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最終更新日:2021年10月20日

舌にできる白い粒は癌?口内炎との違いを解説

こちらの記事の監修医師
横山歯科医院
横山 知芳

(画像 Adobe Stock=AdobeStock_100515429.jpeg)

舌に白い粒のようなものが見え「口内炎かな?」と思っている人もいるのではないでしょうか?しかし、これは口内炎ではなく舌癌である可能性があります。この記事では、口内炎と舌癌を違いや具体的な症状などにについて解説します。白い粒や斑点のようなものが見える、口内炎かどうか知りたいといった人は参考にしてください。

口内炎ができる原因

口内炎ができる原因はさまざまです。

よく見られるのは、ストレスや疲労に伴う免疫力の低下が原因となっているものです。これが原因となって発生する口内炎は「アフタ性口内炎」と呼ばれます。アフタ性口内炎は栄養不足や睡眠不足なども発生に影響するとされています。

また、入れ歯や歯の矯正器具などが口内に接触する、頰の内側を誤って噛んでしまう、といったことがきっかけで細菌が繁殖し口内炎になるケースもあります。これは「カタル性口内炎」と呼ばれ、口の粘膜が赤くなったり水疱ができたりします。

そのほかにも、ウイルスや細菌が増殖することで発生する「ウイルス性口内炎」、ヘルペスウイルスに感染することで発生する「ヘルペス性口内炎」などもあります。

ちなみに口内炎には口の中が白くなる「カンジダ口内炎」もあります。これはカビの一種であるカンジダが原因で引き起こされます。

舌に白い点ができる口内炎は舌癌の可能性?

(画像 Adobe Stock=AdobeStock_89518796-.jpg)

舌に白い点ができている場合、口内炎の可能性もありますが、舌癌である可能性もゼロではありません。舌癌は、その名の通り舌に発生する癌で、口の中で発生する癌の中でも最も発生頻度が高くなっています。舌癌の場合、初期段階で以下のような症状が見られます。

・硬いしこりがある
・舌の粘膜が白い・赤い
・舌粘膜がただれている・口内炎のような症状が2週間以上続く

など

白い粘膜や口内炎のような症状など、一見するとただの口内炎と勘違いする可能性もあると言えるでしょう。

口内炎と舌癌の違いは?

(画像 写真AC=3803487_m.jpg)

当然ながら、口内炎と舌癌は全く異なるものです。

口内炎は、口の中の粘膜が炎症を起こした状態のことです。先ほど紹介した「アフタ性口内炎」の場合、痛みを伴うほか、数ミリの潰瘍が生じると言った特徴があります。また、一般的な口内炎は1〜2週間ほどで自然に治る点も特徴です。

一方の舌癌は、舌の細胞が癌化したものです。口内炎とは異なり最初のうちは痛みを伴わないケースが多くなっています。ただし、舌が歯に当たる際などに痛みが発生することもあります。また、自然治癒することはありません。

このように口内炎と舌癌は、違いこそあるものの似ている部分もあるため、舌癌を口内炎だと思い込み、そのまま放置してしまうこともあります。

口内炎と舌癌を見分けるポイント

(画像 写真AC=22398724_m.jpg)

口内炎と舌癌には異なる部分があることは先述の通りです。ここでは口内炎と舌癌を見分ける際のポイントを改めて整理します。

口内炎が痛いかどうか

見分ける際のポイントの1つとなるのが痛みの有無です。口内炎の場合、痛みを伴いますが、舌癌は初期であれば痛みを感じないケースもあります。そのため、口内炎のようなものが口内にできているにも関わらず痛くないといった場合は、一度病院で診察してもらったほうがいいでしょう。

ちなみに、舌癌の場合、舌にしびれを感じることがあるほか、舌を動かしにくくなるケースもあります。

いつまでたっても治らない

口内炎は1〜2週間ほどで自然治癒しますが、舌癌は自然治癒しないため、いつまでたっても口内炎のようなものが消えない場合は、舌癌の可能性があります。

ただし、口内炎の中でもウイルスが原因となっているものなどは、原因であるウイルスが取り除かれなければ治りません。

いずれにしても、2週間ほど経過しても治っていないようであれば、病院で診察してもらうべきです。

口内炎が白い

舌に白い斑点や粒のようなものが見られるものの、痛みがなく、ずっと残っている場合は、舌癌の可能性があります。少なくとも一般的な口内炎ではないと考えられるでしょう。

白い口内炎=舌癌ではない

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白い斑点や粒のようなものが見られるからと言って100%舌癌というわけではありません。確かに舌癌では舌の粘膜が白くなることもありますが、そのほかの病気でも白くなるケースはあります。

例えば、「白板症」と呼ばれる病気は、舌の表面が角化する/肥厚することなどで白い板が付着します。これは、ビタミン不足や虫歯、喫煙などによって引き起こされるものです。また、口内炎でも炎症の後に白くなるケースがあります。

このように、白い口内炎というだけでは判別できないものであるため、自己判断することは避けましょう。先ほど紹介したポイントを踏まえ、病院に行くことがベストです。

病院を受診する場合は何科?

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舌癌や口内炎といった口内で発生する病気は、歯科や耳鼻咽喉科が専門の診療科です。口腔内だけでなく、全身に何かしらの症状が見られる場合は内科を受診することもあります。精密検査を行う場合は、検査に対応できる大きな病院に行くことになります。近くにそういった病院がない場合は、まずかかりつけ医や歯科医院などで診察してもらってもいいでしょう。

まとめ

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今回は、舌の口内炎が白い場合について解説しました。口内に白い粒や斑点のようなものが見られる場合、口内炎の可能性もありますが舌癌のケースもあります。口内炎は痛みが伴う、自然に治癒するといった特徴がある一方で、舌癌は痛みがない、症状がずっと続くといった特徴が見られます。個人で判別することは難しいため、歯科や耳鼻咽喉科などで診察してもらうようにしてください。

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こちらの記事の監修医師

横山歯科医院

横山 知芳

〇病院名 :横山歯科医院
〇医師  :横山 知芳
〇アクセス:神奈川県横浜市戸塚区上倉田町769-16
〇診療科 :歯科
〇経歴:
鶴見大学歯学部卒業
第87期JIADSペリオコース修了
皆川アカデミーインプラントコース修了
国際インプラント学会認定医(DGZI)

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