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最終更新日:2021年11月26日

おたふく風邪の症状は?熱、咳は出る?大人と子供で違う?

こちらの記事の監修医師
宮田胃腸内科皮膚科クリニック
宮田 直輝

(画像=TMD and TMJ healthcare concept: Temporomandibular Joint and Muscle Disorder. Asia child kid girl hand on cheek face as suffering from facial pain, mumps or toothache/stock adobe.com)

おたふく風邪は子供がかかる病気だというイメージをお持ちではないでしょうか。実は、子供の頃にかかっていない人は大人でもおたふく風邪にかかる可能性があります。この記事では、おたふく風邪の症状や合併症について紹介します。また大人がかかった時の症状や注意点も解説しているので、おたふく風邪について心配な方は参考にしてください。

おたふく風邪とは

一般的におたふく風邪と呼ばれていますが、正式名称は流行性耳下腺炎と言います。唾液を分泌する耳下腺(耳の前から下に位置する)と顎下腺(顎の下に位置する)が腫れるという症状が現れます。ムンプスウイルスが原因となり、ウイルスを持つ人との接触やくしゃみによる飛沫を浴びることなどで感染します。子供がかかりやすい病気で、一度の感染で終生免疫一生涯に渡って免疫ができる)がつきます。

おたふく風邪の症状

(画像=Sick child, toddler boy lying on the couch in living room with a fever, mom cheching his temperature, resting at home/stock adobe.com)

おたふく風邪にかかった場合の症状や潜伏期間について紹介します。

おたふく風邪の初期症状

おたふく風邪にかかり始めの頃は、顔の腫れや物を食べたり飲み込んだりする時に痛みを感じる症状が出たり、圧痛が出ることもあります。症状が発症するとは1日目からだんだん悪化し、2日目ピークを迎えます。その後は徐々に症状が治まり、1週間後には完治することがほとんどです。

おたふく風邪は顔の腫れが主症状

おたふく風邪の名前の通り、顔の腫れが出ます。顔が腫れるメカニズムは、ムンプスウイルスが唾液を分泌する唾液腺に感染したことによって、免疫機能が働き炎症が起こるという流れです。

熱や咳、吐き気などの症状が出ることも

おたふく風邪では風邪のような症状も出る場合があります。まれに38℃以上の高熱が出て、熱による頭痛のどの痛みが伴うことも。おたふく風邪の治療法は対症療法なので、安静にして栄養バランスのとれた食事と十分な睡眠をとって完治を目指します。

おたふく風邪の症状が出るまでの期間

おたふく風邪は感染してから、2~3週間の潜伏期間があります。その間は自覚症状がないため、人と接触して知らない間に感染を広げてしまう「不顕性感染」を起こしていることも。感染者の約2~3割はこの不顕性感染と言われるほど、おたふく風邪の感染力は高いです。

おたふく風邪の合併症の症状

おたふく風邪は上記で紹介した症状の他に、まれに合併症を引き起こすこともあります。

髄膜炎

髄膜炎とは、脳を包む髄膜にムンプスウイルスが感染して炎症を起こし、高熱おう吐頭痛などの症状が続きます。発症確率は10%程度で、安静にしていれば1~2週間で症状が治まります。非常にまれではありますが、約0.02~0.3%の方が重症化し後遺症を残します。

感音性難聴

感音性難聴とは、血液の流れや鼓膜の奥にある内耳道を介して、ムンプスウイルスが音の振動を受ける蝸牛(かぎゅう)に感染して障害を引き起こし、聴力が低下する合併症です。聴力がゼロになることはまれですが、聴力の回復が非常に難しいため補聴器を必要とする場合があります。発症確率は0.1~0.25%と低いですが、将来的に後遺症が残りやすい合併症です。

精巣炎や卵巣炎

思春期以降の男性がおたふく風邪にかかると20~40%の確率で精巣炎にかかると言われています。一方、思春期以降の女性では発症率は約5%ですが、卵巣炎にかかりやすいと言われています。どちらも不妊の原因となることもありますので、適切な治療を行いましょう。

すい炎

すい臓にムンプスウイルスが感染すると、すい炎を発症します。みぞおちからへその上の辺り、背中に痛みが起き、吐き気やおう吐、おなかが張るなどの症状がありますが、1週間程度で完治することが多いです。

おたふく風邪の症状についてのよくある疑問

(画像=TMD and TMJ healthcare concept: Temporomandibular Joint and Muscle Disorder. Asia man hand on cheek face as suffering from facial pain, mumps or toothache/stock adobe.com)

おたふく風邪に関するよくある質問を2つ解説します。

大人と子供、赤ちゃんでおたふく風邪の症状は違う?

大人になってからおたふく風邪にかかると、子供に比べて症状が悪化しやすいと言われています。なぜなら、大人の方が免疫力が強いためムンプスウイルスに対して強く免疫反応が出やすいからです。また大人の場合、合併症として精巣炎や卵巣炎を発症しやすく、不妊の原因となるため注意が必要です。さらに妊婦の方がおたふく風邪にかかると、流産の危険性があります。

おたふく風邪の症状はうつる?

おたふく風邪は飛沫感染(くしゃみ等)や接触感染(ウイルスがついた手で触れる等)でうつり、非常に感染力の高い病気です。保育園や幼稚園で1人発症すると、感染が広がりやすいため子供の頃にかかる人が多い傾向にあります。厚生労働省による感染症対策ガイドラインによると、おたふく風邪は顔の腫れが出てから5日経過し、かつ全身状態が良好になるまでは通学や出社は控えることを推奨されています。

まとめ:「この症状、おたふく風邪?」と思ったら

顔が腫れるという特徴的な症状があるおたふく風邪は、子供の頃にかかりやすい病気です。しかし、1度もかかったことがない場合は大人でも発症する場合があり、重症化や合併症にかかる可能性もあります。おたふく風邪に感染したかもしれないと思った場合は、内科婦人科泌尿器科を受診してみてくださいね。

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こちらの記事の監修医師

宮田胃腸内科皮膚科クリニック

宮田 直輝

〇病院名 :宮田胃腸内科皮膚科クリニック
〇医師  :宮田 直輝
〇アクセス:東京都新宿区百人町1-11-2-2F
〇診療科 :内科 消化器内科 皮膚科 小児科
〇経歴:
2003年
台湾台北医学大学 医学部卒業
2005年
慶應義塾大学病院 初期研修
2006年
日本鋼管病院初期研修
2007年
慶應義塾大学病院消化器内科
2011年
恩賜財団済生会宇都宮病院勤務
2012年
慶應義塾大学大学院医学研究科博士号取得
2013年
テキサス大学サウスウエスタンメディカルセンター博士後研究員
2016年
国際医療福祉大学三田病院消化器センター講師
2019年
長峰整形外科・胃腸内科 副院長
2020年
宮田胃腸内科皮膚科クリニック 院長
国際医療福祉大学三田病院消化器センター非常勤講師
JCHO山手メディカルセンター消化器内科非常勤
一般社団法人日の出医療福祉グループ顧問
資格・学会
日本内科学会認定内科医
日本内科学会認定総合内科専門医
日本消化器病学会認定消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医
日本肝臓学会認定肝臓専門医
日本抗加齢医学会専門医
日本医師会認定産業医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
緩和ケア研修終了
東京都難病指定医
米国消化器内視鏡学会(ASGE)所属

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