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最終更新日:2022年5月25日

頭が一瞬ズキッとするのはなぜ?痛みの部位や左右差で原因は違う?

こちらの記事の監修医師
医療法人社団 創知会 メモリークリニックお茶の水
荒木 亙

誰もが感じたことのある頭痛。いつもとは違って、頭が一瞬ズキッとする場合、脳などに重大な疾患があるのではないかと不安になるでしょう。頭が一瞬ズキッとする痛みの原因は、多くの場合、神経痛です。しかし稀に、危険なサインである場合もあるため、注意が必要です。頭が一瞬ズキッとする場合に考えられる原因と受診の目安について解説します。

頭が一瞬ズキッとするときの原因(1)後頭神経痛

後頭神経痛とは、何らかの原因で後頭部の皮膚の知覚を担う後頭神経に異常をきたした状態です。後頭部が痛いのと同時に、多くの場合、耳の近くや耳の中にも痛みを感じます。

後頭部や頭頂部、側頭部の瞬間的な痛みが特徴

後頭神経痛では、後頭部や頭頂部、側頭部の片側に瞬間的な痛みが起こり、耳の後ろや中などに痛みを感じることもあります。

多くの場合、痛みは数秒程度と瞬間的ですぐに治まりますが、痛みが長引いたりしびれを感じたりすることもあり、そのときは受診が必要です。

原因はパソコンや帯状疱疹

後頭神経痛は、スマホやパソコンを見るときの前傾姿勢が首や肩の筋肉に負担をかけることで起こりやすくなります。コロナ禍でテレワークが普及してから、症状に悩む人の数が以前より増加したといわれています。

ストレスによって起こる緊張型頭痛と併発する人も多く、頭痛や肩こりなど、慢性的な痛みに悩まされます。

後頭神経痛の原因にはもうひとつ、帯状疱疹ウイルスがあります。帯状疱疹は免疫力が下がったときに特にかかりやすく、患部の強い痛み、かゆみ、水疱など、つらい症状を呈します。

後頭神経痛の治療・対策

後頭神経痛の治療は、抗炎症薬や鎮痛薬など、薬物療法が主です。痛みが強い場合には、ブロック注射を行う場合もあります。帯状疱疹には、抗ウイルス薬を使います。緊張型頭痛を併発していることが多いので、緊張型頭痛の治療が行われることもあります。

頭が一瞬ズキッとするときの原因(2)三叉神経痛

三叉神経痛とは、顔の感覚を脳に伝える三叉神経に起こる神経痛です。そのため、主に顔や前頭部に痛みが起こります。脳の血管や腫瘍が神経を圧迫することなどで起こり、顔を触ったり動かしたりすることで症状が誘発されます。

右側もしくは左側の突然の強い痛みが特徴

三叉神経痛では、突発的に激しい痛みに襲われることが特徴で、顔や前頭部など左右どちらかに症状が現れます。痛みは電気が走ったようだと表されることが多く、ピリピリとしびれたような感じを覚える人もいます。

痛みは長引くことはなく、数秒から数十秒程度でおさまりますが、発作的に現れるために生活の質を落とし、日常生活に支障をきたすこともあります。

原因は神経の圧迫や腫瘍

三叉神経痛は、脳内にある自分自身の動脈が三叉神経に接触することが主な原因です。まれに、脳腫瘍や脳動脈瘤などの異常な血管によって圧迫されていることもあります。

三叉神経痛の治療・対策

三叉神経痛の診断は、問診とMRIなどの脳画像検査により行われます。治療は薬物療法が中心で、薬が効かないときには神経ブロックをすることもあります。生活に支障をきたすなど重症の場合は、手術によって三叉神経から接触している動脈を離すなど、根本治療を行います。

頭痛には危険な頭痛もある

頭が一瞬ズキッとする症状は、脳腫瘍や脳血管の異常など、危険なサインかもしれません。脳腫瘍や脳動脈瘤など血管の異常によって三叉神経痛を起こし、そのことが一瞬ズキッとする痛みとなっている可能性があります。

脳腫瘍が進行すると他の神経を圧迫し、悪性であれば命に関わることもあります。また、脳動脈瘤は大きくなると破裂して、くも膜下出血を起こすことがあります。

頭痛が続く場合は、精密検査を受けて原因をはっきりさせることをおすすめします。

頭が一瞬ズキッとする…受診すべき?

頭が一瞬ズキッとするとき、どの程度であれば受診すべきなのでしょうか。

頭が一瞬ズキッとする際の受診すべき目安

頭が一瞬ズキッとする症状が頻繁にあったり、繰り返し現れたりする場合は、受診したほうがいいかもしれません。頭痛が激しくなり、市販薬を飲んでも効かずむしろ悪化していくような場合も病院にいきましょう。

頭の痛みで受診するなら何科?

頭の痛みは、まずは内科の医師に受診しましょう。原因の疾患によっては、ペインクリニック、神経内科、脳外科などの受診が必要になる場合があります。

子供の場合は何科?

子供の頭痛は、小児科にかかることをおすすめします。より専門的なアドバイスを受けたい場合は、小児神経専門医のいる小児科にかかりましょう。

まとめ

頭が一瞬ズキッとする場合は、ほとんどが後頭神経痛です。最近は、パソコンやタブレット、スマートフォンなどの電子機器が普及し、後頭神経痛を発症する子供も多くなっています。パソコンなどの見すぎに注意し、姿勢を正しく保って生活することが有効な予防策になるでしょう。

頭の痛みだけでなく、ほかにも複数の症状が現れたときは、受診が必要です。繰り返し起こる頭痛やいつまでも痛みが引かないなど気になる症状があるなら、早めに受診しましょう。

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こちらの記事の監修医師

医療法人社団 創知会 メモリークリニックお茶の水

荒木 亙

〇病院名 :医療法人社団 創知会 メモリークリニックお茶の水
〇医師  :荒木 亙
〇アクセス:東京都文京区湯島1-5-34東京医科歯科大学医科同窓会
〇診療科 :精神科

《経歴》
1985年 京都大学医学部卒業
1992年 同大学院修了
1995年 米国留学
1998年より、国立精神・神経医療研究センター神経研究所 室長として、主に認知症研究に従事。
2018年より、医療法人社団創知会に勤務し、物忘れ外来を担当している。 
専門分野:神経内科学・認知症
資格:日本内科学会認定内科医、日本神経学会専門医

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