オンライン診療対応クリニック病院検索・クリニック動画紹介のイシャチョク

  • 一般会員
  • 医師会員
  • 法人会員

イシャチョク

一般
会員
医師
会員
法人
会員

最終更新日:2022年11月7日

白い便が出るときに考えられる原因|危険な病気の可能性も

こちらの記事の監修医師
東長崎駅前内科クリニック
吉良 文孝

(画像=stock adobe.com)

白い便が出る原因は脂肪分の多い食事による消化不良の場合もありますが、なかには重大な病気のサインの場合もあるため注意が必要です。本記事では白い便が出た時に考えられる原因を大人・子どもの場合に分けて解説します。医療機関を受診すべき目安も合わせて紹介しますので、白い便が出た方は参考にしてください。

大人の便が白い時に考えられる病気

大人の便の色が白い場合は、以下の病気の可能性があります。     

閉塞性黄疸

閉塞性黄疸とは、「肝臓で作られた胆汁が胆管を通じて十二指腸に排出される流れ」が妨げられたときに生じる黄疸のことをいいます。原因としては、総胆管結石や腫瘍によって胆管が閉塞することが考えられます。

症状

  • 白い便が出る
  • 尿の色が濃くなる
  • 皮膚や粘膜が黄色くなる
  • 全身の皮膚にかゆみが出る
  • 腹痛・熱発・全身倦怠・食欲不振

肝不全       

肝不全とは肝機能が大幅に低下した状態のことをいいます。ウイルス性肝炎や肝硬変、肝傷害などのあらゆる肝疾患が原因で起こります。肝不全を起こすとほかの臓器に多大な影響を及ぼし、死に至ることもあり大変危険です。

症状

  • 黄疸が出る
  • 白い便が出る
  • 上腹部の不快感・胸やけ
  • 脱力感・食欲不振・皮下出血

胆石症

胆石症とは、胆のうや胆管に石ができることで痛みなどのさまざまな症状を引き起こす病気の総称です。通常は胆汁に含まれるビリルビンという色素によって便が茶色になりますが、胆管が詰まって胆汁が十二指腸に流れなくなると白っぽいクリーム色の便が出ます。

症状

  • 白い便
  • 吐き気・食欲低下・倦怠感
  • 背中・肩・みぞおち・腰などの痛み

胆管癌・胆のう癌・膵臓癌

胆管癌や胆のう癌、膵臓癌を発症すると胆管が狭くなり、白い便が出ることもあります。これらの癌は早期には症状を感じないことが多く、進行するにつれてさまざまな症状があらわれます。

症状

  • 胆管癌:白い便、黄疸、ビリルビン尿、皮膚のかゆみ、発熱
  • 胆のう癌:白い便、黄疸、食欲不振、悪心・嘔吐、体重減少、腹部膨満、右上腹部の痛み
  • 膵臓癌:白い便、黄疸、食欲不振、倦怠感、体重減少、腹痛、背中の痛み

白い便が出る時の病気以外の原因

病気以外で便の色が白くなる原因は以下のような例があります。                   

薬の副作用   

服用した薬の色が着色するほか、薬が体内で分解・代謝された代謝物によって便の色が白っぽくなることがあります。

バリウム検査の後            

バリウムは体内で消化・吸収されないため、バリウム検査の後はそのまま白い便として排泄されます。

脂肪分の多い食べ物の摂取・消化不良

脂肪分の多い食事をとったときに消化不良を起こし、脂肪を多く含んだ白っぽい便(脂肪便)が出ることがあります。脂肪便は軽く、便器の水に浮くのが特徴です。

新生児・子供の便が白い原因

新生児や子供の便が白い場合、胆道閉鎖症やロタウイルス胃腸炎の可能性があるため注意が必要です。

胆道閉鎖症

胆道閉鎖症は胆汁の通る胆管がふさがってしまう原因不明の病気で、生後1〜2ヶ月程度の新生児や乳児に発症します。胆道閉鎖症の原因は分かっていませんが、発症した場合は初期段階で手術が必要なため、症状がある場合はすぐに病院を受診してください。

症状

  • 尿が濃い黄色になる
  • 白目や皮膚が黄色く見える(黄疸)
  • 白っぽい・クリーム色・黄色がかった色の便が出る 

ロタウイルス性胃腸炎

ロタウイルスは非常に感染力が強く、生後6ヶ月~2歳くらいまでの子供のほとんどが感染するといわれています。感染源は発症後の便に含まれるウイルスで、排泄物を扱ったあとの不十分な手洗いなどによって感染が広がります。発症後は症状がよくなっても1ヶ月ほどウイルス排泄が続くのが特徴です。

秋から冬にかけて発症することが多く、繰り返しかかることもあります。初回が最も症状が重くなりますが、感染前に予防接種を受けておけば症状を抑えられることが多いです。感染が疑われる場合は、早めに病院を受診しましょう。

症状

  • 37度程度の微熱
  • 激しい下痢・腹痛
  • 吐き気・激しい嘔吐
  • 米のとぎ汁のような白い便

医療機関を受診する目安は?

白色やクリーム色、灰色の便が出ていてロタウイルス感染症や胆道閉鎖症が疑われる症状がある場合は、小児科を受診しましょう。とくに、以下のような場合は救急で病院に連れて行ってください。

  • 呼吸困難
  • 意識がない
  • ぐったりしている

なお、離乳食が始まる前の赤ちゃんの便に白いつぶつぶが混ざっていることがあります。小さな白い塊は母乳やミルクに含まれる脂肪分やカルシウムが固まったものなので、心配ありません。

便の色が白い場合は放置せず医師に相談を

薬の副作用やバリウム検査の後、脂肪分の多い食事を取ったとき以外で白い便が出た場合は放置せず、大人は内科や消化器内科、子供は小児科を受診しましょう。

受診の際は「いつから白い便が出ているか」「白い便が出た回数や量はどれくらいか」「ほかの症状はないか」など、できるだけ詳細に医師に伝えると診断の参考になります。

この症状を治したい。記事を読んで今すぐ医師の診断を受けたいあなたへ。

イシャチョクのオンライン診療なら、予約なしで今すぐ医師とつながります。「オンライン診療について詳しく知る」ボタンから、オンライン上の仮想待合室に入りましょう。全国の医師、または近くの医師が、すぐにあなたを診察します。

全国のクリニックから検索したいあなたへ。

  • クリニックを探すクリニック検索

  • 病気・医療情報検索

こちらの記事の監修医師

東長崎駅前内科クリニック

吉良 文孝

〇病院名 :東長崎駅前内科クリニック
〇医師  :吉良 文孝 先生
〇アクセス:西武池袋線 東長崎駅より徒歩30秒
〇診療科 :内科、胃腸科、内視鏡内科、消化器内科
〇経歴 :東京慈恵会医科大学 医学部医学科卒業。東京警察病院での初期および後期研修終了後、消化器内科に入局。JCHO東京新宿メディカルセンター(旧東京厚生年金病院)消化器内科医長、都内内科クリニックや健診専門クリニック、医師会など様々な医療現場での勤務を経て、平成30年に東長崎駅前内科クリニックを開設。

仮想待合室型オンライン診療対応の医療機関募集中

イシャチョクでは、予約無しでオンライン上の「仮想待合室」に入れば、診療科目毎の医師が順番に診察してくれる、仮想待合室型のオンライン診療システムを提供しています。以下のボタンをクリックして、オンライン診療に対応しているクリニックを検索してみてください。