最終更新日:2021年12月31日
頻尿を改善する方法は?頻尿の原因や改善点について

こちらの記事の監修医師
飯田橋中村クリニック
中村 剛

頻尿改善は、健やかな生活のために必要なことです。頻尿はひどくなると日常生活に支障をきたし、外出も億劫になってしまいます。頻尿は、精神的な問題が引き金になって起こることもあれば、病気や生活習慣が原因となることもあるなど、さまざまです。今回は、頻尿の原因を知り、頻尿改善のためにできることについてご紹介します。
目次
頻尿改善は原因を知ることから
頻尿とは、尿の回数が多かったり尿が近かったりする症状のことです。1日の排尿回数は、正常な人で1日に7回以下だといわれていますが、頻尿の人は、1日に8回以上排尿があります。
夜間に2回以上トイレに行く場合は、夜間頻尿と呼ばれます。また、急に我慢できないような尿意を感じる尿意切迫感も、頻尿の人によく起こります。ただし、その日の食事内容や飲み物の量によって、一時的に頻繁に排尿する場合は、頻尿とはいいません。
毎日のように頻繁に尿意をもよおすとか排尿のためにトイレに行くなどする場合は、頻尿である可能性が高いです。
頻尿の原因とは
頻尿の症状は、さまざまな原因が招きます。よくあるのが、水の飲み過ぎなど、水分を摂りすぎることで尿が多く作られる多尿によるものです。生活習慣によって頻尿になっていることもあります。
また、妊娠によって子宮が大きくなることで膀胱が圧迫され、尿意をもよおしやすくなることもあります。加齢による膀胱機能の低下も、頻尿の原因です。他に、病気が原因である場合もあり、この場合病気の種類によって対処法や治療法が違います。
このように頻尿の原因はさまざまです。頻尿改善のためには、まずはその原因を知ることが大切です。
病気が原因の頻尿の改善法
頻尿は、病気が原因となっていることがあります。どのような病気が原因となっているのかについてご紹介します。
頻尿の原因となる病気
頻尿の原因となる病気のひとつに、糖尿病があります。糖尿病になると、血液中のブドウ糖が多くなるため、濃度を下げるために水を飲みたくなり、自然と水分摂取量が増えます。水分摂取量が増えると、当然、尿の量も増えるため、多尿となるのです。
また、過活動膀胱が原因である場合もあります。過活動膀胱とは、膀胱にうまく尿が貯められず、意思とは関係なく収縮してしまうために、頻繁に尿意をもよおす病気です。脳梗塞、脳出血などの脳の病気やパーキンソン病など脊髄の疾患で起こりやすくなります。
膀胱炎、尿道炎、前立腺炎など、膀胱や尿道に炎症が起きていることで頻尿になる場合や、前立腺肥大症が原因となっていることもあります。
病気が原因の頻尿の改善法
病気が原因で頻尿になっている場合は、まずは病気を治療することが大切です。病気が改善することで頻尿も自然と改善することが多いからです。病気による炎症を起こしている場合は、投薬による治療が行われることもあります。
過活動膀胱では、投薬による治療のほか、膀胱訓練や骨盤底筋体操をすることで膀胱の機能を良くすることを目指します。いずれも、病気の種類によって治療法が違うので、まずは頻尿の原因となっている病気を見極めることが大切です。
持病があるとか、頻尿の原因となる病気に心当たりがあるならすぐに受診・検査をして特定しましょう。
生活習慣が原因の頻尿の改善法
頻尿は病気だけではなく、日常の生活習慣が原因となることもあります。
頻尿の原因となる生活習慣
水分を多く摂ると、その分膀胱に尿が溜まりやすくなるので、頻尿になります。冷えや緊張、ストレスなども原因となります。膀胱は、自律神経のうち副交感神経によって収縮をしますが、これらが自律神経を乱すために尿意を感じやすくなるのです。
生活習慣が原因の頻尿の改善法
頻尿を改善するために気をつけたいのが、水分を摂りすぎないことです。特にアルコールは利尿作用があるため排尿が頻繁になりやすく、注意が必要です。塩分や糖分の摂りすぎも、体が水を欲しがるようになるため、気をつけてください。
冷えや緊張は、体を温めることで改善します。特に、お腹周りや手首、足首、首元などを温めると血行が良くなります。出かけた先でトイレの位置を確認しておくことも大切です。こうすることで安心し、不安によるストレスが和らぎます。
根本改善+αの頻尿改善
頻尿を根本的に改善するためには、病気を治療し生活習慣を改善するだけでなく、プラスαの改善策を講じることが効果的です。
頻尿改善に期待できるトレーニング
頻尿や尿もれは、骨盤底筋という筋肉が弱まることで起こりやすくなります。骨盤底筋は、鍛えることで強くなるので、頻尿改善にはトレーニングが有効です。
骨盤底筋トレーニングのやり方は、肛門をギュッと閉じながらお腹側に引き上げるようにしてしめ、そのまま10秒程度キープします。その後、一気に緩めてリラックスします。これを約10回繰り返して完了です。
立っていても座っていても簡単にでき、寝転がりながらでも可能なので、寝る前の習慣としてもおすすめ。頻尿改善トレーニングは、あらゆる原因でおこる頻尿改善に効果があります。
頻尿改善に期待できる漢方
頻尿に効果的な漢方は、八味地黄丸(はちみじおうがん) 、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)、猪苓湯(ちょれいとう)、清心子飲(せいしんれんしいん)などです。これらは、頻尿だけではなく、多尿や排尿困難、排尿痛など、尿に関する悩みにも効きます。
緊張やストレスなどで頻尿が起こる人には、疏肝理気薬(そかんりきやく)という自律神経を整える漢方が処方されます。漢方は副作用の心配がないため、安全性が高く、安心して飲み続けることができます。
頻尿改善に期待できるツボ
頻尿改善に効果的なツボは、「命門(めいもん)」です。骨盤の上のラインから指4本分、背骨の上にあります。頻尿に効果があることはもちろん、胃腸などの消化器系症状や月経痛、不妊症など婦人科型の症状にも効果的です。
ただし、疾患が原因である場合はツボ押しが症状を悪化させる可能性があるため、医師に相談してから実施するようにしましょう。
まとめ
頻尿の原因は、病気や生活習慣などさまざまです。ですから、頻尿改善の方法はひとつではなく、原因に合わせた対処法、治療法を行うことが必要でしょう。そのため、まずは自分の頻尿の原因が何であるかを知ることが大切です。
闇雲に頻尿改善策を行うよりも、原因を知ってから行うほうが効率的で、効果的です。原因が思い当たらない場合は、専門医を受診してみましょう。
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こちらの記事の監修医師
飯田橋中村クリニック
中村 剛
昭和62年
千葉大学医学部卒業
千葉大学医学部付属病院、東京厚生年金病院、社会保険船橋中央病院、松戸市立病院、東京厚生年金病院泌尿器科医長、部長を経て現在に至る
資格
医学博士
1992年 日本泌尿器科学会専門医取得
1997年 日本泌尿器科学会指導医取得
東京都身体障害者福祉法指定医(じん臓機能障害、膀胱又は直腸機能障害)
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