最終更新日:2023年1月11日
陰部の皮膚が白い・かゆいときの原因は?

こちらの記事の監修医師
飯田橋中村クリニック
中村 剛

陰部の皮膚が白い・かゆい症状があっても、なかなか病院で受診しづらいと感じている方も多いかもしれません。しかし、速やかに病院へ行ったほうがいい場合もあります。今回は陰部の皮膚が白くなる原因と考えられる病気を解説します。気になる症状がある方は参考にしてください。
陰部の皮膚が白い・かゆいときの原因
陰部の皮膚が白くなったりかゆみが出たりする時、男女ともに考えられる病気を紹介します。
性器カンジタ症
性器カンジタ症とは、カンジダという真菌(カビ)によって引き起こされる性器の感染症です。男性は尿道や性器周辺の皮膚に感染し、かゆみや赤み、白い分泌物、尿道炎などの症状が現れます。一方、女性は性器周辺の皮膚や膣内に感染し、かゆみや発疹、ポロポロとした白いカスのようなおりもの、性交痛などが見られます。
性行為で感染するほか、ストレスや疲労の蓄積や風邪などで免疫が低下している時も、発症することがあります。
症状が軽い場合は自浄作用で自然治癒することもありますが、かゆみが強い・おりものが大量に出る場合は医療機関を受診しましょう。病院では外用薬や膣錠、内服薬による治療が行われます。
硬化性萎縮性苔癬
硬化性萎縮性苔癬(こうかせいいしゅくせいたいせん)とは、陰部の粘膜や周辺の皮膚が白くなる病気です。そのほか、かゆみやただれ、排尿障害などの症状が現れることもあります。男性より女性に多く見られ、場合によっては皮膚がんに繋がることもあるため注意が必要です。
原因はわかっていませんが、加齢や自己免疫によるものと考えられています。皮膚科では、軟膏などによって治療します。
外陰ジストロフィー
外陰ジストロフィーは外陰部の皮膚が白くなる病気で、閉経後の女性に多く見られます。
かゆみや灼熱感、痛みなどが主な症状で、場合によっては白い斑が太ももの内側まで広がることもあります。はっきりとした原因は解明されていませんが、栄養障害や外陰部の発育異常が関連していると考えられています。病院では薬物療法のほか、レーザーや手術による治療が行われます。
フォアダイス
フォアダイスとは陰部の皮膚にできる1mm程度の白いブツブツのことを指し、皮膚の皮脂腺が目立つことで発生します。男性は陰茎や包皮にでき、女性は小陰唇などに見られるのが特徴です。フォアダイスは病気ではなく生理的な変化のため、治療の必要はありません。しかし自然治癒することはないため、気になる場合はレーザー治療による除去が可能です。
陰部の皮膚が白くなる男性特有の病気
ここでは、陰部の皮膚が白くなる男性特有の病気を解説します。
陰茎白斑症
陰茎白斑症とは、皮膚を守るために産生される「メラニン」が減少したり、メラニンを生成する「メラノサイト」が存在しなくなったりすることで、陰茎の皮膚の色が部分的に白く抜ける状態のことをいいます。
痛みやかゆみなどの症状はなく、白斑の部分は境界線がはっきりしているのが特徴です。陰茎白斑症の原因は分かっていませんが、自己免疫の異常が関連していると考えられています。
放置すると白斑が陰茎の広範囲に広がったり、陰茎以外のさまざまな部位に発生したりするケースもあるため、早めに病院を受診しましょう。医療機関では塗り薬や服用薬、紫外線の照射などによる治療が行われます。
真珠様陰茎小丘疹
真珠様小丘疹(しんじゅようしょうきゅうしん)とは、男性の亀頭にできるイボのことを言います。カリ首を取り囲むように1mmほどのブツブツが列状に並び、かゆみなどの症状はまったくありません。
真珠様小丘疹は性感染症ではなく、血管や線維の塊などの生理的な変化で発生するイボのため、放置しても問題はありません。ただ、見た目などが気になる場合は電気メスやレーザーメスによる手術で除去できます。
陰部の皮膚が白いときは何科を受診?
陰部の皮膚が白くなった場合、女性の場合は婦人科、男性の場合は皮膚科や泌尿器科を受診しましょう。
気になる症状があれば医療機関の受診を
陰部の皮膚が白くなっても病院を受診しづらい方も多いと思います。しかし、放置すると症状が悪化するおそれがあるため、できるだけ早めに医療機関を受診して治療を受けましょう。陰部を見せるのに抵抗がある場合、同性の医師が診療を行う病院を選ぶのもひとつの方法です。
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こちらの記事の監修医師
飯田橋中村クリニック
中村 剛
昭和62年
千葉大学医学部卒業
千葉大学医学部付属病院、東京厚生年金病院、社会保険船橋中央病院、松戸市立病院、東京厚生年金病院泌尿器科医長、部長を経て現在に至る
資格
医学博士
1992年 日本泌尿器科学会専門医取得
1997年 日本泌尿器科学会指導医取得
東京都身体障害者福祉法指定医(じん臓機能障害、膀胱又は直腸機能障害)
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