最終更新日:2023年1月20日
足首の前側が痛い!痛む原因と対応方法や受診先について解説

こちらの記事の監修医師
田園調布長田整形外科
長田夏哉

足首の前側が痛む場合、症状の現れ方や持続期間などを踏まえ、適切に対処する必要があります。放置すると悪化のおそれがある病気が原因である可能性もあるため、安易な自己判断は禁物です。ここでは、足首の前側が痛む原因や対応方法、受診の目安、受診する診療科などについて詳しく解説します。
足首の前側が痛む原因
足首の前側が痛む場合は、足首の靱帯や関節、軟骨などに何らかのトラブルが起きている可能性があります。原因となる病態について詳しくみていきましょう。
足関節捻挫
足関節捻挫とは、足首を内側にひねることで靱帯にダメージが及んだ状態です。放置すると痛みが残ったり歩きにくくなったりする場合があります。軽症では靱帯のごく一部が断裂しており、軽い腫れと圧痛が現れます。
中等症では広範囲の腫れと圧痛が現れ、この段階でも関節の不安定性はほとんどありません。重症になると靱帯が完全に断裂した状態で、強い腫れと圧痛、関節の不安定性、皮下出血などが見られます。
スポーツでの転倒、ひねるなどだけではなく、日常的な動作でも発症することがあります。軽くひねっただけと思っていても症状が悪化していくことがあるため、症状が軽くても症状の変化を注視しましょう。
変形性足関節症
変形性足関節症とは、足首の関節の軟骨がすり減り、痛みが現れた状態です。加齢によるすり減り、骨折や捻挫によるもの、関節リウマチなどの病気に伴うものなどがあります。足首の腫れと痛みが主症状ですが、進行すると歩くことが困難になります。
関節リウマチ
関節リウマチとは、免疫の異常によって関節に炎症が起こり、痛みや腫れなどの症状が現れる病気です。進行すると関節が変形したり機能を果たせなくなったりして歩行が困難になります。朝起きたときの関節のこわばりや痛み、腫れがある場合は、医療機関を受診した方がよいでしょう。
関節リウマチは、当初は軽い症状であるために受診が遅れがちです。根本的な治療法は確立されていませんが、進行を抑えたり症状を緩和したりする方法はあるため、早めに医師に相談しましょう。
扁平足
扁平足とは、足のアーチ構造がゆがみ、土踏まずが失われた足です。土踏まずには、歩行時の足への衝撃を緩和したり、アキレス腱に加わる力をつま先へ伝えたりする役割があります。
幼児期に起きる「幼児期扁平足」が成長とともに改善することが多いのに対し、大人になってから生じる「成人期扁平足」はさまざまな症状を引き起こすうえ、重症の場合は改善に手術が必要なケースもあります。
痛風
痛風とは、指の関節が腫れて激痛が起きる病気です。発作的に起こり、その後2~3日は激痛が続きます。痛みは少しずつ和らぐものの、治療を受けずに放置すると、発作を繰り返したり病態が悪化したりすることがあります。
また、痛風は尿酸が増えすぎた状態の「高尿酸血症」が背景にあり、糖尿病や脂質異常症、高血圧症などを合併する場合もあります。これらの生活習慣病は心筋梗塞や脳出血、脳梗塞などのリスク要因であるため、なるべく早く治療を受ける必要性があります。
【足首の前側が痛い】様子を見てもよいケース
発熱や全身倦怠感がない、痛みや腫れも軽度であればしばらく様子を見てもよいでしょう。ただし、患部に負担がかかると病態が悪化するおそれがあるため、安静に過ごすことが大切です。患部を温めると炎症が強くなり、痛みや腫れが増すことがあります。
【足首の前側が痛い】病院・クリニックを受診した方がよいケース
発熱や倦怠感などの症状がある場合は、痛風や関節リウマチが疑われるため、早めに病院・クリニックを受診しましょう。また、足首にしか症状が現れていなくても、放置すると症状が悪化することがあります。
痛みが3~4日続いている、歩行できないほどの痛みや腫れがある、足首がぐらつくなどの症状がある場合は受診が必要です。
足首の前側の痛みは何科を受診すればいい?
足首の前側の痛みは、整形外科に相談しましょう。足首の痛みは靱帯損傷や骨折などの可能性もあり、これは早期に治療が必要です。痛風の症状がある場合は内科を受診してください。痛風かどうか判断ができない場合は、整形外科を受診しても問題ありません。
痛風の可能性があれば、必要に応じて内科を紹介してもらえます。
足首の前側の痛みが続く場合は医療機関を受診しよう
足首の前側の痛みが続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。放置すると足首に不安定性が残ったり歩行が困難になったりするおそれがあります。また痛風は、糖尿病や脂質異常症、高血圧症などのリスク要因となる尿酸値が高い状態になっている可能性があります。心筋梗塞や脳出血、脳梗塞など生命にかかわる病気につながることもあるため、早期に治療を受けることが大切です。
足首の前側の痛みがある場合は、今回解説した内容を参考に受診の判断をしてください。
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こちらの記事の監修医師
田園調布長田整形外科
長田夏哉
〇診療科 :整形外科
【経歴】
日本医科大学卒業後、慶應義塾大学整形外科学教室に入局し整形外科専門医の研鑽を積む。
主流医学に没頭する中、自然な流れで全体性の視点を育みボデイ・マインド・スピリット視点のトータルヘルスケアについても研鑽を深める。
平成17年田園調布長田整形外科を開院、独自の直観医療で多くの方が「生き方」のアドバイスに訪れる。
日本整形外科学会専門医。
日本スポーツ協会公認スポーツドクター。
日本スポーツビジョン協会理事長。
「人生が変わる不思議な診察室」サンマーク出版など著書多数。
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