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最終更新日:2022年11月11日

喉がムズムズして咳が止まらない

こちらの記事の監修医師
クリスタル医科歯科クリニック
中島 由美

この記事では、喉がムズムズして咳が止まらない原因と対処法について解説します。咳は異物が体内に侵入した時に起こる防衛反応ですが、咳が起こる原因はさまざまです。原因がわかることで、咳や喉のケアも行いやすくなります。自宅でできるケア方法も取り上げているため、咳が止まらなくて困っている人はぜひ参考にしてください。

咳が出る仕組み

咳は、体が病原体やほこりといった異物の侵入を防ぐために行う防衛反応です。人が呼吸をして異物を吸い込むと、異物は喉の奥にある気道に到達します。異物が気道に届くと、気道から粘液が排出され、異物を絡め取ります。

その後、絡め取られた異物は気道の壁に生えている線毛によって喉へと押し戻されていき、胃の中へと流れていきます。基本的に呼吸で吸い込んだ異物はこのような形で処理されていくため、異物が入り込んだこと自体に気づかないケースがほとんどです。ちなみに、異物の量が多いと痰として体外に排出されることもあります。

では、なぜ咳が出るのでしょうか。咳は、痰が過剰に分泌されている、綿毛の機能が低下している、異物が大きいといったことが原因で、異物を喉の奥の方に運べないことによって気道が刺激を受けた時に出ます。また、スパイスのような刺激物が気道を通過する際に、反射的に咳が出ることもあります。

喉がムズムズして咳が止まらないのはなぜ?

咳が出るのは異物を体外に排出するための防衛反応ということがわかりましたが、中には咳がいつまでも止まらず、喉がムズムズしてしまうこともあります。ここでは、喉がムズムズして咳が止まらないのか、具体的な原因について解説します。

アレルギー

咳はアレルギーが原因で出ることもあるため、自分では気づかないうちに、どこかでアレルギーを引き起こす「アレルゲン」を吸い込んでいたり、食べていたりしていて、咳が続いている人も少なくないでしょう。

アレルギーによっては、喉にかゆみやムズムズ感を伴うもの、激しいせきを引き起こすものもあります。また、アレルゲンが鼻に作用すると鼻水が、目に作用すると目のかゆみやかすみに繋がることもあるため、注意しなければなりません。

気管支喘息

気管支喘息が原因で、咳が続き、喉がムズムズすることもあります。気管支喘息は、アレルギーに関連する病気の1つであり、空気の通り道となる気道の炎症と閉塞が主な病態です。気道が狭くなるため、激しい咳や息苦しさといった呼吸器に関する症状が現れます。

息をするとゼイゼイやヒューヒューといった音が聞こえる点が特徴です。症状がひどくなると、咳や喉の不快感、息苦しさだけでなく、胸の痛みや呼吸困難などが現れることもあります。場合によっては救急対応が必要になるケースもあるかも入れません。

気管支喘息というと、子どもに多い病気というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、大人が発症するケースも少なくありません。例えば、アレルゲンやウィルス、タバコなどの刺激によって気道が狭くなり咳や息苦しさが現れることもあります。大人だからといって安心することはできません。

風邪

風邪で咳の症状が現れることはよくあります。これは、先ほども説明しているように、体が異物の侵入を防衛しようとしているためです。肺や気管を守るために、ウィルスやほこり、アレルゲンなどを咳によって取り除きます。風邪による咳は程度の違いはありますが、時間の経過とともに収まるケースが一般的です。

心因性咳嗽

ストレスが溜まっていると、咳が出ることがあります。これを心因性咳嗽といいます。心因性咳嗽は、コンコンという乾いた咳(乾性咳嗽)が出る点が特徴で、痰は出ません。また、心因性咳嗽の場合熱が出ることもなく、病院で検査をしても特に体には異常がないケースがほとんどです。しかし、ストレスが溜まっている限りは咳が続き、場合によっては3ヶ月以上の長期間に渡って咳が続くこともあります。

咳が続く場合でも、何かに集中している時や睡眠中などは咳が出ません。一方で、ストレスが強くかかる状況や緊張している時などには咳が出ます。

体に異変が見られない咳であるため、不安に感じる人もいるかもしれませんが、集中している時や睡眠中、緊張している時などに咳が出るかどうかをチェックすることで見分けられる可能性があります。ぜひ試してみてください。

その他

アレルギーや気管支喘息、風邪、心因性咳嗽以外にも、さまざまな病気が原因で喉がムズムズして咳が止まらない状態になることがあります。
例えばCOPDは、肺胞が破壊されることで呼吸に障害が発生する病気ですが、COPDになると肺の機能が低下するため、咳が慢性的に現れるようになります。

また、咳過敏症候群(cough hypersensitivity syndrome) は、難治性の咳で、日常会話や気温差、匂い、煙などわずかな刺激で喉のかゆみや違和感を伴うものです。

そのほかにも、副鼻腔気管支症候群や胃食道逆流症、喫煙による慢性気管支炎、薬剤による咳嗽などが原因で咳が続くことがあります。

喉がムズムズして咳が止まらない時のケア方法

ここでは、咳が止まらない、喉がムズムズするといった時に行うケアについて解説します。自宅でもできる簡単なケア方法も取り上げているため、ぜひ参考にしてください。

のど飴を舐める

シンプルですが、効果的なのがのど飴を舐めることです。のど飴を舐めると、口の中の唾液量が増えるため、唾液が異物を取り除いてくれます。それによって症状が緩和される可能性があるでしょう。のど飴以外にもトローチなどでも同じ効果が期待できます。

のど飴やトローチはコンビニやドラッグストアなどに、医薬部外品や薬品として販売されている商品などさまざまな種類のものが販売されているため、どれを選べばいいか迷ってしまう人もいるでしょう。喉のムズムズや咳を抑えたい場合は、炎症を抑える作用を含んでいるものがおすすめです。

食べ物に注意する

喉がムズムズして咳が止まらない、喉がイガイガしているといった場合、食べ物に気をつけることで症状が改善される可能性があります。以下の食べ物は席を止める働きがあるとされているものです。

氷砂糖・ハチミツ・水あめ・湯葉・アーモンド・えごま・オリーブ・南瓜の種・栗・落花生・かぶら・くわい・にんにく・ふきのとう・へちま・ゆり根・杏・いちじく・梅・ざくろ・梨・びわ・マンゴー・海苔など

例えば、ハチミツやアーモンド、落花生、梅などは、喉の粘膜を潤しつつ咳を鎮める効果が期待できます。

ツボを押す

咳が続くときに、ツボを押すことで症状が改善されることもあります。具体的には、以下のようなツボを押してみてください。

・天突(てんとつ):左右の鎖骨を結ぶ中央部分の窪み
・孔最(こうさい):肘を曲げた時にできるしわの親指側と手首を結んだ線上の肘から1/3ほど下がったところ
・尺沢(しゃくたく):肘を曲げた時にできるしわの親指側にある筋肉の外側
・肺兪(はいゆ):肩甲骨と背骨の中間にある。高さは肩甲骨の真ん中くらい
・中府(ちゅうふ):鎖骨の外端下のくぼんでいる箇所からから指の幅1本分下がった部分

テレビを見たり、お風呂に入ったりしながらできるものであるため、ぜひ試してみてください。

こまめに水分をとる

水分補給をこまめにすることも、咳対策となります。飲み物はジュースやコーヒーではなく、白湯やお茶など、さらっとした飲み物を飲みましょう。水分をとることで痰が柔らかくなります。痰が硬いと喉に絡まってしまい、咳をひどくする恐れがあるため、こまめな水分補給を心がけてください。

就寝中もマスクをする

夜眠る時にマスクを着用することで咳を軽減できる可能性があります。咳が続く人の中には、布団のダニやほこりなどの刺激が原因である人も少なくありません。また、夜は冷え込むこともあり、冷たい空気を吸い込むことで咳が出る人もいます。

このような外部からの刺激はマスクを着用することで防ぐことができます。マスクは、喉への刺激を防いでくれるほか、口の乾燥も防げるなど、咳の原因となるものを取り除いてくれる便利なものです。近年では、スチーム効果を備えたマスクや息をしやすいように形状が工夫されているマスクなどもあるため、睡眠中に息苦しさを感じる可能性は低いでしょう。

うがい

咳対策の定番ともいえるのがうがいです。うがいは喉を洗浄してくれるほか、保湿の役割も担うなど、手軽でありながらしっかりとした効果が期待できるものです。うがいをすることで、異物を取り除く綿毛の機能を改善することもできます。帰宅したら、まずうがいを行う習慣を身につけておくだけでも、十分な咳対策となるでしょう。

なお、うがいをする際、塩水でうがいをするとより効果的だといわれています。塩辛さが苦手でない場合は試してみてください。

喉がムズムズして咳が止まらないのはコロナ?後遺症も

咳が止まらないと、「もしかしてコロナ?」と思ってしまう人もいるかもしれません。確かにコロナの症状の1つで咳が出ることもあります。また、後遺症で咳が止まらなくなるケースもあるそうです。しかし、咳は風邪やアレルギーなどでも出るものであるため、咳が出ている・続いているからといって必ずしもコロナとは断言できません。そのため、症状が気になる場合はPCRテストを受けるなど、詳しい検査を受けてください。

症状が改善されない時は病院を受診

咳や喉のムズムズ・イガイガが2日以上続いている、咳が出はじめたころよりも症状が悪化しているといった場合、一度病院で診察してもらうことをおすすめします。診療科は内科もしくは呼吸器内科を受診してください。

喉の違和感や咳の症状を引き起こす原因はさまざまであるため、専門家に診てもらうのが一番です。病院を受診する際は、いつごろから咳が出ているのか、どのような時に出るのかなど、できるだけ詳しく伝えられるように症状をメモなどにまとめておくとスムーズです。

まとめ

今回は、喉がムズムズして咳が止まらない原因や咳が止まらない時の対処法などについて解説しました。咳が出る原因は、アレルギーや気管支喘息、風邪、ストレスなどさまざまです。咳が続く場合は、のど飴を舐める、うがいをする、水分補給をこまめに行うなどの対処法を行ってみてください。それでも症状が改善されない場合は、一度病院を受診しましょう。

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こちらの記事の監修医師

クリスタル医科歯科クリニック

中島 由美

〇診療科 :内科,美容皮膚科,アレルギー科,アンチエイジング外来,女性外来,産業医

【経歴】
ニューヨーク州バッファロー市生まれ
金沢医科大学 医学部 卒
金沢医科大学病院にて小児科・内科研修
大阪・神戸・東京・福岡の病院で内科と皮膚科を担当
2018年8月クリスタル医科歯科クリニック内に内科、美容皮膚科、アレルギー科を開設

【資格】
日本内科学会 認定内科医
日本医師会 認定産業医
抗加齢医学会 専門医

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