最終更新日:2022年2月6日
鼻の中にニキビができる原因と治療法|潰すとどうなる?

こちらの記事の監修医師
いなばクリニック耳鼻咽喉科
稲葉岳也

ニキビといえば頬や口まわり、鼻の表面にできることが多いですが、鼻の中にできることもあります。ニキビができると気になって触りたくなりますが、自分で潰すと炎症が悪化してしまうので注意が必要です。そこで今回は鼻の中にニキビができる原因と治療法、予防法などを解説します。
目次
鼻の中にニキビができる原因|赤いニキビ・白いニキビ
鼻の中にできるニキビもほかの場所と同じく、古い角質や皮脂汚れが毛穴に詰まりアクネ菌が増殖することで発生します。ここでは、鼻の中に赤いニキビ・白いニキビができる3つの原因を解説します。
鼻のかみすぎ:雑菌が付着する
何度も鼻をかむと鼻水に雑菌が付着し、鼻の中にニキビができやすくなります。アレルギー性鼻炎や花粉症の方は鼻を噛む回数が多くなりがちですが、強い力を入れると粘膜に負担がかかるため片方ずつ優しくかむようにしましょう。
鼻のほじりすぎ:鼻の中の皮膚が傷つく
鼻をほじりすぎると爪によって皮膚が傷つき、炎症を起こす原因になります。指や爪の中に付着した雑菌が鼻の中に入り、ニキビの発生につながることもあるため注意が必要です。
鼻毛の抜きすぎ:毛穴が炎症する
鼻毛を無理に引き抜くと毛穴に炎症が発生するだけでなく、汚れが体内に入りやすくなります。その結果抜いた毛穴から雑菌が入り込んで炎症を起こし、ニキビができやすくなってしまいます。
ニキビではない病気の可能性も
鼻の中にできものができた場合、ニキビではなく毛嚢炎(もうのうえん)や鼻茸(はなたけ)の可能性もあります。ここでは、毛嚢炎や鼻茸の症状や原因について解説します。
毛嚢炎(もうのうえん)
毛嚢炎(毛包炎)とは、毛根を包んでいる毛嚢が細菌に感染することで炎症が起こる病気です。
【毛嚢炎の症状】
- 赤みを帯びた発疹(丘疹)が出る
- 発疹の中央に膿がある(膿疱)
- 発疹を押すと痛い
毛嚢炎の症状はニキビと非常に似ていますが、ニキビの原因はアクネ菌、毛嚢炎の原因は黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌である点が異なります。
ブドウ球菌は誰もが持っている皮膚の常在菌ですが、鼻毛を抜いたり鼻の中をいじることで毛穴が傷付くと中に菌が侵入しやすくなり炎症を起こします。
毛嚢炎は症状が軽ければ1週間程度で自然治癒することが多いですが、なかなか治らない場合は皮膚科を受診しましょう。
鼻茸(鼻ポリープ)
鼻茸とは鼻にできる良性のポリープで、鼻の粘膜が炎症を起こして血管が膨張し、キノコのように鼻腔内に垂れ下がったできもののことをいいます。
炎症の原因ははっきり分かっていませんが、細菌感染やアレルギーが関連していると考えられています。
【鼻茸の症状】
- 鼻づまりが起こる
- 鼻の中にみずぶくれができたあとキノコ状のできものができる
- 匂いを感じづらくなる
鼻茸はアレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎の方に多くみられるため、鼻水やくしゃみなどの症状も出やすいのが特徴です。
鼻茸を放置すると大きくなって症状がひどくなる可能性があるので、早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。
鼻の中にニキビができたときの治療法
鼻の中にニキビができても、症状が軽ければ1週間~10日程度で自然治癒することが多いです。しかし、根が深いニキビは悪化したり痛みが強くなってしまうこともあります。ここでは、鼻の中にニキビができたときの治療法や正しい対処法について解説します。
市販薬を使う
鼻の中にニキビができて痛いときは、市販薬の使用も可能です。ただ、ニキビが熱をもっている場合や市販薬を使っても治らないときは医療機関を受診しましょう。
鼻の中のできものはニキビではなく毛嚢炎や鼻茸の可能性もあるため、自己判断で市販薬を使うより医療機関で正しい処置を受けるほうが治りが早く安全です。
皮膚科で抗生物質を処方してもらう
鼻の中にニキビができた場合は皮膚科や耳鼻咽喉科で症状を伝え、抗生物質の外用薬を処方してもらうのがおすすめです。ニキビが悪化している場合は、痛み止めなどの内服薬が処方されるケースもあります。
自分でニキビを潰すとどうなる?
ニキビができると自分で潰したくなる方も多いかもしれません。しかし鼻の中をいじると指や爪についた雑菌が侵入し、さらに悪化してしまうことが多いため必ず医療機関で処置してもらいましょう。
ニキビができている毛穴には皮脂がたくさん詰まっているので、指やピンセットで押し出しても完全に取り除くことは困難です。ニキビを潰そうとすると強い痛みが生じるだけでなく、必要以上に周辺の皮膚を傷付けてしまうため、かえってニキビが治りにくくなってしまいます。
鼻の中のニキビを予防する方法
鼻の中のニキビは指で触るクセや生活習慣が原因になっていることが多いので、ニキビができにくい環境を作ることで予防できます。ここでは、ニキビを予防する方法を2つ紹介します。
◇鼻の中を触りすぎない
鼻の中を触りすぎると雑菌が入り込み、ニキビができやすくなります。そのため、ニキビを予防するには鼻を触ったりほじったりしないことが大切です。
鼻水が出ているときは強く力を入れすぎず、片方ずつ優しくかむようにしましょう。また、ティッシュなどで鼻の中の粘膜をゴシゴシこすらないように注意してください。
鼻毛は抜かずにカットする
鼻毛は抜かず、ハサミや鼻毛カッターでカットするようにしましょう。
鼻毛を抜くと鼻の中の皮膚に負担がかかり炎症を起こしやすくなり、ニキビができやすくなってしまいます。なお、鼻毛をカットする際は鼻の中の粘膜を傷付けないように注意しましょう。
生活習慣を見直す
鼻の中のニキビを予防するには、生活習慣を見直すことも大切です。生活習慣が乱れてホルモンバランスが崩れるとニキビができやすくなるため、規則正しくバランスの良い食事や十分な睡眠を心がけましょう。
暴飲暴食は避け、アルコールや脂肪分、糖分、香辛料の摂りすぎや夜食を控えることも大切です。
鼻の中のニキビがなかなか治らない場合は病院へ
鼻の中は湿り気があり雑菌が繁殖しやすいため、ニキビができると悪化しやすい傾向があります。鼻の中のニキビが1週間以上治らない・熱を持っている・膿がある場合は医療機関を受診して治療しましょう。ニキビ予防のためには普段から手や爪を清潔に保ち、鼻の中を触らないようにすることが大切です。
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こちらの記事の監修医師
いなばクリニック耳鼻咽喉科
稲葉岳也
略歴
慈恵医大卒
慈恵医大附属病院
聖路加国際病院
日本耳鼻咽喉科学会専門医
日本レーザー医学認定医
日本アレルギー学会専門医
耳鼻咽喉科、皮膚科における疾患、特にアレルギー疾患のレーザー治療
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