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最終更新日:2021年12月11日

疲労骨折とは?主な症状や原因、治療法、予防法を解説

こちらの記事の監修医師
田園調布長田整形外科
長田 夏哉

(画像=Unrecognizable person with broken leg or foot injury walking on crutches. Man wearing leg brace ankle support adjustable strap fracture fixator standing in living room. Cropped low section close up/stock adobe.com)

「疲労骨折とはどんな症状のこと?」という疑問を抱いているあなたへ。

本記事では、疲労骨折の主な症状や原因、疲労骨折を起こしやすい部位、病院での診断方法、主な治療法、疲労骨折を起こさないための予防法などを、詳しく解説していきます。

スポーツをやっている人は特に疲労骨折を起こしやすい傾向があるため、ぜひ参考にしてください。

疲労骨折の主な症状

(画像=3D render illustration, sport fitness equipment, female concept, yoga mat, bottle of water, dumbbells, watches/stock adobe.com)


まず、骨に何らかの外力が加わって折れたり、ひびが入ったり、砕けたり、欠けたり、陥没したりすること全般を「骨折」と言います。その中でも「疲労骨折」とは、同じ部位に繰り返し負荷がかかることによって起こる骨折を指します。

針金を同じ箇所で何度も折り曲げると、そのうちポキッと折れてしまう金属疲労の現象と同じで、小さな力でも骨折の症状が現れるのが特徴です。

1回の大きな衝撃によって起こる通常の骨折(完全骨折や不全骨折)に比べ、激しい痛みや大きな腫れが生じることはなく、運動中や圧迫時にじんわりと鈍痛を感じます。

特に、日頃からトレーニングを繰り返し行っているスポーツ選手や、部活動に励む学生などに起こりやすい傾向があります。

疲労骨折の主な原因

(画像=Female athlete injured on athletic run training – Male coach taking care on woman having fatigue cramps – Sport team concept with young sporty people facing mishaps casualties – Contrast filter/stock adobe.com)


疲労骨折の多くは、同じ動作を繰り返すことによる疲労の蓄積が原因で起こります。たとえば、短期間に集中してハードなトレーニングを繰り返し行ったりすると、体の特定の部位に過度な負担がかかり、疲労骨折につながることがあります。

筋力や体幹機能、バランス感覚、柔軟性が不足していることでフォームが乱れていたり、不適切なシューズを着用して運動したりすることも原因の1つです。地面が固すぎる、もしくは柔らかすぎるなど、トレーニングを行う環境が要因になるケースも少なくありません。

また、無理なダイエットによる栄養不足や、女性の場合は無月経などの月経異常によるホルモンバランスの乱れが原因で疲労骨折が起こりやすくなることもあります。

疲労骨折を起こしやすい部位


疲労骨折を起こしやすい部位は、主に次の8箇所です。

● 中足骨(ちゅうそくこつ)
● 脛骨(けいこつ)
● 肋骨(ろっこつ)
● 腓骨(ひこつ)
● 大腿骨(だいたいこつ)
● 尺骨(しゃっこつ)
● 足関節の内果(ないか・うちくるぶし)
● 腰椎(ようつい)

では、それぞれの部位ごとに詳しく見ていきましょう。

足の甲にある中足骨


日本整形外科学会によると、疲労骨折全体の約35%は中足骨で起こるとされています。中足骨とは、足の甲にある5本の骨を指します。特に陸上競技、サッカー、バスケットボール、ラグビー、新体操の選手や、バレエのダンサーなどが疲労骨折を起こしやすい部位です。

すねの内側にある脛骨


中足骨に次いで疲労骨折を起こしやすいのが、すねの内側にある脛骨で、疲労骨折全体の約27%を占めています。特にジャンプをする機会が多いダンサーや、バスケットボール、バレーボールの選手、走り込みが多い陸上競技、野球、サッカーの選手などが疲労骨折を起こしやすい部位です。

肋骨


疲労骨折全体の約12%を占めるのが肋骨です。肋骨の上部、特に第一肋骨の疲労骨折は、ベンチプレスやウェイトリフティングなどを頻繁に行う人に起こりやすくなります。また、肋骨の下部で生じる疲労骨折は、捻る動作を多く行うゴルフや体操競技、やり投げなどの選手に多く見られます。

すねの外側にある腓骨


疲労骨折全体の約9%は腓骨に起こります。腓骨は脛骨と平行に並ぶ細い骨で、すねの外側に位置しています。中足骨や脛骨ほど頻度は多くないものの、長距離の陸上選手やダンサーなどが疲労骨折を起こしやすい部位の1つです。

大腿骨


疲労骨折全体の約3%は、太ももの部分にあたる大腿骨で起こるとされています。ジャンプや着地を繰り返すことにより、上から体重の負荷と圧力がかかり、下からは地面を蹴り上げるときの負荷がかかるため、大腿骨に疲労が蓄積され骨折に至ります。

前腕(手首からひじ)の小指側にある尺骨


大腿骨と同じく、疲労骨折の約3%は尺骨で起こるとされています。手首からひじにかけて2本ある骨のうち、小指側にあるのが尺骨です。頻度はあまり多くないものの、野球やソフトボール、剣道、テニス、器械体操などで尺骨の疲労骨折を起こすことがあります。

足関節の内果


足関節の内果も頻度は多くないものの、疲労骨折が生じることのある部位で、全体の約3%程度の割合で起こっています。内果の疲労骨折は、特に足への負担が継続的にかかりやすいサッカー選手などに起こりやすい傾向があります。

腰椎


中学生から高校生ぐらいの成長期には、腰椎の疲労骨折が多く見られます。スポーツが原因で起こると考えられている成長期腰痛症の約4人に1人は、腰椎疲労骨折と診断されます。

腰椎疲労骨折が悪化すると、椎弓の一部が離れて腰椎すべり症を引き起こしたり、ひどい変形を起こしたりすることがあるため、早期の治療が大切です。

疲労骨折の診断方法


明らかな外傷がないにもかかわらず、慢性的な痛みや腫れなどがある場合は疲労骨折の可能性が疑われ、エックス線検査やMRI検査、骨シンチグラフィなどが行われます。

ただし、エックス線検査では初期段階の疲労骨折を判別できないケースも多く、間隔をあけて何度か検査する必要があります。早期発見のためには、MRI検査や骨シンチグラフィが有効です。

また、疲労骨折の進行度合いを調べるためにCT検査を行う場合もあります。

疲労骨折の主な治療法

(画像=mann mit gips liegt auf dem sofa/stock adobe.com)


骨には自己修復する力が備わっているため、軽度の疲労骨折の場合は1~2ヵ月ほど運動をやめて安静にすることで自然と治癒していきます。

ただし、疲労骨折の進行度合いによっては、ギプスでの固定やコルセットの着用、金属製のネジやプレートで骨折部位を補強する手術、リハビリなどが必要になるケースもあります。

疲労骨折を予防する方法

Close up of a fitness man tying lace of his sports shoes. Athlete getting ready for workout wearing shoes sitting on floor./stock adobe.com)


たとえ軽症で済んだとしても、疲労骨折を起こせばトレーニングを数ヶ月単位で休む必要があり、遅れを取り戻すのに時間がかかってしまうケースも珍しくありません。だからこそ疲労骨折を起こさないよう、事前に対策しておくことが大切です。ここからは、疲労骨折の予防法を5つ紹介していきます。

予防法1:特定部位に繰り返し負担がかかるのを避ける


疲労骨折の多くは、特定の部位に繰り返し負担がかかることで起こります。そのため、集中的に特定部位のトレーニングばかり行うということは避けるのが得策です。

予防法2:トレーニング内容や強度・環境に配慮する


疲労骨折を防ぐためには、トレーニングの内容や強度が今の自分に合っているか、きちんと確認してから行うことが大切です。コーチやトレーナーと相談しながら、自分に合ったトレーニングを行うようにしましょう。

また、地面が固すぎたり柔らかすぎたりすることも疲労骨折につながる場合があります。適切な環境でのトレーニングを心がけてください。

予防法3:自分の筋力や技術を強化する


筋力や体幹機能、バランス感覚、柔軟性などが不足していると、体に余計な負担がかかり、疲労骨折を起こしやすくなってしまいます。

だからこそ、普段から無理のない範囲で自分の筋力や技術を強化しておくことも大切です。

予防法4:シューズを見直す


スポーツをするときにシューズが合っていないと、足に余計な負荷がかかり、疲労骨折を起こしやすくなります。

衝撃を吸収する能力が優れたシューズを選ぶ、自分に合ったインソールに変えるなど、事前に対策しておくと良いでしょう。

予防法5:栄養バランスを改善する


運動に必要なエネルギーが不足していると、疲労骨折を起こす可能性が高くなります。無理なダイエットは避け、1日3食バランスの良い食事をとるよう心がけましょう。

特にカルシウム、タンパク質、鉄分などは不足しやすいため、積極的にサプリメントなどで補うこともおすすめします。

まとめ:疲労骨折の症状や原因を把握して早めの対策を


今回は疲労骨折の主な症状や原因、治療法、予防法などについて詳しく解説しました。

疲労骨折は小さな負担が蓄積されて生じるため、骨折していることになかなか気づかないケースも少なくありません。ただ、疲労骨折を放置するとそのぶん治るまでにも時間がかかってしまうことがあります。

「そういえばずっと足に鈍痛がある」などの自覚症状がある場合は、なるべく早めに整形外科を受診しましょう。

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こちらの記事の監修医師

田園調布長田整形外科

長田 夏哉

〇病院名 :田園調布長田整形外科
〇医師  :長田夏哉 
〇アクセス:東京都大田区田園調布2-41-2 NTT田園調布ビル1階
〇診療科 :整形外科

《経歴》
日本医科大学卒業後、慶應義塾大学整形外科学教室に入局し整形外科専門医の研鑽を積む。
主流医学に没頭する中、自然な流れで全体性の視点を育みボデイ・マインド・スピリット視点のトータルヘルスケアについても研鑽を深める。
平成17年田園調布長田整形外科を開院、独自の直観医療で多くの方が「生き方」のアドバイスに訪れる。
日本整形外科学会専門医。
日本スポーツ協会公認スポーツドクター。
日本スポーツビジョン協会理事長。
「人生が変わる不思議な診察室」サンマーク出版など著書多数。

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