささくれができたときは、ささくれの部分をハサミなどで根本からカットしましょう。ささくれになっている部分が不意にどこかに引っかかると、出血したり痛みが増したりすることがあります。さらにその部分から雑菌が入ると、症状が長引くことにもなります。

ささくれをはさみでカットするときは、ハサミの先を消毒するなど、清潔なものを使うようにしてください。

カットした後は、石鹸で洗浄して絆創膏などで保護し、雑菌の侵入を防ぎましょう。爪先に使うなら、防水タイプの絆創膏やジェル状の液体ばんそうこうが便利です。

化膿の原因に!ささくれができたときのNG行動

ささくれができたとき、気になるからといって、自分で皮をむいてはいけません。皮をむくことで傷口が広がり、雑菌が侵入して化膿する原因になります。

ささくれになっている部分は、不潔な手で触らないようにし、水仕事をするときには手袋を着用するなど、保護することも大切です。

痛みがひどい・繰り返すなら皮膚科を受診

ささくれの痛みがひどいときは、雑菌が入って炎症を起こしている可能性が高いです。このようになると、保湿などのセルフケアだけでは治らないので、皮膚科を受診しましょう。皮膚科では、保湿や殺菌のための外用薬や、抗生物質などの内服薬などが処方されます。

ささくれが何度も繰り返す場合も、皮膚科医に相談してみてください。

かゆい、痛いささくれ…予防・対策法は

ささくれができると、かゆかったり痛かったり、つらい症状を呈することがあります。ズキズキ痛むようなひどい症状になると、仕事や家事などがままならず、日常生活に支障をきたすこともあるでしょう。ここでは、日常で簡単にできるささくれの予防法についてご紹介します。

乾燥しないように注意する

ささくれの主な原因は乾燥なので、普段から保湿を心がけるようにしてください。

手指の保湿対策におすすめのアイテムが、ハンドクリームです。べとつくのが嫌な人は、ジェルやミルクなどのサラッとしたテクスチャのものを、しっかり保湿をしたいという人はオイルを選ぶといいでしょう。爪周りに塗りやすいように小さなハケのついたネイルオイルもおすすめです。

マッサージや運動で血行をよくする

血行不良だと、指先や爪の周りが乾燥しやすくなります。特に寒い季節には、外気の冷たさで指先までも冷たくなり、空気が乾燥していることもあって、ささくれができやすくなってしまいます。

そこで、血行を良くするために指先をマッサージすることがおすすめです。指先があたたまると、ターンオーバーがスムーズになり、乾燥しにくい肌を作ることができます。また、運動をすることで全身の血液の流れが促進され、指先や足先など、体のすみずみまで血が通うようになります。

ビタミン・ミネラルが多い食べ物を意識してとる

ビタミンやミネラルは、健康的な肌を作るために欠かせない栄養素です。特に、皮膚の新陳代謝を活性化や潤い補給に役立つビタミンAや、血行を良くするビタミンEは、積極的に摂りましょう。ビタミンAは緑黄色野菜に、ビタミンEはアーモンドや卵などに豊富に含まれているので、普段の食事で意識して摂取するようにしてください。

ささくれを防ぐためには、ビタミン、ミネラルのほか、炭水化物やタンパク質なども含め、バランスよく栄養を摂ることが大切です。

まとめ

ささくれにならないようにするためには、指先や爪の周りの乾燥を防ぎ、しっかりと保湿をすることが効果的な予防法となります。その他、規則正しい生活やバランスの取れた食事でも、ささくれを防ぐことができます。

ささくれができると痛みがあることが多く、ひどくなると化膿して日常生活に影響を及ぼすことがあるので、日頃から気をつけるようにしておきましょう。

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こちらの記事の監修医師

成増駅前かわい皮膚科

河合徹

〇診療科 :一般皮膚科・小児皮膚科・老年皮膚科・皮膚外科・形成外科・美容皮膚科・アレルギー科・当日手術・レーザー治療

【経歴】
台湾生まれ、東京都板橋区出身。
台湾大学医学部卒業。
日本国医師免許および台湾医師免許のダブルライセンス。
東京大学医学部皮膚科助教(2017年~2019年)。
皮膚科専門医・がん治療認定医・産業医。
2020年11月、板橋区に成増駅前かわい皮膚科(https://kawai-hifuka.jp/)を開業。

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