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最終更新日:2022年10月26日

口内炎の原因は?治らない場合の病気との関連や対処法も解説

こちらの記事の監修医師
横山歯科医院
横山 知芳

口内炎 治らない
(画像=stock adobe.com)

口内炎は、口の中の粘膜が炎症した状態のことです。一般的には2週間程度で治るとされていますが、なかなか治らないケースもあり、そのような場合は他の病気が隠れている可能性もあります。この記事では口内炎の概要や原因、病気との関連性などについて解説します。口内炎は誰でも発症する可能性があるため、ぜひ参考にしてください。

口内炎とは

口内炎とは、口の中の粘膜が炎症を起こした状態のことです。頬の内側のほか、舌や歯茎など口の中のさまざまな部位で口内炎はできます。1mm程度の小さなものから1cmほどの大きなものまで大きさには幅があり、1度に複数の口内炎が発生することもあります。

赤い腫れやポツポツとした判定ができている場合は比較的軽症だといえますが、口内がただれている、白い膜が覆っている、水疱ができているといった場合は重度の口内炎であるため注意が必要です。また、さらに症状がひどくなるなど、食事や会話の際にも痛みを伴い、出血が見られることもあります。

口内炎は通常であれば1〜2週間程度で治りますが、同じ箇所に繰り返し発生するケースも少なくありません。

口内炎の原因

口内炎が発生する原因は、免疫力の低下や栄養バランスの乱れなどさまざまです。ここでは、口内炎の主な原因について解説します。

免疫力が低下している

免疫力が低下すると口内炎ができやすくなります。口の粘膜は代謝を繰り返すことで常に新しくなっています。しかし、疲れが溜まっていたり、ストレスを感じていたりすると代謝が滞るようになり、免疫力が低下しやすくなります。免疫力が低下すると粘膜の再生力も低下してしまうため、口内炎が発生しやすい状況となります。

粘膜が傷つく

口の粘膜が傷つき、そこに細菌が侵入することで口内炎が発生することもあります。例えば、食事中に頬の粘膜を噛んでしまい傷ができ、そこが口内炎になるといったケースです。口内を噛んでしまうことは誰にでも起こります。しかし、毎回同じ場所を噛んでしまう場合は、歯が尖っていて同じ箇所を傷つけている、歯の被せ物があっていないといった可能性もあるため、一度歯科医院に相談するといいでしょう。

栄養バランスのみだれ

食事の内容が偏ってしまい、栄養バランスが乱れると抵抗力が低下し、口内炎ができやすくなってしまいます。栄養素によっては、皮膚を強くしてくれるものや口腔内の修復を促進してくれるものなどもあるため、バランスの良い食事は口内炎を防ぐためにも欠かせないものだといえるでしょう。

口内炎の種類

口内炎と一言でいってもその種類はさまざまです。ここでは、具体的な口内炎の種類について解説します。

アフタ性口内炎

口の中を噛んでしまい粘膜が傷ついた時や疲れやストレスなどによって発生する口内炎のことをアフタ性口内炎といいます。アフタ性口内炎は、白い円状の腫れができる点が特徴で、食事に伴い痛みを感じることもあります。基本的には1〜2週間程度で自然治癒しますが、痛みがあると食事がしにくいため、ステロイド剤の軟膏を使って早期治癒を目指すケースも少なくありません。

カタル性口内炎

カタル性口内炎は、歯の被せ物があっていなかったり、歯の矯正装置が粘膜に強く当たったりすることで発生する口内炎です。粘膜が赤く腫れ、痛みを伴います。この場合、歯科医院で被せ物や矯正装置の調整や治療を行う必要があります。

ウイルス性口内炎

ウイルス性口内炎は、ウイルスや細菌に感染することで発生する口内炎です。中でもヘルペスウィルスに感染することで発生するヘルペス性の口内炎はよく見られます。日本人だと20〜30代、60代位以上で多くの人が感染していると言われています。

また、生後半年〜3歳くらいの子どももウイルス性の口内炎になりやすいとされているため注意が必要です。ウイルス性の場合一度感染してしまうと体の中にウイルスが残るため、疲労がたまり抵抗力が低下することで繰り返し発症する可能性があります。

なお、ウイルス性口内炎は唾液を経由して感染する可能性があるため、症状が見られる場合は、食器やタオルを他人と共有することは避けてください。

カンジダ性口内炎

カンジダ性口内炎とは、カンジダというカビ菌が口の中で増殖して発症する口内炎のことです。唇の裏側や頬の内側、上顎などに白い膜ができる点が特徴です。白い幕はこすると剥がれ、剥がれた部分は赤く腫れています。
初期はあまり自覚症状がなく、飲食や歯磨きなどで口内炎に刺激が加わると痛みを感じるようになります。なお、カンジダ菌は真菌であり、抗生物質はありません。そのため、抗真菌薬を使って治療することとなります。

乳児や高齢者など、体力が比較的弱いとされる人や血液疾患、糖尿病などにかかっている人がカンジダ性口内炎になりやすいといわれているため注意してください。

アレルギー性口内炎

アレルギー性口内炎は、銀歯などに使用されている金属、果物や野菜、さらには薬などに対するアレルギーが原因となって発生する口内炎です。アフタ性口内炎同様、頬の内側や唇などに白い潰瘍ができ、周囲が赤く腫れ、痛みを伴います。

アレルギー性口内炎を発症した場合、アレルギーの原因となっているものを回避することが大切です。例えば、銀歯に使用している金属が原因である場合は、ほかの素材に替えてもらう、食事が原因の場合は該当する食材を食べないようにするといった形です。また、ステロイド剤や抗アレルギー剤による治療を行うこともあります。

ニコチン性口内炎

ニコチン性口内炎は、その名の通りタバコが原因となって発症する口内炎のことです。他の口内炎と比べると痛みはそこまで強くありませんが、タバコの煙の熱が口の中の粘膜を刺激することによるピリピリとした刺激が特徴です。ニコチン性口内炎を防ぐには禁煙をする必要があります。

口内炎が治らない場合病気の可能性も

口内炎ができたとしても「すぐに治る」「たいしたことない」など、気にしていない人もいるかもしれません。しかし、口内炎だと思っていたら実は大きな病気だったというケースもあります。

例えば、がんの前段階とされている白板症は、舌や頬の粘膜などが白くなり、食事をするとしみる、歯ブラシが当たると痛みを感じるなど、口内炎に似た症状があります。また、同じように口の粘膜が鮮紅色になり刺激痛を伴う紅板症は50%ががんになるとされています。いずれも口内炎と勘違いしてしまう可能性があるため注意しなければなりません。

口内炎は一般的には2週間程度で治るとされていますが、2週間以上たってもなかなか治らない場合は一度病院を受診するといいでしょう。

口内炎を長引かせるNG行為

口内炎ができた場合、長引かせないためにも口の中は常に清潔にしておきましょう。口の中が不潔な状態だと細菌も発生しやすくなるため注意してください。
また、口内炎が気になったとして触るなどして刺激を与えないようにしましょう。刺激を加えると痛みが強くなる恐れもあります。
そのほかにも、口内炎は炎症した状態であるため、口内炎を温めると症状が長引く可能性があります。アルコールの摂取や長時間の入浴など、血行を良くする行動も口内炎の長期化につながるため避けてください。

口内炎になった時の対処法

口内炎になった時の対処法について解説します。口内炎は誰でもなる可能性があるため、いざという時のためにも参考にしてください。

しっかりと休む

口内炎は体が疲れている時に発症することがあり、口内炎は疲労が溜まっているサインとも言われています。そのため、口内炎ができた場合は、しっかりと体を休めるようにしましょう。疲れたままだと、体の抵抗力も下がり、さらに口内炎ができる可能性もあります。

口のケアを行う

歯磨きやうがいなどの口のケアは、口内炎の予防だけでなく、発症後に症状を悪化させないためにも大切です。丁寧な歯磨きを心がける、食後に必ず歯磨きをする、こまめにうがいをするなど口腔内のケアに取り組んでください。

食事内容を見直す

栄養バランスの乱れがきっかけとなって口内炎が発生することもあるため、食事内容の見直しも口内炎対策には欠かせません。例えば、ビタミンB類は免疫力を上げる働きや粘膜を修復する働きなどを備えているため、食事の際にも取り入れるといいでしょう。
また、味の濃い食べ物や暑い食べ物など、口内炎に刺激を与えてしまうものはしばらくの間は避けてください。

口内炎が治らない時は病院へ

先ほども説明していますが、口内炎は一般的には1〜2週間程度で治ります。2週間以上たっても口内炎がなくならない場合は、歯科医院や口腔外科などで診てもらうといいでしょう。

特に、同じ場所に口内炎ができる場合は、口内炎を修復するための細胞の修復と再生が繰り返し行われることでがんになりやすくなります。噛み合わせが悪い、被せ物があっていないといった場合は、同じ場所に口内炎ができやすいため注意してください。

また、帯状に白っぽくなる白板症は、がんになる前段階とされています。白板症の場合、該当部分をこすっても剥離しません。そのほかにもレース状の白斑ができる扁平苔癬は、びらんや潰瘍を作り、接触痛や食事による痛みを感じるようになります。

軽い口内炎と考えていても、放置していると日常生活に支障をきたす可能性もあるため、気になる場合は早めに病院を受診しましょう。

まとめ

今回は、口内炎の概要や原因、発症時の対処法などについて解説しました。口内炎は口の中の粘膜が炎症を起こした状態のことです。一般的には1〜2週間程度で治ります。しかし、2週間以上たっても治らない場合は、他の病気である可能性があります。口内炎だと思っていたらがんだったというケースもあるため、なかなか治らない場合は一度病院を受診してください。

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こちらの記事の監修医師

横山歯科医院

横山 知芳

〇病院名 :横山歯科医院
〇医師  :横山 知芳
〇アクセス:神奈川県横浜市戸塚区上倉田町769-16
〇診療科 :歯科
〇経歴:
鶴見大学歯学部卒業
第87期JIADSペリオコース修了
皆川アカデミーインプラントコース修了
国際インプラント学会認定医(DGZI)

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