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最終更新日:2021年12月20日

腕が痛い・だるい原因と対処法|病院を受診すべきケースとは?

こちらの記事の監修医師
田園調布長田整形外科
長田夏哉

腕が痛い だるい
(画像=Adobe Stock)

スマホやパソコンを長時間使用することで腕が痛い・だるいといった症状が出ることがあります。一時的な症状の場合は心配がないケースも多いですが、腕が麻痺していて思うように動かせなかったり、しびれが出ている場合は注意が必要です。そこで今回は腕の痛みやだるさの原因や日常生活で気を付けるポイント、病院を受診するべき目安について解説します。

目次

  1. 腕が痛い・だるい・重いときに考えられる病気
    1. ◇頚肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)
    2. ◇胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)
    3. ◇橈骨神経麻痺(とうこつしんけいまひ)
  2. 様子を見ても心配ないケース
    1. ◇筋肉痛による一時的な症状
    2. ◇スマホやパソコンの疲れによるもの
    3. ◇コロナワクチンによる副作用
  3. 病院を受診するべきケース
  4. 日常生活に原因があるときの治し方
    1. ◇姿勢を正す
    2. ◇パソコンやスマホ使用時は1時間おきに休憩する
    3. ◇腕の痛みに効くツボを刺激する
  5. 腕のだるさが続く・突然痛くなった場合は整形外科へ

腕が痛い・だるい・重いときに考えられる病気

腕が痛い・だるい・重い症状がある場合に考えられる病気としては、以下のような例が挙げられます。

◇頚肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)

頸肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)とは、以下のような症状の総称です。

  • 上腕から前腕にかけての疲労感
  • 腕を一定以上上げたときの痛みやしびれ
  • 腕・肩・首・背中などの痛みやだるさ、脱力感、しびれ、コリ
  • 感覚異常
  • 下肢のだるさ
  • 頭重感

急に体を動かしたときやスポーツの後には腕が痛い・だるい・重いといった症状はよく起こりますが、特に何をしたわけでもないのに腕や方、首などに痛みやしびれ、だるさを感じる場合は頸肩腕症候群が疑われます。
頸肩腕症候群はデスクワークで同じ姿勢を撮り続けている方によくみられ、一度完治しても再発しやすいのが特徴です。

▼原因

頚肩腕症候群の原因としては、長時間の同じ姿勢や運動不足、重い物を運ぶ作業、精神的ストレスなど日常生活での影響が深く関連しています。

▼治療法

まず安静にしたり固定療法することから始まり、次に薬物療法や理学療法(リハビリテーション)、装具療法、神経ブロック療法、外科的療法などを行います。

◇胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)

胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)とは、腕や方に負担のかかる運動によって神経や欠陥が障害を受けることにより、腕や肩、首がしびれたり力が入りにくくなる神経の病気のひとつです。
胸郭出口症候群は「肩こり」として捉える方もいますが、病気と気づかないうちに症状が悪化したり長期化したりするケースもあるため、早めに受診して治療を行うことが大切です。

▼原因

原因としては手を上げる体勢で行う作業やスポーツ、重い荷物を担ぐ職業などが挙げられます。胸郭出口症候群は?せ型で首が長く、なで肩の女性や筋肉の発達した男性に多いのが特徴です。

▼治療法

症状が軽い場合は姿勢を正したり運動療法を取り入れたりすることで改善することが多いです。
腕のしびれや脱力感が強い場合は、血流を改善する飲み薬やしびれなどの神経障害を緩和するビタミン剤、神経ブロック注射などが行われます。

◇橈骨神経麻痺(とうこつしんけいまひ)

橈骨神経麻痺(とうこつしんけいまひ)とは、二の腕から肘にかけての圧迫によって神経に異常が発生し、手が動かなくなったりしびれが発生するといった症状が起こる病気です。
お酒を飲んでそのまま眠った後に発症したり、腕枕が原因でしびれが生じることも多いため「サタデーナイト症候群」「ハネムーン症候群」などと呼ばれることもあります。

原因

橈骨神経麻痺の原因には以下のようなものがあります。

  • 上腕部位への外的な圧迫
  • 外傷をきっかけとした開放創
  • 上腕骨骨折に伴う骨片による直接損傷、血腫による圧損傷
  • ガングリオンなどの腫瘤
  • 筋肉の酷使

治療法

治療は、装具などの局所安静、ビタミンB12製剤の薬物療法などを行うこともあります。回復しない場合は手術治療を検討します。

様子を見ても心配ないケース

腕がだるい・痛いといった症状を感じても、規則正しい生活を送ったり十分な睡眠時間を確保したりすることで改善するケースもあります。以下では、腕のだるさや痛みが出ても心配ないケースについて解説します。

◇筋肉痛による一時的な症状

重い荷物を運んだり、スポーツで腕を動かしすぎた場合に起こる一時的な筋肉痛の場合は2~3日様子をみてみましょう。数日間安静にすることで症状が改善すれば、心配しなくても大丈夫です。

筋肉痛によって腕の痛みやだるさがつらい場合は、患部を氷のうなどでしっかり冷やすことで症状が改善することがあります。また、38?40度のぬるま湯に浸かって温まり、優しくマッサージしたり伸ばしたりすることで血行が良くなり、筋肉痛が和らぐ効果が期待できます。

◇スマホやパソコンの疲れによるもの

スマホやパソコンの長時間の使用による肩凝りや首の凝りによって腕のだるさが生じると、以下のような症状が生じます。

  • 首の筋肉の収縮機能が悪くなると肩の血流が停滞しやすくなる
  • 腕を支える肩が疲労することで腕に老廃物が蓄積しやすくなる

上記のように、腕のだるさや凝りはスマホやパソコン疲れによる首や肩の凝りと深く関連していることがあります。電車内や信号待ちなどで腕を組むような姿勢でスマホを操作している方は多いですが、この姿勢は想像以上に腕に負担がかかっています。

パソコンやスマホの使用によって腕がだるい・痛い場合は、以下の方法で血流の巡りを良くすることで症状の改善が期待できます。

  • 30分以上同じ姿勢を取らない
  • 時々腕や肩を大きくゆっくり回したり席を立ってお手洗いに行く

◇コロナワクチンによる副作用

新型コロナウイルスワクチンの副反応による腕の痛みは、ファイザー社・モデルナ社ともに50%以上の確率で発生しています。

コロナワクチンによる副反応は摂取した当日から現れますが、2日程度で消失することがほとんどなので心配はありません。
ただ、我慢できないほど腕が痛い場合は、ワクチンを接種した医療機関やかかりつけ医に相談しましょう。

病院を受診するべきケース

安静にしても腕の痛みやだるさ、重さなどの症状が続いたり、以下のように症状が強い場合は放置せずに整形外科を受診しましょう。

  • 腕の痛みやだるさを繰り返す
  • 症状がどんどん悪化していく
  • しびれを伴う痛みがある

場合によっては関節や神経の病気が隠れていることもあるため、腕の痛みやだるさを放置して悪化すると治療に時間がかかるケースもあります。上記のような症状がある場合は初期のうちに治療することで早期改善が期待できます。

日常生活に原因があるときの治し方

腕の痛い・だるいといった症状は日常生活に原因があることが多いのが特徴です。そこで以下では、日常生活ですぐできる治し方について紹介します。

◇姿勢を正す

歩く時やパソコン作業、スマホ操作時の姿勢が悪いと首の神経が圧迫されるため、腕の痛みやだるさが生じる原因になります。そのため、普段から姿勢を正すことを意識するだけで腕の痛みやだるさが改善することがあります。

歩くときはと土踏まずから耳を結ぶラインが一直線になるように意識し、手は太ももの真横に来るようにしましょう。また、デスクワークをする際はパソコンが目線より少しだけ下の位置に来るように調節することで猫背になりにくくなります。

長時間デスクワークをしているとだんだん肩が内側に入り背中が丸まってしまうので、肩甲骨を少し寄せて背中が丸くならないように意識することも大切です。

◇パソコンやスマホ使用時は1時間おきに休憩する

現代人はパソコンやスマホを使用する時間が長い傾向があります。しかしパソコンやスマホを長時間使いすぎると腕の筋肉に疲労が溜まり、痛みやだるさが生じる原因となるので、1時間おきに休憩するのがおすすめです。
また、時々軽くストレッチや伸びをして、肩や首周りの筋肉をほぐすことも効果的です。

◇腕の痛みに効くツボを刺激する

腕に痛みやだるさがある場合は「内関(ナイカン)」というツボを刺激すると改善することがあります。
前腕にある内関はモノを握ったり手首を曲げる時の腕の痛みを和らげる際のツボとして知られ、手首を曲げた時にできるしわから指を横に3本当てたところにあります。
腕の痛みが強い場合は無理に力を加えず、親指でゆっくり力を入れて何度か押さえましょう。

腕のだるさが続く・突然痛くなった場合は整形外科へ

筋肉痛やスマホ、パソコンの疲れによる一時的な腕の痛みやだるさは安静にすることで軽減されることがほとんどです。しかし症状が続く場合や突然痛みが強くなった場合に無理をすると悪化することがあるので注意が必要です。
さらに、しびれや麻痺がある場合は病気が隠れていることもあるので、我慢せずに整形外科を受診しましょう。

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こちらの記事の監修医師

田園調布長田整形外科

長田夏哉

田園調布長田整形外科 院長
整形外科/リハビリテーション科/一般内科/女性医療/自然療法
日本医科大学卒業後、慶應義塾大学整形外科学教室に入局し整形外科専門医の研鑽を積む。主流医学に没頭する中、自然な流れで全体性の視点を育みボデイ・マインド・スピリット視点のトータルヘルスケアについても研鑽を深める。平成17年田園調布長田整形外科を開院、独自の直観医療で多くの方が「生き方」のアドバイスに訪れる。
日本整形外科学会専門医。
日本スポーツ協会公認スポーツドクター。
日本スポーツビジョン協会理事長。
「人生が変わる不思議な診察室」サンマーク出版など著書多数。

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