最終更新日:2021年10月21日
鼻が詰まる原因は病気のせい?詰まった時の対処法も解説

こちらの記事の監修医師
いなばクリニック
稲葉 岳也

鼻が詰まっていて息苦しい、日常生活を送りにくいといった人は多いのではないでしょうか。鼻が詰まる原因は鼻水だけではありません。場合によっては病気の可能性もあります。この記事では、鼻が詰まる原因について解説します。また、鼻が詰まった時の具体的な対処法についても取り上げているため、ぜひ参考にしてください。
鼻が詰まる原因
ここでは鼻が詰まる原因について解説します。鼻が詰まる原因は鼻水からできもの、骨の影響などさまざまです。自分に当てはまるものがないかチェックしてみてください。
鼻腔の粘膜が腫れている
鼻腔の粘膜が炎症やアレルギーにより腫れを起こすことで鼻が詰まることもあります。この場合、鼻炎や副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎などが原因になっていると考えられます。そのほかにも、点鼻薬があっておらず腫れにつながっているケースもあるため注意が必要です。
鼻汁
鼻汁とは、いわゆる鼻水のことです。多くの人が経験していると考えられますが、鼻水がたまることで鼻の通りが悪くなり詰まってしまいます。鼻水が出ている時は、一緒に粘膜が腫れているケースが多いため、さらに鼻詰まりが酷くなる可能性もあるでしょう。
軟骨や骨の影響
軟骨や骨の影響によって鼻が詰まる人もいます。例えば、鼻中隔が彎曲している、鼻中隔の外にある下鼻甲介が分厚いといった場合、空気の通り道が狭くなり鼻が詰まっているように感じられます。
鼻腔のできもの
鼻腔内にできもの(鼻茸)ができることもあり、それが原因で鼻が詰まるケースも珍しくありません。できものは、鼻の粘膜が弱くなることで、水ぶくれのように腫れることで発生します。薬の服用で完全に消せないケースもあり、そのような場合は手術による摘出が必要です。
鼻腔への異物混入
鼻に詰めていたティッシュが何かしらの理由によって鼻腔内に残っているなど、鼻腔への異物混入も鼻詰まりの原因となります。異物を放置していると炎症を起こしてしまうため、さらに鼻詰まりがひどくなる可能性もあるため、早めに取り除くことが大切です。小さい子どもの場合、気づかないうちに予想外のものを鼻に入れるケースもあり、保護者が注意する必要があります。
病気が原因で鼻が詰まるケースもある

先ほども少し触れていますが、病気が原因となって鼻が詰まるケースも少なくありません。具体的には以下のような病気が鼻詰まりの原因となります。
・アレルギー性鼻炎
・肥厚性鼻炎
・血管運動性鼻炎
・慢性副鼻腔炎
・鼻中隔弯曲症
・鼻腔・副鼻腔腫瘍
など
病気が原因で鼻が詰まる場合は、病院で診察してもらいましょう。
鼻が詰まると見られる症状

鼻が詰まると、さまざまな症状が見られるようになります。例えば、青色の濃い鼻水が出たり、鼻水が喉に流れてきたりすることもあります。また、鼻血が出るケースもあるでしょう。そのほかにも、頭痛や発熱を伴うこともあるなど、鼻以外で症状が見られることもあるため注意が必要です。
鼻詰まりの治療法

鼻詰まりは内服薬や点鼻薬を活用して治療するのが一般的です。また、病院でネブライザーを使用することもあります。ネブライザーとは、薬を霧化して気管支や肺におくることができる医療機器のことです。事前に鼻水を取り除いたうえでネブライザーを使ってステロイドや抗ヒスタミンなどを行き渡らせます。治療を受けても改善されない場合は、手術を受けることになる可能性もあるでしょう。
鼻が詰まる時にできる対処法

鼻詰まりが起こってもすぐに病院に行けないケースもあるでしょう。そこでここでは、自分でできる対処法を紹介します。
鼻を温める
鼻を温めることで、鼻腔が広がり血流も良くなるため、鼻詰まりの改善が期待できます。例えば、電子レンジを使って蒸しタオルを用意し、鼻の付け根に当てるだけでも鼻詰まりが良くなる可能性があります。
また、体を温めることも同じように有効です。部屋を暖かくする、太い血管が通る部分を温める、お風呂に入るなどして体を温めましょう。
室内の加湿
乾燥が原因となって鼻詰まりを起こしているケースもあるため、室内を加湿することも大切です。50〜60%を目安に湿度を調整してみてください。加湿器がない場合は、濡れタオルを室内に干したり、霧吹きで噴霧したりしてもいいでしょう。
鼻洗浄
鼻洗浄とは、鼻で行ううがいのようなものです。鼻の中にある細菌やウイルスなどを洗い出します。洗浄用の器具は、家電量販店やドラッグストアで購入できるため、チェックしてみてください。
市販薬を使用する
鼻炎薬や点鼻薬など市販の薬を使用することも鼻詰まり対策となります。市販薬は比較的簡単に入手できる点が特徴ですが、薬によっては眠気が伴うものもあるため、薬の特徴をしっかりと理解して使用することが大切です。
鼻をかむ
鼻水が原因で鼻が詰まっている場合、鼻をかむことで状況が改善されます。鼻をかむ際は、正しい方法で行うことが大切です。具体的には以下のような点がポイントとなります。
・鼻をかむ際は片方ずつ行う
・もう片方の鼻は押さえておく
・ゆっくりとかむ
・力強くかまないようにする
一気にまとめて鼻水を出そうとするのではなく、少しずつ出すことが大切です。
脇の下の刺激
脇の下を圧迫することで交感神経が刺激され、鼻の粘膜の血管が収縮されるため、鼻の通りがよくなるとされています。左の鼻が詰まっているようなら右の脇、右の鼻なら左の脇を圧迫してください。圧迫は小さいボールを脇の下に挟むなどすれば行えます。
適度な運動
適度な運動も鼻が詰まっているときの対処法となります。これは、運動することで交感神経が活発になり、鼻の粘膜の欠陥が収縮するためです。鼻が詰まって息苦しいときに激しい運動をすると大変であるため、ウォーキングなどできることから試してみてください。
鼻が詰まって寝れない子どもや赤ちゃんの対処法

鼻詰まりは老若男女問わず発生しますが、子どもや赤ちゃんの場合、自分で対処できないため、大人がサポートすることが大切です。
例えば、鼻を温めてあげる、室内を加湿する、鼻吸い機を利用するといったことができるでしょう。また、仰向けになっていると鼻が詰まりやすいとされているため、寝かせる向きを変えることも有効です。
まとめ

今回は、鼻が詰まる原因から鼻が詰まったときの対処法などについて解説しました。鼻が詰まる原因は鼻水だけではありません。場合によっては病気が原因となっているケースもあります。症状が改善されない場合は病院の受診を検討してみてください。また、病院にすぐにいけない場合は、鼻を温める、市販薬を使用するなど自分でできる対処を行いましょう。
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こちらの記事の監修医師
いなばクリニック
稲葉 岳也
〇病院名 :いなばクリニック
〇医師 :稲葉岳也
〇アクセス:横浜市港南区港南中央通13-24
〇診療科 :耳鼻咽喉科、皮膚科、美容皮膚科、アレルギー科
〇経歴:
慈恵医大卒
慈恵医大付属病院聖路加国際病院で勤務
医学博士
日本耳鼻咽喉科学界専門医
日本レーザー医学会認定医
日本アレルギー学会専門医
専門:耳鼻咽喉科、皮膚科における疾患、特にアレルギー疾患のレーザー治療
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