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最終更新日:2022年1月4日

膝に水が溜まるとどんな初期症状が出る?痛みの予防方法と放置するリスクも解説

こちらの記事の監修医師
田園調布長田整形外科
長田夏哉

(画像=stock adobe.com)

膝に水が溜まるのは膝関節の炎症などが原因であり、放置すると症状が悪化する危険性もあるため、初期症状を見逃さないようにすることが大切です。膝に水が溜まった状態は自然に治る可能性もありますが、早めに医療機関を受診することで重症化を防ぎやすくなります。膝に水が溜まっている可能性のある初期症状について説明します。

膝に水が溜まると現れる主な初期症状

膝に水が溜まると次のような兆候が初期症状として現れます。

  • 膝に違和感や軽い痛みがある
  • 膝に強張りを感じる
  • 膝の曲げ伸ばしがしづらい
  • 正座をすると膝に痛みが生じる
  • 膝周辺が腫れている

初期症状では軽い痛みで済むケースが多いです。しかし、そのまま放置すると状態が悪化する危険性もあるので注意してください。膝に水が溜まる原因や放置するリスクなどについて以下で解説していきます。

膝に水が溜まる原因とは?

膝の関節内に溜まる水は、関節液という粘性のある液体です。この関節液は膝関節などのスムーズな動きのために必要なものですが、過剰に分泌されると関節内に溜まってしまいます。例えば、怪我や病気で膝関節の炎症・損傷が起きたり、激しい運動によって膝を酷使したりすると、関節液を生成する滑膜が刺激され、過剰生産に繋がります。

そのため、膝に水が溜まっている場合、何かしらの要因が隠れていると考えられます。太りすぎや過度な運動で膝に水が溜まることもありますが、「変形性関節症」「関節リウマチ」「痛風」「半月板損傷」「靭帯損傷」などの可能性もあります。

膝に水が溜まった状態を放置するリスクとは?

膝に水が溜まっている場合の初期症状は膝の強張りや軽い痛みなどです。しかし、この状態を放置すると、症状が悪化することもあります。

関節液の中には「サイトカイン」というタンパク質が含まれており、その物質によって炎症や痛みは悪化します。痛みが強まる前に、医療機関で膝に溜まった水を抜くようにしましょう。

ただし、膝に溜まった水を抜くだけでは根本的な解決になりません。関節液の過剰分泌の原因となった病気や怪我などの治療も必要です。症状を放置することで日常生活での歩行や立つ・座るなどの動作にも支障をきたすケースもあるため、初期症状が出たら早めに診察を受け、治療をするようにしてください。

「膝に溜まった水を抜くと癖になる」は本当?

「膝に溜まった水を抜くと癖になる」と言われることもありますが、これは間違った情報です。一度水を抜いたからといって、膝に水が溜まりやすくなることはありません。

癖になると誤解されているのは、水を抜くだけでは根本的な原因である炎症などは治らないためです。膝に溜まった水を抜くのは痛みなどの症状を悪化させないために必要ですが、それで炎症がおさまるわけではないと思ってください。膝に水が溜まるのを防ぐには、しっかりと原因を治療することが重要です。

子供でも膝に溜まることはある?

膝に水が溜まるのは大人だけでなく、子供にも起こる症状です。前述したような初期症状がある場合、子供であっても膝に水が溜まっている可能性が考えられます。

特に激しいスポーツをしている子供は膝への負担が大きく、損傷しやすいです。また、「単純性股関節炎」は10歳以下の子供に多い病気で、股関節の炎症により水が溜まります。股関節から膝にかけて急に痛みが出た場合は、単純性股関節炎も疑われます。

単純性股関節炎の症状は一時的で、安静にしていれば2〜3週間ほどで症状は落ち着きます。ただし、別の原因が潜んでいるケースもあるため注意しましょう。

膝に水が溜まるのは何科で診てもらえる?

膝に水が溜まっている場合、受診するのは基本的に「整形外科」です。繰り返しになりますが、最初は軽度な痛みでも、放置することで強くなり、日常生活に支障をきたすケースもあります。膝に痛みや違和感があるときは、早めに整形外科を受診するようにしましょう。

膝に水が溜まった状態は自然治癒することもある?

膝関節内に溜まる水は、滑膜から分泌されるだけでなく、一定量は吸収されます。そのため、膝に溜まった水の量が徐々に減っていくケースもあります。

ただし、膝関節内の炎症などが治らなければ、関節液は過剰に分泌され続ける可能性は高くなります。原因によっては自然治癒せずに、膝に水が溜まった状態を繰り返すことになるので注意してください。膝に水が溜まっているときは、自然治癒を期待しないようにしましょう。

膝に水が溜まるのを防ぐ・痛みを軽減するためのセルフケア

膝に水が溜まるのを防ぎ、少しでも痛みを軽減するためには適切な方法でのセルフケアも重要です。しかし無理に動かしたり、間違った方法でケアしたりするのは逆効果なので注意してください。

痛みが強い場合や症状が改善されない場合は、専門医の指示を仰ぐようにしましょう。以下ではセルフケアの方法について解説していきます。

ストレッチ・筋力トレーニングなどの適度な運動

ストレッチや軽い筋力トレーニング、ウォーキングなどの運動は、筋肉の柔軟性を高め、膝への負担を軽減するのに有効です。反対に激しい運動は膝への負担も大きくなるため、逆効果になります。適度な運動を無理のない範囲で行うようにしましょう。

膝への負担を減らすための減量

体重が重ければ、それだけ膝にかかる負担も大きくなります。そのため、適正体重を超えている場合は、減量することも重要です。

適度な運動とともに、食べすぎにも注意しましょう。食事は腹八分目を心がけ、肉ばかりに偏らず、野菜もしっかりと食べるようにしてください。

湿布で一時的に痛みが和らぐこともある

湿布を使うことで膝の痛みが和らぐこともあります。ただし、基本的に湿布は一時的に炎症と痛みを鎮めるにすぎません。

湿布だけで根本的な原因がなくなるとは考えないでください。「湿布を使用しても痛みがひかない」「痛みが徐々に強まっている」といった場合は、整形外科で診てもらうようにしましょう。

膝に水が溜まるのは炎症が原因|初期症状が出たら早めに診てもらおう

膝に水が溜まるのは膝関節内の炎症などが主な原因です。病気や怪我による損傷が根本的な原因である可能性が高いので、初期症状が出たら早めに整形外科を受診しましょう。

膝に水が溜まっている場合、膝の周辺が腫れたり、膝の強張りを感じたりします。初期症状の段階では軽度でも、放置することで痛みは強まり、日常生活に支障をきたすケースもあります。症状が悪化する前に診察を受け、膝に溜まった水を抜くなどの適切な治療を受けてください。

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こちらの記事の監修医師

田園調布長田整形外科

長田夏哉

〇診療科 :整形外科

【経歴】
日本医科大学卒業後、慶應義塾大学整形外科学教室に入局し整形外科専門医の研鑽を積む。
主流医学に没頭する中、自然な流れで全体性の視点を育みボデイ・マインド・スピリット視点のトータルヘルスケアについても研鑽を深める。
平成17年田園調布長田整形外科を開院、独自の直観医療で多くの方が「生き方」のアドバイスに訪れる。
日本整形外科学会専門医。
日本スポーツ協会公認スポーツドクター。
日本スポーツビジョン協会理事長。
「人生が変わる不思議な診察室」サンマーク出版など著書多数。

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